業務で必要なアプリを再インストールしようとした際に、エラーコード「0x80073D05」が表示され、作業が中断されてしまうことがあります。
このエラーは、以前のアプリの削除が不完全で、システム内に残骸が残っていることが原因です。
この記事では、アプリの残骸を安全に削除し、エラー「0x80073D05」を解決してアプリの再導入を可能にする具体的な手順を解説します。
【要点】アプリの再導入失敗「0x80073D05」エラーの解決策
- PowerShellコマンドでの強制削除: 破損したアプリパッケージをシステムから強制的に削除します。
- WindowsAppsフォルダの残骸削除: 削除しきれなかったアプリのデータフォルダを確実に除去します。
- レジストリのクリーンアップ: アプリに関連する不完全なレジストリ情報を手動で修正し、システムを正常な状態に戻します。
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目次
アプリの再導入が失敗する「0x80073D05」エラーの根本的な原因
エラーコード「0x80073D05」は、主にWindowsストアアプリやUWPアプリのアンインストールが不完全に終わった場合に発生します。
アプリを削除しても、関連するファイルやフォルダ、レジストリ情報の一部がシステム内に残ってしまうことがあります。
これらの残骸が存在すると、システムはアプリがまだインストールされていると認識し、同じアプリを再インストールしようとした際に競合が発生し、エラーとして処理されます。
特に、システムファイルの破損やディスク上の論理エラーが原因でアンインストールプロセスが中断された場合によく見られます。
不完全なアンインストールによる残骸
通常のアンインストールでは、アプリに関連するすべてのファイルが削除されるはずです。
しかし、システムエラーや予期せぬシャットダウンなどにより、このプロセスが完全に終了しないことがあります。
その結果、アプリのパッケージ情報がシステムに残ったままになり、新しいインストールを妨げます。
「WindowsApps」フォルダ内のデータ破損
Windowsストアアプリは、通常「C:\Program Files\WindowsApps」フォルダにインストールされます。
このフォルダ内のアプリデータが破損している、または古いバージョンのファイルが残っている場合、新しいアプリの導入が阻害される原因となります。
このフォルダはアクセス権が厳しく設定されており、手動での操作には注意が必要です。
エラー「0x80073D05」を解決する具体的な操作手順
このセクションでは、エラー「0x80073D05」を解決するための具体的な手順を解説します。
管理者権限での操作が必要となるため、十分にご注意ください。
1. PowerShellでのアプリパッケージの強制削除
まず、残存しているアプリのパッケージ情報をPowerShellコマンドで強制的に削除します。
これにより、システムがアプリの存在を認識しない状態にします。
- PowerShellを管理者として実行する
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「PowerShell 管理者」を選択します。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。 - アプリのパッケージ名を確認する
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。Get-AppxPackage | Select Name, PackageFullName
インストールされているすべてのアプリの「Name」と「PackageFullName」が表示されます。
再インストールしたいアプリに関連するパッケージ名を探し、メモしておきます。 - アプリパッケージを強制削除する
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。Remove-AppxPackage -Package {削除したいアプリのPackageFullName}{削除したいアプリのPackageFullName}の部分は、手順2でメモしたパッケージ名に置き換えてください。
例えば、Edgeを削除する場合は、Remove-AppxPackage -Package Microsoft.MicrosoftEdge_...のようになります。
これにより、対象のアプリパッケージが強制的に削除されます。
2. 「WindowsApps」フォルダの所有権変更と残骸削除
「WindowsApps」フォルダはシステム保護されているため、アクセス権を変更してから残骸を削除します。
この操作は慎重に行う必要があります。
- エクスプローラーで「WindowsApps」フォルダを開く
エクスプローラーを開き、「C:\Program Files\」へ移動します。
通常、「WindowsApps」フォルダは隠しフォルダになっているため、上部の「表示」タブから「表示」を選択し、「隠しファイル」にチェックを入れます。 - フォルダの所有権を変更する
「WindowsApps」フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「セキュリティ」タブに移動し、「詳細設定」をクリックします。
上部の「所有者」の横にある「変更」をクリックします。
「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄に「Everyone」と入力し、「名前の確認」をクリックして「OK」をクリックします。
「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックを入れ、「適用」をクリックし、「OK」をクリックして設定を閉じます。 - アクセス許可を変更する
「WindowsApps」フォルダのプロパティの「セキュリティ」タブに戻り、「詳細設定」をクリックします。
下部の「継承を無効にする」をクリックし、「継承されたアクセス許可をこのオブジェクトへの明示的なアクセス許可に変換します」を選択します。
一覧から「Everyone」を選択し、「編集」をクリックします。
「フルコントロール」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
