【Windows】管理者権限を持つ利用者が他の利用者のフォルダを管理する手順

【Windows】管理者権限を持つ利用者が他の利用者のフォルダを管理する手順
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ビジネスシーンでは、チームメンバーが退職した後や、トラブル対応のために他の利用者のフォルダ内容を確認する必要が生じることがあります。

通常のアクセス権限では開けないフォルダも、管理者権限があればアクセス許可を変更して管理できます。

この記事では、Windows 11を基準に、管理者権限を持つ利用者が他の利用者のフォルダを管理する具体的な手順を解説します。

【要点】管理者権限で他の利用者のフォルダへアクセスする方法

  • フォルダの所有権変更: 対象フォルダの所有者を管理者アカウントに変更することで、アクセス権限を確立します。
  • アクセス許可の設定: 変更した所有者に対して、フォルダへの「フルコントロール」などのアクセス許可を明示的に付与します。
  • 継承の無効化と変換: 親フォルダからの不要なアクセス許可の継承を停止し、必要な許可のみを適用する設定に変換します。

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他の利用者のフォルダを管理する機能の概要と前提条件

Windowsのファイルシステムでは、各ファイルやフォルダに「所有者」と「アクセス許可」が設定されています。

通常、フォルダを作成した利用者がそのフォルダの所有者となり、他の利用者からのアクセスを制限します。

管理者権限を持つ利用者は、この所有権を強制的に変更し、その上で必要なアクセス許可を自身に付与できます。

これにより、他の利用者のフォルダ内容を確認したり、ファイルの編集や削除を行ったりすることが可能になります。

この操作を行うための前提条件は、対象のWindows PCに管理者権限を持つアカウントでサインインしていることです。

所有権とアクセス許可の仕組み

所有権とは、ファイルやフォルダに対する最上位の権限を指します。

所有者は、誰がそのファイルやフォルダにアクセスできるかを決定する「アクセス許可」を設定できます。

管理者アカウントは、たとえ所有者でなくても、任意のファイルやフォルダの所有権を奪うことができます。

所有権を取得した後、管理者自身に「フルコントロール」などのアクセス許可を与えることで、フォルダ内のすべての操作が可能になります。

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管理者権限で他の利用者のフォルダへアクセス権限を付与する手順

ここからは、管理者権限を持つ利用者が他の利用者のフォルダにアクセスするための具体的な手順を解説します。

Windows 11での操作を基準にしますが、Windows 10でも同様の操作で実行できます。

  1. 対象フォルダのプロパティを開く
    管理したい他の利用者のフォルダを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」を選択します。
  2. セキュリティタブへ移動する
    プロパティウィンドウが開いたら、上部にあるタブの中から「セキュリティ」タブをクリックします。
  3. 詳細設定ウィンドウを開く
    セキュリティタブ内の「詳細設定」ボタンをクリックします。
  4. 所有者を変更する
    「セキュリティの詳細設定」ウィンドウの上部に表示されている「所有者」の項目を確認します。現在の所有者が対象の利用者名になっていることを確認し、その右にある「変更」リンクをクリックします。
    「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウが表示されたら、現在サインインしている管理者アカウント名を入力し、「名前の確認」ボタンをクリックします。アカウント名が正しく認識されたら「OK」をクリックします。
    Windows 10の場合、この画面のレイアウトが若干異なりますが、操作内容は同じです。
  5. 所有権の変更を適用する
    「セキュリティの詳細設定」ウィンドウに戻り、「所有者」が先ほど入力した管理者アカウント名に変わっていることを確認します。
    「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」のチェックボックスにチェックを入れます。これにより、フォルダ内のすべてのファイルとサブフォルダにも新しい所有権が適用されます。
    「適用」ボタンをクリックし、確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックして所有権の変更を確定します。
  6. アクセス許可を追加する
    所有権の変更が完了したら、次に管理者アカウントにアクセス許可を付与します。
    「セキュリティの詳細設定」ウィンドウで「追加」ボタンをクリックします。
    「アクセス許可エントリ」ウィンドウが表示されたら、「プリンシパルの選択」をクリックします。
  7. 管理者アカウントを指定する
    「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウで、再度現在サインインしている管理者アカウント名を入力し、「名前の確認」ボタンをクリックします。
    正しく認識されたら「OK」をクリックします。
  8. フルコントロールの許可を付与する
    「アクセス許可エントリ」ウィンドウに戻り、「基本的なアクセス許可」の項目で「フルコントロール」のチェックボックスにチェックを入れます。
    これにより、管理者アカウントがフォルダ内のすべての操作を行えるようになります。「OK」をクリックします。
  9. アクセス許可の継承を無効にする(推奨)
    「セキュリティの詳細設定」ウィンドウに戻り、「継承を無効にする」ボタンをクリックします。
    これにより、親フォルダからのアクセス許可の継承が停止します。
    表示されるダイアログで「継承されたアクセス許可を、このオブジェクトの明示的なアクセス許可に変換します」を選択します。これにより、現在のアクセス許可が維持されつつ、継承が停止されます。
  10. 変更を最終的に適用する
    すべての設定が完了したら、「セキュリティの詳細設定」ウィンドウで「適用」ボタンをクリックし、最後に「OK」をクリックします。
    プロパティウィンドウも「OK」をクリックして閉じます。

