Microsoft Teams会議への参加中に「ネットワークエラーが発生しました。エラーコード: 80090016」というメッセージが表示され、困っていませんか?このエラーは、Teamsがローカルのセキュリティ情報にアクセスできない場合に発生します。
原因は、デバイスのTrusted Platform Module (TPM) に保存された情報が破損していることです。この記事では、このエラーを解決するためのTPMリセットとTeamsの再サインイン手順を詳しく解説します。
この手順を実行することで、Teams会議に正常に参加できるようになります。
【要点】Teamsネットワークエラー「80090016」の解消法
- TPMをリセットする: デバイスのTPMに保存された破損したセキュリティ情報をクリアします。
- Teamsからサインアウトする: Teamsアプリから現在のアカウント情報を削除します。
- Teamsを再起動し再サインインする: 新しいセキュリティ情報でTeamsにログインし直します。
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目次
Teamsネットワークエラー「80090016」が発生する原因
Microsoft Teamsでエラーコード「80090016」が表示される主な原因は、デバイスのTrusted Platform Module (TPM) に保存されているセキュリティ情報が破損することです。TPMは、デバイスのセキュリティを保護するために、暗号化キーなどの機密情報を安全に保管するハードウェアチップです。Teamsは、サインイン情報や会議参加に必要な認証情報をこのTPMに保存することがあります。
このTPMに保存された情報が何らかの理由で破損したり、不整合が生じたりすると、Teamsは必要な認証情報を取得できなくなります。その結果、ネットワークエラーとして「80090016」が表示され、会議への参加やサインインができなくなるのです。この問題は、Windows Updateの適用後や、セキュリティ設定の変更後に発生することがあります。
TPMリセットとTeams再サインインの手順
このエラーを解決するには、TPMをリセットしてTeamsからサインアウトし、再度サインインする必要があります。以下の手順は、Windows 10/11環境を想定しています。
TPMのクリア(リセット)方法
TPMのクリアは、デバイスのBIOS/UEFI設定画面から行います。この操作は、デバイスの起動時に特別なキー操作が必要となり、BIOS/UEFIの画面はPCメーカーによって表示が異なります。不明な場合は、PCメーカーのサポート情報を参照してください。また、この操作は管理者権限が必要です。
- PCを再起動する
まず、お使いのPCを再起動します。 - BIOS/UEFI設定画面に入る
PCの起動直後(メーカーロゴが表示されている間)に、特定のキー(例: Delete, F2, F10, F12, Escなど)を繰り返し押して、BIOS/UEFI設定画面に入ります。お使いのPCの取扱説明書やメーカーWebサイトで、正しいキーを確認してください。 - TPM関連の設定項目を探す
BIOS/UEFIメニューの中から、「Security」「TPM」「Trusted Computing」「PTT (Platform Trust Technology)」といった項目を探します。 - TPMをクリア(リセット)する
該当する項目を選択し、「Clear TPM」「Reset TPM」「Factory Reset」などのオプションを選んで実行します。操作の確認を求められたら「Yes」または「OK」を選択します。 - 設定を保存して再起動する
変更を保存し、BIOS/UEFI設定画面を終了します。通常は「Save and Exit」などのメニューから選択します。PCが再起動し、Windowsが通常通り起動するのを待ちます。
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Teamsからのサインアウトと再サインイン
TPMをクリアしたら、次にMicrosoft Teamsアプリからサインアウトし、再度サインインします。これにより、Teamsは新しいTPM情報を使用して認証情報を再構築します。
- Microsoft Teamsを起動する
PCにインストールされているMicrosoft Teamsデスクトップアプリを起動します。 - プロフィール画像をクリックする
Teamsのウィンドウ右上にある、ご自身のプロフィール画像またはイニシャルが表示されている部分をクリックします。 - 「サインアウト」を選択する
表示されたメニューから「サインアウト」を選択します。 - Teamsを再起動する
サインアウト後、Teamsアプリを一度完全に終了させてから、再度起動します。 - 再サインインする
Teamsのサインイン画面が表示されたら、ご自身のMicrosoft 365アカウント情報(メールアドレスとパスワード)を入力してサインインします。
新しいTeams(v2)での注意点
新しいTeams (v2) では、従来のTeamsと一部UIや挙動が異なりますが、TPMリセットとサインアウト・サインインの手順は基本的に同じです。新しいTeamsでは、サインアウトのメニューが「設定」の中に移動している場合があります。
新しいTeamsでサインアウトするには、プロフィール画像をクリックし、「設定」を選択します。「アカウント」タブ内に「サインアウト」ボタンが表示されることがあります。もし見つからない場合は、従来のTeamsと同様にプロフィール画像から直接サインアウトできるか確認してください。
新しいOutlookでの関連トラブルと対処法
Microsoft Teamsだけでなく、新しいOutlookでも同様のTPM関連のエラーが発生することがあります。特に、OfficeアプリケーションがTPMに保存された認証情報に依存している場合に、エラーコード「80090016」や類似のエラーが表示されることがあります。
Outlookで「証明書エラー」や「サインインできない」場合
