Windows Updateが実行できない、Microsoft Storeのアプリが更新されないといった問題に直面していませんか。
これらの症状とともに、エラーコード0x80080005「RPCサーバー呼び出し失敗」が表示されることがあります。
この記事では、このエラーの主要な原因である「wuauserv」サービスのDCOM権限設定の不備を修正し、問題を解決する具体的な手順を解説します。
業務の滞りを解消し、Windowsシステムを正常な状態に戻すための方法を詳しくご紹介します。
【要点】RPCサーバー呼び出し失敗(0x80080005)の解決策
- システム復元ポイントの作成: 予期せぬ問題に備え、現在のシステム状態を保存できます。
- wuauservサービスのDCOM権限修正: Windows UpdateサービスがRPCサーバーと正常に通信できるようにアクセス許可を付与します。
- Windows Updateコンポーネントのリセット: 更新関連の機能を初期化し、クリーンな状態で再試行できるようにします。
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目次
RPCサーバー呼び出し失敗(0x80080005)の発生原因
エラーコード0x80080005は、Windowsのサービスが「RPCサーバーが利用できません」と報告している状態を示します。
このエラーは、プログラムが別のプロセスやコンピューター上のサービスと通信できない場合に発生します。
特にWindows UpdateやMicrosoft Store関連でこのエラーが発生する主な原因は、「wuauserv」サービス、つまりWindows UpdateサービスのDCOMアクセス許可が不適切であることです。
DCOM Distributed Component Object Model は、RPC Remote Procedure Call を拡張し、ネットワーク上の異なるプログラム間での通信を可能にする技術です。
「wuauserv」サービスがDCOM経由で必要なオブジェクトにアクセスする際に、SYSTEMアカウントに対する「ローカルアクティベーション」権限が不足していると、RPC呼び出しが失敗し、0x80080005エラーにつながります。
この権限の不足により、サービスが正常に機能するために必要な通信経路が遮断されるのです。
wuauservサービスのDCOM権限を修正する手順
RPCサーバー呼び出し失敗(0x80080005)を解決するためには、「wuauserv」サービスのDCOM権限を適切に設定する必要があります。
この操作はシステムの重要な設定を変更するため、必ず事前にバックアップを取ってください。
- レジストリのバックアップを作成する
Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、「レジストリエディター」を管理者として実行します。
左側のナビゲーションペインで「コンピューター」を選択し、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選びます。
任意の場所にわかりやすい名前でレジストリファイルを保存します。 - システム復元ポイントを作成する
Windowsの検索ボックスに「復元ポイント」と入力し、「復元ポイントの作成」を開きます。
「システムの保護」タブで、システムドライブが「有効」になっていることを確認します。
「作成」ボタンをクリックし、復元ポイントの名前を入力して「作成」を実行します。
完了メッセージが表示されたら「閉じる」をクリックします。 - コンポーネントサービスを開く
Windowsの検索ボックスに「コンポーネントサービス」と入力し、「コンポーネントサービス」アプリケーションを開きます。
Windows 10の場合も同様に検索して開くことができます。 - DCOMの構成に移動する
「コンソールルート」のツリービューで、「コンポーネントサービス」→「コンピューター」→「マイコンピューター」と展開します。
「DCOMの構成」をダブルクリックして開きます。 - 「wuauserv」サービスを見つける
DCOMの構成リストの中から「wuauserv」サービスを探します。
リストはアルファベット順に並んでいます。 - 「wuauserv」のプロパティを開く
「wuauserv」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
プロパティウィンドウが開いたら「セキュリティ」タブをクリックします。 - 「起動とアクティブ化のアクセス許可」を設定する
「起動とアクティブ化のアクセス許可」セクションで、「編集」ボタンをクリックします。
「起動とアクティブ化のアクセス許可」ダイアログが表示されます。 - SYSTEMアカウントを追加し権限を付与する
「追加」ボタンをクリックし、「選択するオブジェクト名を入力してください」の欄に「SYSTEM」と入力します。
「名前の確認」をクリックし、「OK」ボタンをクリックしてSYSTEMアカウントを追加します。
SYSTEMアカウントがリストに追加されたら、それを選択します。
