業務中にプリンターのネットワーク接続が不安定になり、印刷できない状況で困っていませんか。
特にWSDポートを使用している場合、通信が途切れるなどの問題が発生しがちです。
この記事では、プリンターの接続方式を標準TCP/IPポートへ変更し、安定した印刷環境を構築する具体的な手順を解説します。
この手順を実行することで、プリンターの通信トラブルを解消し、スムーズな業務遂行が可能になります。
【要点】プリンターの接続方式を安定させるポイント
- プリンターとスキャナーの設定: Windows11の設定画面から、対象のプリンター管理画面を開きます。
- ポートの追加: プリンターのプロパティから、新しい接続ポートを追加する操作を行います。
- 標準TCP/IPポートの選択と構成: プリンターのIPアドレスを指定し、安定性の高い標準TCP/IPポートを設定します。
- 新しいポートの適用と確認: 設定した標準TCP/IPポートを有効にし、テスト印刷で正常に機能するかを確認します。
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目次
プリンターのネットワーク接続が不安定になる原因と標準ポートの利点
プリンターのネットワーク接続が不安定になる主な原因の一つに、WSDポートの使用があります。WSDとは「Web Services for Devices」の略で、ネットワーク上のデバイスを自動検出する便利な機能です。しかし、ネットワーク環境によってはWSDポートの通信が不安定になり、印刷ジョブが途中で止まったり、プリンターがオフライン表示になったりする問題が発生します。
このような不安定さを解消するために、プリンターの接続方式を「標準TCP/IPポート」に変更することが推奨されます。標準TCP/IPポートは、プリンターのIPアドレスを直接指定して通信を行うため、WSDポートに比べて安定性が高く、信頼性の高い印刷環境を提供します。特にビジネス環境では、安定したプリンター通信が業務効率に直結するため、この設定変更は非常に有効です。
WSDポートとは何か
WSDポートは、Windowsがネットワーク上のプリンターを自動的に検出して接続するために使用する技術です。特別な設定なしにプリンターを使えるメリットがありますが、ネットワーク環境の変化やWindowsのバージョンアップによって通信が不安定になることがあります。例えば、IPアドレスが頻繁に変わる環境では、WSDポートがプリンターを見失うケースが見られます。
標準TCP/IPポートの安定性
標準TCP/IPポートは、プリンターが持つ固定のIPアドレスに直接通信を確立します。これにより、WSDポートのような自動検出の不安定さに左右されず、常に安定した通信経路を維持できます。ネットワーク環境が複雑な場合や、複数のユーザーが頻繁にプリンターを利用するオフィス環境において、この安定性は大きな利点となります。
プリンターの接続方式を標準TCP/IPポートへ変更する手順
ここでは、Windows 11を基準に、プリンターの接続方式を標準TCP/IPポートへ変更する具体的な手順を解説します。Windows 10の場合も基本的な流れは同じですが、一部画面の名称や操作が異なる場合があります。
- プリンターとスキャナーの設定画面を開く
Windows11の「設定」アプリを開きます。左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択し、「プリンターとスキャナー」をクリックします。 - 対象プリンターの管理画面を開く
設定を変更したいプリンターの名前をクリックします。「プリンターのプロパティ」ボタンが表示されるので、それをクリックします。 - ポートタブへ移動する
「プリンターのプロパティ」ウィンドウが表示されます。上部にあるタブの中から「ポート」タブをクリックして選択します。 - ポートの追加を選択する
「ポート」タブの画面下部にある「ポートの追加」ボタンをクリックします。 - 標準TCP/IPポートを選択する
「プリンターポート」ダイアログが表示されます。ポートの種類の一覧から「Standard TCP/IP Port」を選択し、「新しいポート」ボタンをクリックします。 - 標準TCP/IPプリンターポートウィザードを開始する
「標準TCP/IPプリンターポートウィザード」が起動します。内容を確認し、「次へ」ボタンをクリックして先に進みます。 - プリンターのIPアドレスを入力する
「プリンター名またはIPアドレス」欄に、設定したいプリンターのIPアドレスを正確に入力します。ポート名は自動的に入力されますので、そのまま「次へ」ボタンをクリックします。 - ポート情報を確認する
ウィザードがプリンター情報を検索し、ポート情報の構成画面が表示されます。デバイスの種類が「Generic Network Card」またはプリンターに合った種類であることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。 - ウィザードを完了する
「標準TCP/IPプリンターポートウィザードの完了」画面が表示されます。内容を確認し、「完了」ボタンをクリックしてウィザードを終了します。 - 新しいポートを選択して適用する
