【Windows】遠隔操作中に手元のプリンターや記憶装置を共有してデータ転送を可能にする設定

【Windows】遠隔操作中に手元のプリンターや記憶装置を共有してデータ転送を可能にする設定
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遠隔地のWindowsパソコンをリモートデスクトップで操作している際、手元のプリンターで印刷したい、あるいは手元のUSBメモリや外付けHDDのデータをリモートPCに転送したいと感じることはありませんか。

この機能を使えば、リモートデスクトップ接続時にローカルPCのデバイスをリモートPCで利用できるようになります。

この記事では、リモートデスクトップ接続で手元のプリンターや記憶装置を共有し、データ転送を可能にする設定方法を詳しく解説します。

【要点】リモートデスクトップ接続でローカルデバイスを共有する

  • リモートデスクトップ接続クライアント設定: リモートデスクトップ接続時にローカルPCのデバイスをリモートPCで利用できるようにします。
  • グループポリシーエディター設定: リモートPC側でドライブリダイレクトが許可されているか確認し、制限を解除します。
  • Remote Desktop Servicesの確認: リモートデスクトップ関連サービスが正常に稼働しているか確認します。

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リモートデスクトップ接続におけるローカルリソース共有の概要

リモートデスクトップ接続は、遠隔地にあるWindowsパソコンを自分の手元のパソコンから操作する機能です。

この接続では、単に画面を転送するだけでなく、手元のパソコンに接続されているプリンターや記憶装置、クリップボードなどのローカルリソースを、あたかもリモートPCに直接接続されているかのように利用できます。

特に、ローカルドライブの共有は、手元のPCとリモートPC間でファイルを簡単に転送できるため、業務効率を大きく向上させます。

共有設定を適切に行うことで、リモート作業中に必要なデータやデバイスをスムーズに利用できるようになります。

ローカルリソース共有の仕組み

リモートデスクトップ接続では、接続時にローカルPCの情報をリモートPCに送信します。

リモートPC側では、受け取った情報に基づいて仮想的なデバイスを作成し、それをリモートセッション内で利用できるようにします。

例えば、ローカルPCのプリンターを共有すると、リモートPCのデバイスとプリンターの一覧にそのプリンターが表示され、そこから印刷指示を出せます。

同様に、ローカルドライブを共有すると、リモートPCのエクスプローラーにネットワークドライブとして表示され、ファイルのコピーや移動が可能になります。

リモートデスクトップ接続でローカルリソースを共有する手順

ここでは、Windows 11を基準に、リモートデスクトップ接続でローカルリソースを共有するための具体的な設定手順を解説します。

Windows 10でも同様の操作で設定できます。

手順1: リモートデスクトップ接続クライアントの設定

  1. リモートデスクトップ接続アプリを起動する
    Windowsの検索ボックスに「リモートデスクトップ接続」と入力し、表示されたアプリをクリックして起動します。
  2. オプションの表示をクリックする
    リモートデスクトップ接続ダイアログの左下にある「オプションの表示」をクリックして、詳細設定を展開します。
  3. ローカルリソースタブを選択する
    展開されたタブの中から「ローカルリソース」タブをクリックして選択します。
  4. ローカルデバイスとリソースの設定を行う
    「ローカルデバイスとリソース」の項目で、「プリンター」と「クリップボード」にチェックが入っていることを確認します。
  5. 詳細設定を開く
    「ローカルデバイスとリソース」の項目にある「詳細」ボタンをクリックします。
  6. ドライブとプラグアンドプレイデバイスを選択する
    「ローカルデバイスとリソース」ダイアログが表示されます。
    「ドライブ」の項目を展開し、リモートPCで利用したいドライブにチェックを入れます。
    「プラグ アンド プレイ デバイス」の項目では、USBメモリなどのデバイスを共有する場合にチェックを入れます。
    選択後、「OK」をクリックします。
  7. 設定を保存して接続する
    リモートデスクトップ接続ダイアログに戻り、「接続」をクリックしてリモートPCに接続します。
    次回以降も同じ設定で接続したい場合は、「名前を付けて保存」をクリックして接続設定ファイルを保存しておくことをおすすめします。

手順2: リモートPC側のグループポリシー設定確認

リモートPC側でローカルリソースのリダイレクトが制限されている場合、上記の設定だけでは共有できないことがあります。

以下の手順でグループポリシーを確認し、必要に応じて設定を変更します。

なお、Windows 10 HomeやWindows 11 Homeエディションにはグループポリシーエディターは含まれていません。

  1. グループポリシーエディターを起動する
    リモートPCでWindowsの検索ボックスに「gpedit.msc」と入力し、表示された「グループポリシーの編集」をクリックして起動します。
  2. 対象のポリシーに移動する
    グループポリシーエディターの左ペインで、以下のパスを順に展開します。
    「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Windowsコンポーネント」>「リモートデスクトップサービス」>「リモートデスクトップセッションホスト」>「デバイスとリソースのリダイレクト」
  3. ドライブリダイレクトのポリシーを確認する
    右ペインで「ドライブのリダイレクトを許可しない」というポリシーを探し、ダブルクリックして設定ダイアログを開きます。
    このポリシーが「有効」になっている場合、ドライブのリダイレクトは禁止されます。
    「無効」または「未構成」に設定し、「OK」をクリックします。
  4. プラグアンドプレイデバイスのリダイレクトポリシーを確認する
    同様に、「サポートされているプラグアンドプレイデバイスのリダイレクトを許可しない」ポリシーも確認し、「無効」または「未構成」に設定します。
    これにより、USBメモリなどのデバイス共有が可能になります。
  5. グループポリシーを更新する
    設定変更後、コマンドプロンプトを管理者として起動し、「gpupdate /force」と入力してEnterキーを押し、グループポリシーを強制的に更新します。

