Windowsでは、複数のウィンドウを並べて表示した際に、ウィンドウとウィンドウの間にわずかな隙間が生じます。この隙間をなくして、画面スペースを最大限に活用したいと考えるビジネスマンは少なくありません。
この記事では、レジストリを編集することで、ウィンドウを並べた時の隙間をゼロに設定する具体的な手順を解説します。
レジストリ編集前のバックアップ方法から、実際の編集、そして元に戻す方法まで、安全かつ確実に設定を変更できる方法をお伝えします。
【要点】ウィンドウの隙間をゼロにするレジストリ編集のポイント
- レジストリエディター: 特定のレジストリキーの数値を変更することで、ウィンドウ間の隙間をなくすことができます。
- バックアップ: レジストリ編集前には、必ずシステム復元ポイントを作成し、関連するレジストリキーをエクスポートして安全を確保します。
- 再起動: レジストリの変更をWindowsに反映させるためには、PCの再起動が必要です。
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目次
ウィンドウの隙間をゼロにするレジストリ設定の概要
Windowsのデスクトップ表示に関する設定は、レジストリと呼ばれるWindowsの構成情報データベースに格納されています。ウィンドウを並べた際に表示される隙間も、このレジストリで管理されている項目の1つです。
具体的には、HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsパスにあるPaddedBorderWidthという値が、ウィンドウの境界線の幅、つまりウィンドウ間の隙間を制御しています。この値は通常-60という数値に設定されており、これは約4ピクセルの隙間に相当します。
このPaddedBorderWidthの数値を0に変更することで、ウィンドウの境界線が完全に表示されなくなり、結果としてウィンドウを並べた時の隙間をゼロにできます。これにより、複数のアプリケーションを最大限の表示領域で同時に利用できるようになり、作業効率の向上が期待できます。
ウィンドウの隙間をゼロにするレジストリ編集手順
レジストリの編集はシステムに影響を及ぼす可能性があるため、必ず事前にバックアップを取得してください。以下の手順で慎重に操作を進めましょう。
レジストリ編集前のバックアップ
レジストリの編集作業を行う前に、万が一の事態に備えてシステム復元ポイントを作成し、編集対象のレジストリキーをエクスポートしておきましょう。これにより、問題が発生した場合でも安全に元の状態へ戻せます。
- システム復元ポイントを作成する
Windowsの検索ボックスに「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択してシステムプロパティを開きます。 - 保護設定を確認する
「システムの保護」タブで、OSがインストールされているドライブの保護が「有効」になっていることを確認します。有効でない場合は「構成」ボタンから有効に設定してください。 - 復元ポイントを作成する
「作成」ボタンをクリックし、復元ポイントの名前を入力して「作成」を押します。例えば「レジストリ編集前」など、後で識別しやすい名前をつけましょう。 - 復元ポイント作成の完了を確認する
復元ポイントの作成には数分かかります。完了メッセージが表示されたら「閉じる」をクリックします。
次に、編集するレジストリキーを個別にエクスポートしてバックアップします。
- レジストリエディターを起動する
Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、「レジストリエディター」を選択して起動します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてください。 - 対象のレジストリパスに移動する
レジストリエディターのアドレスバーにHKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsと入力し、Enterキーを押して移動します。 - レジストリキーをエクスポートする
左側のペインで「WindowMetrics」を右クリックし、「エクスポート」を選択します。 - 保存先とファイル名を指定する
分かりやすい場所、例えばドキュメントフォルダなどに「WindowMetrics_backup.reg」のようなファイル名で保存します。これにより、このレジストリキーの現在の設定がファイルとして保存されます。
レジストリの編集
バックアップが完了したら、実際にレジストリの値を変更します。
- レジストリエディターを起動する
既に開いている場合はそのまま使用し、閉じてしまった場合は前述の手順で再度起動します。 - 対象のレジストリパスに移動する
アドレスバーにHKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsと入力し、Enterキーを押します。 - PaddedBorderWidthの値を変更する
右側のペインにあるPaddedBorderWidthという名前の項目を探し、ダブルクリックします。 - 数値データを「0」に設定する
「DWORD値の編集」ダイアログが表示されたら、「値のデータ」欄に0と入力します。基数は「10進数」が選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。 - レジストリエディターを閉じる
変更が完了したら、レジストリエディターを閉じます。
設定の反映