新しいOutlookでサインインできない、または証明書に関連するエラーが表示される場合も、TPMの問題が原因である可能性があります。この場合も、上記と同様にTPMをクリアし、Outlookからサインアウトして再サインインすることで解決することが期待できます。
Outlookアプリを起動し、左上の「ファイル」メニューから「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択します。表示されたアカウント一覧から、該当するアカウントを選択し、「削除」をクリックしてアカウントを一度削除します。その後、Outlookを再起動し、アカウントを再度追加してサインインしてください。
Officeアプリケーション全体に影響がある場合
TeamsやOutlookだけでなく、WordやExcelなどの他のMicrosoft 365アプリケーションでも同様のエラーが発生する場合、PC全体のセキュリティコンテキストに問題があると考えられます。このような場合は、TPMのクリアが最も効果的な解決策となります。
TPMクリア後、Officeアプリをすべて終了し、各アプリケーションで再度サインインを試みてください。サインイン時に「このデバイスを信頼しますか?」のような確認画面が表示されることがあります。組織のポリシーによっては、この確認画面が表示されない場合や、特定の操作が制限されている場合もあります。その際は、IT管理者にご相談ください。
TPMリセットで解決しない場合の対処法
TPMをリセットしてもエラーが解消されない場合は、他の原因が考えられます。以下の対処法を試してください。
Teamsのキャッシュクリア
Teamsのキャッシュファイルが破損していると、サインインや接続に問題が発生することがあります。以下の手順でキャッシュをクリアしてください。
- Teamsを完全に終了する
タスクバーの通知領域にあるTeamsアイコンを右クリックし、「終了」を選択します。 - エクスプローラーを開く
Windowsキー + Eキーを押して、エクスプローラーを開きます。 - キャッシュフォルダに移動する
アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。
%appdata%\Microsoft\Teams - キャッシュファイルを削除する
表示されたフォルダ内の「blob_storage」「Cache」「databases」「GPUCache」「IndexedDB」「Local Storage」「tmp」といったフォルダをすべて削除します。 - Teamsを再起動する
Teamsアプリを再度起動し、サインインを試みます。
Windows Updateの確認と適用
WindowsのシステムファイルやTPMドライバーに問題がある場合、最新のWindows Updateを適用することで解決することがあります。また、逆に最近適用されたWindows Updateが原因で問題が発生している可能性もあります。
「設定」→「更新とセキュリティ」(または「Windows Update」)を開き、「更新プログラムのチェック」をクリックして、利用可能な更新プログラムをすべてインストールしてください。もし、最近の更新プログラム適用後に問題が発生した場合は、その更新プログラムをアンインストールすることも検討できます。
Microsoft 365アプリの修復
Officeアプリケーション全体に問題がある場合、Microsoft 365アプリの修復機能が有効なことがあります。「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」を開き、一覧から「Microsoft 365」または「Microsoft Office」を探して選択します。「変更」をクリックし、「クイック修復」または「オンライン修復」を選択して実行します。
IT管理者への相談
上記の手順を試しても問題が解決しない場合、組織のセキュリティポリシーやAzure Active Directory (Azure AD) の設定、デバイス固有の問題などが原因である可能性があります。このような場合は、所属組織のIT管理者またはヘルプデスクに連絡し、サポートを依頼してください。管理者権限が必要な設定変更や、テナントレベルでの確認が必要になることもあります。
Mac版・モバイル版・Web版との違い
TPMリセットの手順は、Windows固有の機能であるため、Mac版、モバイル版 (iOS/Android)、Web版Teamsでは適用できません。
Mac版Teams: MacにはTPMに相当する機能がないため、エラー「80090016」は発生しません。MacでTeamsにサインインできない場合は、Teamsのキャッシュクリアや、アカウント情報の削除・再追加といった一般的なトラブルシューティングを行います。
モバイル版Teams: スマートフォンやタブレットでは、デバイスのセキュリティ機能やアプリのデータが管理されているため、TPMリセットのような操作は不要です。サインインできない場合は、アプリの再インストール、OSのアップデート、ネットワーク接続の確認などを試してください。
Web版Teams: WebブラウザからアクセスするWeb版Teamsは、ローカルのTPMやアプリケーションのキャッシュに依存しないため、エラー「80090016」は発生しません。ブラウザのキャッシュクリアやCookieの削除、別のブラウザでのアクセスを試してください。
まとめ
Microsoft Teamsでネットワークエラー「80090016」が発生した場合、デバイスのTPMリセットとTeamsの再サインインが有効な解決策となります。この記事では、TPMのクリア方法からTeamsのサインアウト・サインイン手順、そして解決しない場合の代替策までを網羅しました。
これらの手順を実行することで、Teams会議への参加やサインインに関する問題を解消できます。もし問題が継続する場合は、TeamsのキャッシュクリアやMicrosoft 365アプリの修復、またはIT管理者への相談を検討してください。