手順3: リモートPC側のサービス確認

リモートデスクトップ接続自体が機能していない場合や、リダイレクトがうまくいかない場合は、関連サービスが正しく実行されているか確認します。

  1. サービス管理ツールを起動する
    リモートPCでWindowsの検索ボックスに「services.msc」と入力し、表示された「サービス」をクリックして起動します。
  2. Remote Desktop Servicesを確認する
    サービスの一覧から「Remote Desktop Services」を探します。
    「状態」列が「実行中」であり、「スタートアップの種類」が「自動」または「手動」になっていることを確認します。
    もし「実行中」でない場合は、右クリックして「開始」を選択します。
  3. Remote Desktop Device Redirector Driverを確認する
    同様に「Remote Desktop Device Redirector Driver」も確認し、状態が「実行中」であることを確認します。
    このサービスは、ローカルデバイスのリダイレクトに必要です。

リモートデスクトップ接続時のデバイス共有に関する注意点

ローカルリソースの共有は便利な機能ですが、いくつかの注意点やトラブルシューティングのポイントがあります。

ローカルドライブがリモートPCに表示されない場合

リモートデスクトップ接続後に、手元のドライブがリモートPCのエクスプローラーに表示されないことがあります。

この原因として、接続クライアント側の設定不足、リモートPC側のグループポリシーによる制限、またはファイアウォールの設定が考えられます。

上記の「手順1: リモートデスクトップ接続クライアントの設定」と「手順2: リモートPC側のグループポリシー設定確認」を再度見直し、ドライブの共有設定が正しく行われているか確認してください。

また、リモートPCのファイアウォールがリモートデスクトップ接続を許可しているか、必要に応じて設定を確認してください。

プリンターが共有されない場合

プリンターがリモートPCから利用できない場合、プリンタードライバーの問題がよく挙げられます。

リモートPCには、ローカルPCに接続されているプリンターと同じ、または互換性のあるプリンタードライバーがインストールされている必要があります。

もしリモートPCにドライバーがインストールされていない場合は、プリンターメーカーのウェブサイトから適切なドライバーをダウンロードしてインストールしてください。

また、「手順1: リモートデスクトップ接続クライアントの設定」でプリンターの共有にチェックが入っているか再確認しましょう。

ファイル転送が遅い場合の対策

大量のファイルを転送する際に、速度が非常に遅いと感じることがあります。

これは、主にネットワーク帯域幅の不足が原因です。

転送速度を改善するためには、リモートデスクトップ接続のパフォーマンス設定を調整します。

リモートデスクトップ接続クライアントの「エクスペリエンス」タブで、「接続品質」を「低速ブロードバンド」や「モデム」に設定するか、「永続的ビットマップキャッシュ」を有効にすることで、表示の負荷を軽減し、ファイル転送速度が向上する場合があります。

また、可能であれば、より高速なネットワーク環境を利用することを検討してください。

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リモートデスクトップ接続におけるファイル転送方法の比較

リモートデスクトップ接続でファイルを転送する方法はいくつかあります。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目 ローカルドライブ共有 クリップボード ネットワーク共有フォルダ
特徴 リモートPCのエクスプローラーにローカルドライブが表示され、ドラッグアンドドロップでファイルを操作できる テキストや少量のファイルをコピーアンドペーストで転送できる ローカルPCやリモートPC上で共有フォルダを設定し、ネットワーク経由でアクセスできる
利便性 非常に高い。大容量ファイルの転送も容易 手軽だが、大量のファイルや大容量ファイルには不向き 設定が必要だが、一度設定すれば複数のユーザーで利用可能
転送速度 ネットワーク帯域に依存するが、比較的安定している 少量なら高速 ネットワーク帯域に依存する
セキュリティ リモートデスクトップ接続のセキュリティに依存 リモートデスクトップ接続のセキュリティに依存 共有フォルダのアクセス権設定に依存し、より詳細な制御が可能
推奨用途 大容量ファイルの転送、頻繁なファイル操作 テキスト、URL、少量の画像など チームでのファイル共有、継続的なデータ同期

まとめ

この記事で解説したリモートデスクトップ接続のローカルリソース共有設定により、遠隔操作中も手元のプリンターで印刷したり、記憶装置のデータをリモートPCへスムーズに転送したりできるようになります。

これらの設定を適切に行うことで、リモートワーク環境での作業効率が向上し、より快適な業務遂行が可能になります。

特に、グループポリシーの設定はリモートPCの環境によって異なるため、表示されない場合は必ず確認してください。

今回学んだプリンターやドライブの共有設定を応用し、様々なデバイスやリソースをリモートデスクトップ接続で活用してみましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。