業務で複数のWindowsパソコンを管理している場合や、開発環境の確認時に、システムの詳細情報を素早く確認したい場面があるかもしれません。
通常、システムの詳細情報は「設定」アプリから確認しますが、デスクトップに常時表示できれば、より迅速な情報把握が可能です。
この記事では、レジストリを編集してWindows 11のデスクトップにシステム登録情報を常時表示させる具体的な手順を解説します。
【要点】デスクトップにシステム情報を表示する手順
- レジストリのバックアップ: 予期せぬ問題に備え、レジストリ全体または関連キーを安全に保存します。
- レジストリの編集: デスクトップに表示するシステム情報を有効にする設定値を変更します。
- パソコンの再起動: 変更したレジストリ設定をシステムに反映させ、デスクトップ表示を確認します。
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目次
デスクトップにシステム情報を表示する機能の概要
Windowsのデスクトップにシステム情報を常時表示する機能は、通常、Windowsの評価版や開発者向けのテストビルドで利用される「ウォーターマーク」のようなものです。
この機能は、レジストリを編集することで、製品版のWindows 11やWindows 10でも有効にできます。
デスクトップに表示される情報には、OSのビルド番号、エディション、プロセッサアーキテクチャなどが含まれます。
特に、複数のパソコンを管理している場合や、特定のビルド環境での動作確認が必要な開発業務において、視覚的にシステム情報を把握できるため、作業効率の向上に役立ちます。
表示される情報の種類
デスクトップに表示される情報は、主にWindowsのバージョンに関するものです。
具体的な内容は、Windows 11 Pro 23H2 ビルド 22631.3296などの形式で、現在のOSのエディション、バージョン、ビルド番号、およびOSのサービスチャンネルが表示されます。
これは、システム設定画面を開かなくても、一目でOSの基本情報を確認できる利点があります。
デスクトップにシステム情報を表示するレジストリ編集手順
レジストリの編集は、システムに影響を与える可能性があるため、必ず事前にバックアップを取得してください。
以下の手順はWindows 11を基準にしていますが、Windows 10でも同様の操作で実行できます。
- レジストリエディターを開く
スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示された場合は、「はい」を選択して続行します。 - レジストリのバックアップを作成する
レジストリエディターが開いたら、左側のペインで「コンピューター」を選択します。上部メニューの「ファイル」から「エクスポート」を選択します。エクスポート範囲で「すべて」を選択し、任意の場所に分かりやすいファイル名で保存します。これにより、万が一の問題発生時にレジストリを元に戻すことができます。 - 特定のレジストリキーへ移動する
レジストリエディターのアドレスバーに以下のパスをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop - DWord値「PaintDesktopVersion」を作成または変更する
Desktopキーを選択した状態で、右側のペインの空いている場所を右クリックします。「新規」にカーソルを合わせ、「DWORD 32ビット値」を選択します。新しい値の名前を「PaintDesktopVersion」と入力します。既に「PaintDesktopVersion」が存在する場合は、その値を変更します。 - 値を「1」に設定する
作成または選択した「PaintDesktopVersion」をダブルクリックします。値のデータを「1」に変更し、「OK」をクリックします。この値が「0」の場合は、デスクトップのバージョン情報は非表示になります。 - パソコンを再起動する
レジストリエディターを閉じ、パソコンを再起動します。再起動後、デスクトップの右下隅にシステム情報が表示されることを確認します。 - 表示を確認する
デスクトップの右下隅に、OSのビルド番号やエディションなどの情報が表示されていることを確認します。
レジストリ編集時の注意点と表示されない場合の対処法
レジストリの編集は慎重に行う必要があります。誤った操作はシステムの不安定化を招く可能性があります。
レジストリ編集は慎重に行う
レジストリはWindowsの重要な設定情報が格納されているデータベースです。
誤ったレジストリの編集は、システムが正常に起動しなくなる、特定の機能が動作しなくなるなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
そのため、手順に記載されているバックアップを必ず行い、指示されたキーと値のみを正確に変更してください。
不明なキーや値を変更したり削除したりすることは避けてください。
情報が表示されない場合の対処法
上記の手順を実行してもデスクトップにシステム情報が表示されない場合は、以下の点を確認してください。
- パソコンの再起動を再度試す
レジストリの変更がシステムに完全に反映されていない可能性があります。もう一度パソコンを再起動してみてください。 - レジストリの値が「1」になっているか確認する
再度レジストリエディターを開き、HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktopキーの「PaintDesktopVersion」の値が「1」になっているか確認します。もし「0」や別の値になっている場合は、「1」に修正してください。 - レジストリキーのパスが正しいか確認する
指定されたレジストリパスHKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktopに正確に移動しているか確認します。誤ったパスで編集している可能性があります。
表示される情報の制限
この方法でデスクトップに表示されるシステム情報は、OSのバージョンやビルド番号など、基本的な情報に限定されます。
CPUの種類、メモリ容量、ストレージの詳細といった、より詳細なハードウェア情報は表示されません。
詳細なハードウェア情報を確認したい場合は、「設定」アプリの「システム」>「バージョン情報」や、システム情報ツール(msinfo32.exe)を使用してください。
また、表示される情報のカスタマイズや、表示位置の変更はできません。
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デスクトップ表示と「システム」画面の情報確認方法の比較
| 項目 | デスクトップ常時表示 | 「システム」画面での確認 |
|---|---|---|
| 確認の容易さ | デスクトップを見るだけで即座に確認できる | 「設定」アプリを起動して手動で確認する |
| 表示情報 | OSのバージョン、ビルド番号など限定的 | OSの詳細、CPU、メモリ、ストレージなど詳細 |
| 設定変更の有無 | レジストリ編集が必要 | 設定不要で標準機能として利用可能 |
| 対象ユーザー | 頻繁なOS情報確認が必要な開発者や管理者 | 詳細なハードウェア情報も確認したい一般ユーザー |
まとめ
この記事では、レジストリを編集してWindows 11のデスクトップにシステム情報を常時表示させる手順を解説しました。
この設定により、OSのバージョンやビルド番号を視覚的に素早く確認できるようになり、特に複数のパソコンを扱う業務での効率化が期待できます。
レジストリ編集は慎重に行う必要がありますが、バックアップを適切に取得すれば安全に設定を変更できます。
日々の業務でOSのビルド情報確認を頻繁に行う場合は、今回ご紹介した「PaintDesktopVersion」の値変更をぜひ活用してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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