「SYSTEMのアクセス許可」で「ローカルアクティベーション」の「許可」チェックボックスをオンにします。
「OK」ボタンを数回クリックして、すべての開いているダイアログを閉じます。 - Windows Updateコンポーネントをリセットする
Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
以下のコマンドを1行ずつ入力し、Enterキーを押して実行します。net stop bitsnet stop wuauservnet stop cryptSvcnet stop msiserverRen C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.oldRen C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.oldnet start bitsnet start wuauservnet start cryptSvcnet start msiserver
これらのコマンドは、Windows Update関連のサービスを停止し、更新履歴やキャッシュを保存するフォルダの名前を変更してリセットします。 - PCを再起動する
すべての操作が完了したら、PCを再起動します。
再起動後、Windows UpdateやMicrosoft Storeの動作を確認してください。
DCOM権限修正時の注意点と発生しうる問題
DCOM権限の修正はシステムに影響を与える操作です。
以下の注意点を確認し、問題が発生した場合の対処法を理解しておきましょう。
SYSTEMアカウントが見つからない場合
「選択するオブジェクト名を入力してください」ダイアログで「SYSTEM」と入力しても見つからないことがあります。
この場合、「場所」ボタンをクリックし、現在使用しているローカルコンピューターの名前を選択してから再度「SYSTEM」と入力して「名前の確認」を実行してください。
権限変更後に他のエラーが発生してしまう
DCOM設定の変更は慎重に行う必要があります。
もし権限変更後に別の問題やエラーが発生した場合は、変更前の設定に戻すことを検討してください。
可能であれば、変更前のDCOM設定のスクリーンショットを撮っておくと良いでしょう。
また、手順の最初に作成したシステム復元ポイントを使用して、PCを以前の状態に戻すことも可能です。
Windows 10での操作の違い
Windows 11を基準に解説しましたが、Windows 10でも基本的なDCOM設定の手順は同じです。
「スタート」メニューの検索ボックスに「コンポーネントサービス」と入力すれば、同じ管理ツールを開けます。
画面の見た目が若干異なる場合がありますが、メニューの配置や選択項目はほぼ同じです。
Windows Updateコンポーネントのリセット手順がうまくいかない場合
コマンドプロンプトでのリセット手順中にエラーが発生することがあります。
コマンドの入力ミスがないか、大文字と小文字が正確かを確認してください。
特にサービス停止のコマンドでエラーが出る場合は、該当サービスがすでに停止しているか、または他のプロセスによって使用されている可能性があります。
タスクマネージャーで関連するサービスやプロセスが実行されていないか確認し、必要に応じて終了させてから再試行してください。
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Windows UpdateとMicrosoft Storeの動作の違い
| 項目 | Windows Update | Microsoft Store |
|---|---|---|
| 主な役割 | OS本体やドライバーの更新 | アプリのダウンロードと更新 |
| 影響を受けるエラー | セキュリティ更新や機能更新の失敗 | アプリのインストールや更新の失敗 |
| 関連サービス | wuauserv | wuauservに加え、BrokerInfrastructureなどのサービス |
| エラー解決の共通点 | wuauservのDCOM権限修正が有効 | wuauservのDCOM権限修正が有効 |
まとめ
この記事では、Windows UpdateやMicrosoft Storeで発生するRPCサーバー呼び出し失敗、エラーコード0x80080005の解決策を解説しました。
「wuauserv」サービスのDCOM権限を修正し、Windows Updateコンポーネントをリセットすることで、多くの場合この問題は解消されます。
システムの安定性を取り戻し、業務をスムーズに進めるために、ぜひ今回ご紹介したDCOM権限の修正手順をお試しください。
問題が解決しない場合は、システムファイルチェッカーの実行や、イベントビューアーで詳細なエラーログを確認するなどの追加調査も有効です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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