レジストリの変更をWindowsに適用するには、PCを再起動する必要があります。
- PCを再起動する
スタートメニューから「電源」アイコンをクリックし、「再起動」を選択します。 - 変更が反映されたか確認する
PCが再起動したら、複数のウィンドウを開いて並べてみてください。ウィンドウ間の隙間がなくなっていることを確認できます。
レジストリ編集時の注意点とよくある失敗
レジストリ編集は強力な操作であり、誤った設定はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。以下の注意点を理解し、慎重に対応してください。
レジストリ編集は慎重に行う
レジストリエディターでは、誤ったキーを削除したり、間違った値を入力したりすると、Windowsが起動しなくなるなどの重大な問題が発生する可能性があります。目的のキーや値以外は絶対に触らないようにしましょう。パスや値の名前は正確に確認し、不明な場合は操作を中断してください。
設定が反映されない場合
レジストリの値を変更したにもかかわらず、ウィンドウの隙間がゼロにならない場合は、以下の点を確認してください。
- PCの再起動: 変更を有効にするには、必ずPCを再起動する必要があります。シャットダウンではなく「再起動」を選択してください。
- 値の再確認:
PaddedBorderWidthの値が0に設定されているか、レジストリエディターで再度確認します。基数が10進数になっているかも確認しましょう。 - ユーザープロファイルの確認:
HKEY_CURRENT_USERは現在のユーザーの設定です。複数のユーザーアカウントがある場合、設定を変更したアカウントでログインしているか確認してください。
設定を元に戻したい場合
ウィンドウの隙間を元に戻したい場合や、予期せぬ問題が発生した場合は、以下の方法で元の状態に戻すことができます。
- PaddedBorderWidthの値を元に戻す: レジストリエディターを開き、
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsパスに移動します。PaddedBorderWidthの値をダブルクリックし、デフォルト値である-60を入力して「OK」をクリックします。その後、PCを再起動します。 - エクスポートした.regファイルをインポートする: もし
PaddedBorderWidth以外の設定も誤って変更してしまった場合は、バックアップとして保存した「WindowMetrics_backup.reg」ファイルをダブルクリックします。レジストリへの追加確認が表示されたら「はい」をクリックし、PCを再起動します。これにより、WindowMetricsキー全体がバックアップ時の状態に戻ります。 - システム復元ポイントを使用する: 重大な問題が発生し、上記のどちらの方法でも解決しない場合は、作成したシステム復元ポイントを使用します。Windowsの検索ボックスに「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択してシステムプロパティを開きます。「システムの復元」ボタンをクリックし、作成した復元ポイントを選択して指示に従って進めます。
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Windows 11とWindows 10での操作の違い
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| レジストリパス | HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsで共通 |
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsで共通 |
| レジストリエディター起動 | 検索ボックスに「regedit」と入力し、アプリを選択 | 検索ボックスに「regedit」と入力し、アプリを選択 |
| システム復元ポイント作成 | 検索ボックスから「復元ポイントの作成」を開く | 検索ボックスから「復元ポイントの作成」を開く |
| PaddedBorderWidthのデフォルト値 | -60 | -60 |
Windows 11とWindows 10において、ウィンドウの隙間をゼロにするためのレジストリ編集手順に大きな違いはありません。
レジストリのパス、編集対象となる値の名前、そしてデフォルト値は両方のOSで共通です。レジストリエディターの起動方法やシステム復元ポイントの作成手順も、基本的な流れは同じです。
したがって、この記事で解説したWindows 11を基準とした手順は、Windows 10でもほぼそのまま適用できます。安心して操作を進めてください。
まとめ
この記事では、Windows 11およびWindows 10でウィンドウを並べた時の隙間をゼロにするために、レジストリのPaddedBorderWidthの値を編集する手順を解説しました。
バックアップの取得から実際の編集、そして設定を元に戻す方法まで、安全に作業を進めるための詳細なステップを理解できたはずです。
この設定変更により、デスクトップの画面スペースをより効率的に活用し、複数のアプリケーションを快適に操作できるようになります。他のレジストリ設定を調べることで、さらに詳細なデスクトップカスタマイズが可能になるでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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