「プリンターのプロパティ」の「ポート」タブに戻ります。新しく追加されたStandard TCP/IP Portのチェックボックスをオンにします。以前使用していたWSDポートなどのチェックボックスはオフにします。「適用」ボタンをクリックし、続けて「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。 - テスト印刷で確認する
プリンターのプロパティ画面に戻り、「全般」タブを選択します。「テストページの印刷」ボタンをクリックしてテスト印刷を実行し、正しく印刷できることを確認します。
標準TCP/IPポート設定時の注意点とよくある問題
標準TCP/IPポートを設定する際には、いくつか注意すべき点があります。ここでは、よくある問題とその対処法について解説します。
プリンターのIPアドレスが不明な場合
標準TCP/IPポートを設定するには、プリンターのIPアドレスが必要です。IPアドレスがわからない場合は、以下の方法で確認できます。
- プリンター本体の操作パネルで確認する
多くのプリンターは、操作パネルや設定メニューからネットワーク設定情報を確認できます。ネットワークステータスシートを印刷する機能がある場合もあります。 - ルーターの管理画面で確認する
ネットワークルーターの管理画面にログインすると、接続されているデバイスの一覧からプリンターのIPアドレスを確認できます。
IPアドレスが変更されてしまう場合
通常、ルーターはDHCP機能によってデバイスにIPアドレスを自動割り当てします。このIPアドレスは時間経過で変わることがあり、そのたびにプリンター設定を変更するのは非効率です。この問題を避けるには、以下のいずれかの設定を検討してください。
- ルーターでDHCP予約設定を行う
ルーターのDHCP機能で、プリンターのMACアドレスに対して常に同じIPアドレスを割り当てるように設定します。 - プリンターに固定IPアドレスを設定する
プリンター本体のネットワーク設定で、手動で固定IPアドレスを設定します。ただし、ネットワークの専門知識が必要であり、他のデバイスとIPアドレスが重複しないように注意が必要です。
プリンターがオフライン表示のままになる場合
標準TCP/IPポートを設定してもプリンターがオフライン表示のままになる場合は、いくつかの原因が考えられます。
- 入力したIPアドレスが間違っている
プリンターのプロパティで設定したIPアドレスが正しいか、もう一度確認してください。 - ファイアウォールが通信をブロックしている
Windows Defenderファイアウォールやセキュリティソフトのファイアウォールが、プリンターとの通信をブロックしている可能性があります。一時的に無効にするか、プリンターの通信を許可するルールを追加してください。 - プリンタードライバーに問題がある
プリンタードライバーが破損しているか、最新ではない可能性があります。プリンターメーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードし、再インストールを試みてください。
Windows 10での操作の違い
Windows 10での操作も基本的にWindows 11と共通しています。ただし、以下の点で画面の遷移が異なる場合があります。
- 設定画面へのアクセス
Windows 10では、「設定」アプリを開き、「デバイス」→「プリンターとスキャナー」と進みます。 - プリンターのプロパティの開き方
対象のプリンターをクリックした後、「管理」ボタンが表示され、その中に「プリンターのプロパティ」があります。
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プリンター接続方式の比較:WSDポートと標準TCP/IPポート
| 項目 | WSDポート | 標準TCP/IPポート |
|---|---|---|
| 特徴 | 自動検出機能により簡単に接続できる | IPアドレスを直接指定し接続する |
| 安定性 | ネットワーク環境により不安定になることがある | IPアドレスが固定されていれば安定性が高い |
| 設定の複雑さ | 基本的に自動で設定される | IPアドレスの確認と手動入力が必要 |
| 検出方法 | ネットワーク上のデバイスを自動で探す | 指定されたIPアドレスを基に通信する |
| 推奨用途 | 家庭などシンプルなネットワーク環境 | オフィスなど安定性が求められる環境 |
まとめ
この記事では、プリンターのネットワーク接続を安定させるために、WSDポートから標準TCP/IPポートへ接続方式を変更する手順を解説しました。
この設定変更により、プリンターの通信トラブルが減少し、業務中の印刷作業がスムーズに進むようになります。
また、プリンターのIPアドレスを固定化することで、さらに安定した印刷環境を維持できます。
標準TCP/IPポートへの変更とIPアドレスの固定化を組み合わせることで、プリンター利用時のストレスを軽減し、業務効率の向上に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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