これで、管理者アカウントで他の利用者のフォルダにアクセスし、内容を管理できるようになります。

他の利用者のフォルダを管理する際の注意点

管理者権限でのフォルダ管理は強力な操作です。

誤った操作はデータの損失につながる可能性もあるため、以下の点に注意してください。

「アクセスが拒否されました」エラーが表示される場合

手順通りに操作してもフォルダにアクセスできない場合、「アクセスが拒否されました」というエラーが表示されることがあります。

これは、所有権の変更が正しく適用されていないか、またはアクセス許可が不足していることが原因です。

特に、所有権を変更した後、再度プロパティを開いて「セキュリティ」タブの「詳細設定」で現在の所有者が管理者アカウントになっているかを確認してください。

また、管理者アカウントに「フルコントロール」のアクセス許可が明示的に付与されていることを確認することも重要です。

必要であれば、手順を最初からやり直してみてください。

共有フォルダに対するアクセス許可

ネットワーク上で共有されているフォルダの場合、Windowsのファイルシステム上のアクセス許可とは別に、共有設定のアクセス許可も確認する必要があります。

ローカルでのアクセスは可能でも、ネットワーク経由でアクセスできない場合は、フォルダのプロパティの「共有」タブから共有設定を確認し、管理者アカウントに対して適切なアクセス権限が付与されているかを確認してください。

特に、ネットワーク共有のアクセス許可は、ファイルシステムのアクセス許可よりも優先される場合があります。

誤って重要なファイルを削除してしまうリスク

管理者権限でフルコントロールの許可を得ると、対象フォルダ内のすべてのファイルを削除できてしまいます。

業務上重要なファイルやシステムファイルを誤って削除しないよう、操作は慎重に行う必要があります。

事前にバックアップを取るなど、万が一の事態に備えることを強く推奨します。

所有権変更後に元に戻せない場合

一度所有権を変更してしまうと、元の利用者に所有権を戻す操作は可能ですが、場合によっては元の利用者がアクセスできない状態になることもあります。

元の利用者に所有権を戻す場合は、手順4と手順5を参考に、所有者を元の利用者名に変更し、その利用者に対して「フルコントロール」のアクセス許可を付与し直す必要があります。

この操作は、元の利用者が再びPCを利用する可能性がある場合にのみ行ってください。

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Windows 11とWindows 10のアクセス許可設定画面の違い

項目 Windows 11 Windows 10
プロパティの開き方 フォルダ右クリック -> 「プロパティ」を選択 フォルダ右クリック -> 「プロパティ」を選択
「セキュリティの詳細設定」のレイアウト 所有者変更のリンクが上部に配置され、より直感的に操作できる 所有者変更のボタンが下部に配置されていることが多い
「ユーザーまたはグループの選択」 ほとんど同じUIで、アカウント名の入力と確認を行う ほとんど同じUIで、アカウント名の入力と確認を行う
「継承を無効にする」の選択肢 「継承されたアクセス許可を、このオブジェクトの明示的なアクセス許可に変換します」を選択できる 同様の選択肢が表示される

まとめ

この記事では、管理者権限を持つ利用者が他の利用者のフォルダを管理するための具体的な手順を解説しました。

フォルダの所有権を変更し、自身に適切なアクセス許可を付与することで、必要な業務を遂行できます。

この操作は強力な権限を伴うため、作業の際は慎重に行い、誤操作によるデータ損失を防ぐためにも事前のバックアップを検討してください。

今後、同様のフォルダ管理が必要になった際には、この手順を参考に問題解決に役立ててください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。