【神技】保存せずに閉じたExcel・Wordファイルを復元する!消えたデータを復活させる4つの救出法

【神技】保存せずに閉じたExcel・Wordファイルを復元する!消えたデータを復活させる4つの救出法
🛡️ 超解決

「何時間もかけて作った資料を、うっかり『保存しない』を押して閉じてしまった」「作業中にパソコンがフリーズして、Excelが強制終了した」……。

血の気が引くような瞬間ですが、まだ諦めないでください。作り直す必要はありません。
Office(Excel / Word / PowerPoint)には、ユーザーのミスに備えて「保存されなかったファイルを一時的に隠し持っておく機能」が存在します。

この記事では、ゴミ箱にも入っていない「未保存ファイル」を深層から掘り起こして復元する手順を解説します。

手順1:【基本】「保存されていないブックの回復」機能を使う

まずはOffice標準の救済機能を確認します。「保存しない」を押して閉じた場合でも、直前のデータがここに退避されている可能性が高いです。

Excelの場合(Wordも同様)

  1. Excelを新しく開きます(空白のブックでOK)。
  2. 左上の [ファイル] タブをクリックします。
  3. 左メニューの [情報] をクリックします。
  4. 「ブックの管理」という項目の横にある枠の中に、「(保存しないで終了)」と書かれたファイルがありませんか? あればそれをクリックすれば復活します。
  5. もし表示がない場合、[ブックの管理] ボタンをクリックし、[保存されていないブックの回復] を選びます。
  6. フォルダウィンドウが開き、中に .asd という拡張子のファイルがあれば、それがあなたの失ったデータです。選択して [開く] を押してください。

開いた後は、上部に表示されるバーの [名前を付けて保存] をすぐに押して確定させてください。

手順2:自動回復用フォルダを「直接」探しに行く

手順1でリストに出てこない場合でも、フォルダの奥底にデータが残骸として残っていることがあります。エクスプローラーで直接見に行きます。

  1. キーボードの [Windows] + [R] キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 以下のパス(住所)をコピーして貼り付け、[OK] を押します。
    %LocalAppData%\Microsoft\Office\UnsavedFiles
  3. フォルダが開きます。中に .asd ファイルがあれば、それが未保存ファイルです。
  4. Excel(またはWord)で開いて中身を確認してください。

手順3:【上書きミス】間違って上書き保存した場合の復元

「保存し忘れた」のではなく、「間違った内容で上書き保存してしまった(前の状態に戻したい)」場合は、履歴機能を使います。

OneDrive・SharePointを使っている場合

ファイルがクラウド上にある場合、自動的に履歴が残っています。

  1. 開いているExcel/Wordのタイトルバー(一番上のファイル名)をクリックします。
  2. [バージョン履歴] をクリックします。
  3. 右側に「日時」と「更新者」のリストが出ます。戻したい日時の「バージョンを開く」をクリックします。
  4. 過去の状態のファイルが別ウィンドウで開くので、[復元] ボタンを押します。

ローカル(PC内)保存の場合

  1. ファイルを右クリックして [プロパティ] を開きます。
  2. [以前のバージョン] タブを開きます。
  3. もしリストに日付があれば、それを選択して [復元] できます。
    (※Windowsのバックアップ設定がオフだと、ここは空欄の場合が多いです)

手順4:フリーズ時の自動回復ファイル(.xbk / .wbk)を探す

アプリがクラッシュ(強制終了)した場合は、次に起動した時に自動的に「ドキュメントの回復」ウィンドウが左側に出るはずです。
もし出なかった場合は、以下の場所を探してみてください。

  1. [Windows] + [R] キーで実行画面を開きます。
  2. 以下を貼り付けて [OK] を押します。
    %AppData%\Microsoft\Excel (Wordの場合は \Word)
  3. フォルダの中に、名前に「AutoRecovery」などが付いたファイルがないか探します。

二度と泣かないために:自動保存の間隔を短くする

デフォルトの設定では「10分ごと」にしかバックアップされません。これを「1分」に縮めておけば、いつ落ちても被害は最小限で済みます。

  1. Excel(Word)を開き、[ファイル] > [その他] > [オプション] を開きます。
  2. 左メニューの [保存] を選びます。
  3. 「次の間隔で自動回復用データを保存する」の数値を [1分] に変更します。
  4. [OK] を押して閉じます。

まとめ:諦める前に「UnsavedFiles」を見ろ

データ救出のフローチャートです。

状況 探す場所 可能性
保存しないで閉じた ファイル > 情報 > ブックの管理
フリーズ・強制終了 再起動時の自動回復パネル
見つからない場合 %LocalAppData%\Microsoft\Office\UnsavedFiles 最後の望み

「保存しない」ボタンは、「データを消去する」ボタンではありません。Officeは裏でこっそりバックアップを取ってくれています。
深呼吸して、上記の手順で救出に向かってください。