「適用」をクリックし、「OK」をクリックして設定を閉じます。 - 残骸フォルダを削除する
「C:\Program Files\WindowsApps」フォルダを開き、手順1で強制削除したアプリに関連するフォルダを探し、削除します。
フォルダ名にはアプリのパッケージ名の一部が含まれていることが多いです。 - 所有権とアクセス許可を元に戻す
残骸削除後、セキュリティ上の理由から所有権とアクセス許可を元に戻すことを強く推奨します。
「WindowsApps」フォルダのプロパティから「セキュリティ」タブ、「詳細設定」を開きます。
所有者を「NT SERVICE\TrustedInstaller」に戻します。
アクセス許可も「TrustedInstaller」がフルコントロールを持つ状態に戻し、「Everyone」のフルコントロールは削除します。
3. レジストリのクリーンアップとバックアップ
不完全なアプリのレジストリ情報も削除します。レジストリの編集はシステムに深刻な影響を与える可能性があるため、必ずバックアップを取ってから慎重に作業してください。
- レジストリのバックアップを作成する
スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
「regedit」と入力し、Enterキーを押してレジストリエディターを起動します。
レジストリエディターの上部メニューから「ファイル」→「エクスポート」を選択します。
「エクスポート範囲」で「すべて」を選択し、任意の場所にわかりやすい名前を付けて保存します。
これにより、システム全体のレジストリがバックアップされます。 - 関連するレジストリキーを特定する
以下のパスに移動し、削除したいアプリに関連するキーを探します。HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppModel\Repository\FamiliesHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Appx\AppxAllUserStore
これらのパスの下に、アプリのパッケージ名が含まれるキーが存在する場合があります。
不明なキーやシステムに関わるキーは削除しないでください。 - レジストリキーを削除する
特定したアプリ関連のキーを右クリックし、「削除」を選択します。
確認のメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
作業が完了したらレジストリエディターを閉じます。
4. Windowsストアキャッシュのリセットとシステムファイルチェック
最後に、Windowsストアのキャッシュをリセットし、システムファイルの整合性を確認します。
- Windowsストアキャッシュをリセットする
スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
「wsreset.exe」と入力し、Enterキーを押します。
コマンドプロンプトが開き、その後自動的にWindowsストアが起動します。
これはストアのキャッシュをクリアする操作です。 - システムファイルチェッカーを実行する
PowerShellを管理者として実行します。
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。sfc /scannow
システムファイルの整合性がチェックされ、破損が検出された場合は修復されます。
完了するまで時間がかかる場合があります。
トラブル解決後の追加チェック項目と注意点
上記の手順を実行しても問題が解決しない場合や、別の問題が発生した場合の対処法を解説します。
アプリが完全に削除できない場合
特定のアプリが上記の手順でも削除できないことがあります。
この場合、Windowsのクリーンブートを試すことで、常駐プログラムの影響を受けずに削除できる可能性があります。
また、サードパーティ製のアンインストール支援ツールを検討することも一つの方法です。
WindowsAppsフォルダのアクセス権を戻し忘れてしまう
「WindowsApps」フォルダの所有権やアクセス権を変更したままにしておくと、システムが不安定になる原因となります。
特に、所有者を「TrustedInstaller」に戻し忘れると、重要なシステムファイルが保護されなくなります。
必ず手順2のステップ5で所有権とアクセス許可を元に戻してください。
レジストリ編集で誤ったキーを削除してしまう
レジストリはWindowsの重要な設定情報が格納されているデータベースです。
誤ったキーを削除したり変更したりすると、Windowsが起動しなくなったり、予期せぬ動作をしたりする可能性があります。
レジストリ編集の前には必ずバックアップを取り、自信がない場合は専門家への相談を検討してください。
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Windows 11とWindows 10での設定画面の違い
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| PowerShellの起動 | スタートボタン右クリックから「Windowsターミナル 管理者」を選択 | スタートボタン右クリックから「Windows PowerShell 管理者」を選択 |
| 隠しファイルの表示 | エクスプローラーの「表示」タブ → 「表示」 → 「隠しファイル」にチェック | エクスプローラーの「表示」タブ → 「表示/非表示」グループの「隠しファイル」にチェック |
| フォルダのプロパティ | 右クリックメニューから「プロパティ」を選択 | 右クリックメニューから「プロパティ」を選択 |
この記事で解説した手順により、エラーコード「0x80073D05」を解決し、アプリの再導入が無事に完了したことでしょう。
PowerShellコマンドやフォルダのアクセス権変更、レジストリ編集を通じて、システムの根本的な問題を解消できます。
今後同様のエラーが発生した際には、今回習得した残骸削除の知識を応用して対応してください。
定期的なシステムメンテナンスやバックアップの習慣化も、トラブル防止に役立ちます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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