Microsoft TeamsでApple AirPodsを使用すると、接続が不安定になることがあります。音声が途切れたり、通話相手に声が届かないこともあります。この問題は、Bluetoothのコーデック設定が原因である場合が多いです。本記事では、コーデックを切り替える手順をご紹介します。
【要点】Apple AirPodsのTeamsでの不安定接続を改善するには、コーデックをAACからSBCに変更します。以下の手順でWindowsのBluetooth設定から変更できます。
- 設定アプリからデバイスを開く: Windowsのスタートメニューから「設定」を開き、「Bluetoothとデバイス」を選択します。
- AirPodsのプロパティを変更する: デバイス一覧からAirPodsを選び、「デバイスのプロパティ」でコーデックを切り替えます。
- Teamsのオーディオ設定を確認する: 変更後、Teamsでデバイスを再選択して効果をテストします。
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目次
なぜTeamsでAirPodsの接続が不安定になるのか
Apple AirPodsは既定でAAC(Advanced Audio Coding)コーデックを使用します。AACは高音質ですが、WindowsのBluetoothスタックとの互換性に問題を起こすことがあります。特にTeamsの通話では、音声がブツブツ切れたり、通話開始時に認識されない場合があります。また、相手の声が遅延する症状も報告されています。
この問題の原因は、AACコーデックがリアルタイムコミュニケーションに最適化されていない点にあります。Teamsは広帯域オーディオを要求するため、AACのエンコード・デコード処理が負荷となり、接続が不安定になります。そこで、より軽量なSBC(Subband Coding)コーデックに切り替えることで、安定した通話が可能になります。
具体的な症状として、以下のような事例があります。
- Teams通話中に「接続が失われました」と表示される。
- 相手から「声が途切れている」と言われる。
- AirPodsを認識するが、通話音声が出ない。
- 通話開始から数秒間、音声が聞こえない。
コーデックの切り替え手順(Windows 10/11)
ここでは、WindowsのBluetooth設定からAirPodsのコーデックを変更する手順を説明します。この方法では、Hands-Free Telephonyサービスを無効にすることで、AACからSBCへの切り替えを行います。
- Windowsの設定を開く: スタートメニューから「設定」アイコンをクリックします。または、キーボードのWindowsキー+Iキーを押します。
- Bluetoothとデバイスを選択する: 設定画面で「Bluetoothとデバイス」をクリックします。
- AirPodsのデバイス一覧を表示する: 接続済みのデバイスリストからApple AirPodsを見つけます。リストにない場合は、AirPodsをケースに入れて蓋を開け、ペアリングボタンを押して再度ペアリングします。
- デバイスのプロパティを開く: AirPodsの右側にある「︙」ボタンをクリックし、「デバイスのプロパティ」を選択します。
- サービス設定を変更する: プロパティ画面の「サービス」タブを開きます。「Hands-Free Telephony」のチェックを外します。これにより、AirPodsはステレオプロファイル(A2DP)のみを使用し、コーデックがSBCに固定されます。
- 設定を適用する: 「OK」をクリックして変更を保存します。変更を確実にするため、PCを再起動することをおすすめします。
- Teamsのオーディオ設定を確認する: Teamsを起動し、右上のプロフィールアイコンから「設定」を開きます。「デバイス」セクションで、スピーカーとマイクの両方に「AirPods(ステレオ)」を選択します。テスト通話を行い、音声が安定しているか確認します。
もしIntel Bluetoothドライバーを使用している場合、詳細設定でコーデックを直接選択できる場合があります。デバイスマネージャーからBluetoothアダプターのプロパティを開き、「詳細設定」タブで「コーデック」のドロップダウンを確認してください。ここで「SBC」を選択することも可能です。
注意点とよくある失敗例
設定が反映されない場合の対処
Hands-Free Telephonyのチェックを外しても、すぐに効果が出ないことがあります。その場合は、PCとAirPodsの両方を再起動してください。また、Bluetoothの再ペアリングも有効です。AirPodsを一度削除し、再度ペアリングすることで設定がリセットされる場合があります。
Teamsのデバイス選択ミス
Teamsの設定で、出力デバイスと入力デバイスの両方をAirPodsに設定する必要があります。片方だけを選択していると、通話音声が正しくルーティングされません。たとえば、スピーカーをAirPodsに設定しても、マイクが内蔵マイクのままになっていると、相手に自分の声が届かない原因になります。
他のBluetoothデバイスの干渉
同時に複数のBluetoothデバイスを接続していると、相互干渉で不安定になることがあります。特にマウスやキーボードなどの周辺機器が影響を与える場合があります。一時的に他のBluetoothデバイスを切断して、AirPodsのみの状態でテストしてください。
コーデック変更後の音質低下
SBCはAACよりも音質が劣るため、音楽再生時の高音域が鈍くなることがあります。しかし、通話品質は安定し、遅延も減少します。音質よりも接続安定性を優先する場合は、この設定を継続することをおすすめします。音楽を聴くときは、Hands-Free Telephonyのチェックを再度入れてAACに戻すことも可能です。
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AACとSBCの比較
| 特性 | AAC | SBC |
|---|---|---|
| 音質 | 高音質 | やや劣る |
| 遅延 | やや大きい | 小さい |
| 接続安定性 | 不安定なことがある | 安定 |
よくある質問(FAQ)
Q1: コーデックを元に戻すにはどうすればいいですか?
A1: 同じ手順で「デバイスのプロパティ」の「サービス」タブを開き、「Hands-Free Telephony」に再度チェックを入れてください。これでAACコーデックに戻ります。PCを再起動すると確実です。
Q2: すべてのAirPodsモデルで同じ手順が使えますか?
A2: はい、AirPods第1世代、第2世代、Pro、Maxなど、すべてのモデルで同じ手順が使えます。ただし、WindowsのBluetoothドライバーによっては設定画面が異なる場合があります。
Q3: 手順を試しても改善しない場合はどうすればいいですか?
A3: まず、Teamsのオーディオ設定で「ノイズ抑制」を「オフ」にしてみてください。また、Exchange OnlineやTeams Phone Systemの設定が影響することもあります。それでも改善しない場合は、Microsoftのサポートに問い合わせることをおすすめします。
まとめ
Apple AirPodsとTeamsの接続不安定は、コーデックをAACからSBCに切り替えることで解決できます。WindowsのBluetooth設定からHands-Free Telephonyを無効にするだけの簡単な手順です。音質は若干低下しますが、通話の安定性が大幅に向上します。ぜひお試しください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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