【Windows】管理者以外の利用者に特定のソフトの実行権限を個別に与える手順

【Windows】管理者以外の利用者に特定のソフトの実行権限を個別に与える手順
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業務で特定のソフトを管理者以外のユーザーに使わせたいものの、権限不足で起動できないといった状況に直面していませんか。

Windowsではファイルやフォルダのセキュリティ設定を調整することで、管理者権限を持たないユーザーにも特定のソフトの実行権限を個別に付与できます。

この記事では、Windows 11とWindows 10で特定のソフトの実行権限を個別に与える具体的な手順を解説し、業務の効率化とセキュリティ維持の両立をサポートします。

【要点】管理者以外のユーザーに特定のソフトの実行権限を付与する方法

  • 実行ファイルのセキュリティ設定: 対象の実行ファイルに対して、特定のユーザーやグループに「実行とファイルの同期」の許可を与えます。
  • 関連フォルダのセキュリティ設定: ソフトが使用するデータファイルやDLLファイルが格納されているフォルダにも、同様に「実行とファイルの同期」の許可を与えます。
  • UAC設定の確認と調整: 権限付与後もソフトが起動しない場合、ユーザーアカウント制御UACの設定が影響している可能性があります。

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特定のソフト実行に必要な権限の基本

Windowsでは、ファイルやフォルダへのアクセス権限はNTFSパーミッションによって管理されています。通常、管理者権限を持つユーザーはすべてのファイルにアクセスできますが、標準ユーザーは限られた権限しか持っていません。

特定のソフトを実行するには、そのソフトの実行ファイルと、ソフトが利用する関連ファイルやフォルダに対して「実行」のアクセス権限が必要です。この権限を個別に付与することで、システム全体のセキュリティを維持しつつ、必要なソフトを標準ユーザーが利用できるようになります。

NTFSパーミッションの役割

NTFSパーミッションは、ファイルやフォルダに対するアクセスを制御する機能です。読み取り、書き込み、実行、変更、フルコントロールなど、さまざまな権限をユーザーやグループごとに設定できます。

特定のソフトを実行する場合、その実行ファイルに対して「実行」の権限が最低限必要です。関連ファイルへのアクセスも考慮し、適切な権限を設定することが重要です。

管理者以外のユーザーに権限を与えるメリット

標準ユーザーに特定のソフトの実行権限を与えることで、セキュリティリスクを低減できます。標準ユーザーはシステム設定の変更や重要なファイルの削除ができないため、誤操作やマルウェア感染時の影響範囲を限定できます。

また、業務に必要なソフトのみを標準ユーザーが利用できるようにすることで、業務効率を向上させながら、セキュリティポリシーを遵守できます。

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特定のソフトの実行権限を付与する手順

ここでは、管理者以外のユーザーに特定のソフトの実行権限を個別に与える具体的な手順を解説します。対象の実行ファイルだけでなく、ソフトが利用する関連フォルダにも同様の権限を付与することが重要です。

  1. 対象の実行ファイルを確認する
    実行権限を与えたいソフトの実行ファイル(通常は拡張子が.exeのファイル)の場所を特定します。ソフトによっては、スタートメニューやデスクトップのショートカットからプロパティを開き、ファイルの場所を確認できます。
  2. 実行ファイルのプロパティを開く
    特定した実行ファイルを右クリックします。Windows 11の場合は「その他のオプションを表示」を選択し、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。Windows 10の場合は直接「プロパティ」をクリックします。
  3. セキュリティタブへ移動する
    プロパティウィンドウが開いたら、「セキュリティ」タブをクリックします。ここでファイルへのアクセス権限を設定できます。
  4. 権限を変更するユーザーを選択する
    「グループ名またはユーザー名」の一覧から、権限を付与したいユーザーまたはグループを選択します。もし目的のユーザーが表示されていない場合は、「編集」ボタンをクリックします。
  5. ユーザーを追加する
    「アクセス許可」ウィンドウで「追加」ボタンをクリックします。「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログが表示されるので、「選択するオブジェクト名を入力してください」欄に、権限を与えたいユーザー名またはグループ名を入力し、「名前の確認」をクリックします。名前が正しく解決されたら「OK」をクリックしてユーザーを追加します。
  6. 実行権限を許可する
    追加したユーザーまたはグループを選択し、「アクセス許可」欄の「実行とファイルの同期」の「許可」チェックボックスにチェックを入れます。必要に応じて「読み取りと実行」にもチェックを入れます。
  7. 設定を適用する
    「適用」ボタンをクリックし、続けて「OK」をクリックしてすべてのウィンドウを閉じます。
  8. 関連フォルダの権限も設定する
    ソフトによっては、実行ファイルだけでなく、ソフトがインストールされているフォルダ全体や、設定ファイル・データファイルを保存するフォルダにも同様の「実行とファイルの同期」権限が必要です。手順2から7を繰り返し、関連するフォルダにも適切な権限を付与します。

