「魔の三角地帯」として恐れられている北大西洋上にある広大な海域・バミューダトライアングル。
「超常的な現象が起きているのでは?」
20世紀前半からUFOやが頻繁に目撃される場所として知られ、多くの船や飛行機が失踪していることから、バミューダトライアングルには「超常的な現象が起きているのでは?」と世界中の関心を集めていました。
しかし、科学的な観点から見ると、バミューダトライアングルにおける事故や失踪は、超常現象や神秘的な存在によるものではなく、自然現象や人為的な要因によるものである可能性が高いといえるでしょう。
バミューダトライアングルは、海流や気象条件が複雑であるため、事故が発生しやすい場所です。特に、この地域には、北赤道海流と南赤道海流が交差するため、海流が非常に激しいことが知られています。また、この地域には、急激な天候変化が起こりやすいため、飛行機の操縦にも影響を与えることがあります。
さらに、バミューダトライアングルには、メタンハイドレートが存在していることが知られています。メタンハイドレートは、海底に存在する氷のような物質であり、この地域では、海中のメタンハイドレートが地震や地殻変動などによって崩壊し、大量のメタンガスが放出されることがあります。この際、メタンガスが船の浮力を奪うため、船が突然沈没する可能性が生じます
地球磁場の強い影響を受けるバミューダトライアングル
また、バミューダトライアングルにおいては、通信機器や電子機器が正常に機能しなくなることがあるという報告されています。地球を取り巻く磁場である地球磁場の異常が原因であるとされ、この磁場が強くなると、通信機器や電子機器が正常に機能しなくなることがあるのです。バミューダトライアングルは、地球磁場の強い影響を受ける場所であるため、このような事象が起こる可能性が高いと考えられています。
以上のように、バミューダトライアングルにおける事故や失踪は、自然現象や人為的な要因によるものである可能性が高いと考えるのが合理的です。
「事故や失踪の発生率が他の海域と比べて特に高いわけではない」
また、近年では「バミューダトライアングルにおける事故や失踪の発生率は他の海域と比べて特に高いわけではない」との指摘もされています。バミューダトライアングルが「魔の三角地帯」として恐れられる理由の背景には、人間の想像力が大きく影響しているといえるでしょう。
(文責/サニー川島)