権限付与後にソフトが動作しない場合の対処法

上記の権限付与手順を実行しても、特定のソフトが管理者以外のユーザーで起動しない場合があります。その際には、以下の点を確認し、対処を進めてください。

関連ファイルやフォルダの権限不足

ソフトが起動しない原因として、実行ファイル以外の関連ファイルやデータフォルダへのアクセス権限が不足しているケースがあります。ソフトはDLLファイルや設定ファイル、一時ファイルなど、多くのファイルを読み書きしながら動作します。

  1. ソフトのインストールフォルダを確認する
    ソフトがインストールされているフォルダ全体に対して、手順4で解説した方法で「読み取りと実行」および「実行とファイルの同期」の権限を付与します。
  2. ユーザープロファイル内のデータフォルダを確認する
    ソフトによっては、C:\Users\ユーザー名\AppData 以下のフォルダにデータや設定ファイルを保存します。これらのフォルダへのアクセス権限も確認し、必要に応じて「変更」や「書き込み」権限を付与します。

UACユーザーアカウント制御の影響

ユーザーアカウント制御UACは、悪意のあるソフトウェアがシステムに変更を加えるのを防ぐためのセキュリティ機能です。特定のソフトが常に管理者権限での実行を要求するように設計されている場合、権限を付与してもUACのプロンプトが表示されることがあります。

  1. 互換性設定を確認する
    ソフトの実行ファイルを右クリックし、「プロパティ」を開きます。「互換性」タブで「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックが入っていないか確認します。チェックが入っている場合は、これを解除して試します。
  2. UAC設定の緩和を検討する
    一時的な確認として、Windowsの検索ボックスに「UAC」と入力し、「ユーザーアカウント制御設定の変更」を開きます。スライダーを下げてUACの通知レベルを下げてみて、ソフトが起動するか確認します。ただし、セキュリティリスクが高まるため、通常は推奨されません。動作確認後には元の設定に戻すようにしてください。

アプリケーションの特性による追加設定

一部の特殊なアプリケーションは、ファイルシステム権限以外の要素に依存する場合があります。例えば、特定のサービスが動作している必要がある、またはレジストリキーへのアクセス権限が必要なケースです。

  1. ソフトの公式ドキュメントを確認する
    対象のソフトが管理者以外のユーザーでの利用を想定しているか、または特定の権限設定が必要かを公式のヘルプやマニュアルで確認します。
  2. イベントビューアーでエラーログを確認する
    ソフトが起動しない際に、Windowsのイベントビューアーにエラーログが記録されていることがあります。Windowsの検索ボックスに「イベントビューアー」と入力して開き、「Windowsログ」の「アプリケーション」または「システム」でエラーの詳細を確認し、対処のヒントを探します。

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Windows 11とWindows 10の操作の違い

項目 Windows 11 Windows 10
右クリックメニュー ファイルやフォルダを右クリック後、「その他のオプションを表示」をクリックしてから「プロパティ」を選択 ファイルやフォルダを右クリック後、直接「プロパティ」を選択
セキュリティ設定画面 「プロパティ」ウィンドウ内の「セキュリティ」タブで設定 「プロパティ」ウィンドウ内の「セキュリティ」タブで設定
基本的な権限設定 NTFSパーミッションの仕組みは共通 NTFSパーミッションの仕組みは共通

Windows 11とWindows 10では、ファイルやフォルダを右クリックした際のコンテキストメニューの表示方法に違いがあります。Windows 11では「その他のオプションを表示」を経由して「プロパティ」を開く必要がありますが、セキュリティ設定の具体的な手順自体は両OSで共通しています。

まとめ

この記事では、Windows 11とWindows 10で管理者以外のユーザーに特定のソフトの実行権限を個別に付与する手順を解説しました。

実行ファイルと関連フォルダのセキュリティ設定を適切に調整することで、標準ユーザーでも必要な業務ソフトを利用できるようになります。

ソフトが動作しない場合は、関連ファイルやUAC設定を確認し、イベントビューアーでエラーログを分析することで解決策を見つけられます。

この手順を参考に、業務環境のセキュリティと利便性の両立を実現してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。