特定のアプリケーションやコマンドを管理者権限で実行したいが、常に管理者としてログインするのはセキュリティ上の懸念があるでしょう。
Windowsには、通常ユーザーでログインしながら、必要な操作だけを一時的に管理者権限で実行できる機能が備わっています。
この記事では、Windows 11とWindows 10で、特定の命令を管理者権限で実行する具体的な手順を解説します。
【要点】特定の操作のみ管理者権限で実行する手順
- ファイルやアプリケーションを管理者として実行: 特定のファイルやプログラムを一時的に管理者権限で起動できます。
- コマンドプロンプトやPowerShellを管理者として起動: 管理者権限が必要なコマンドを安全に実行できる環境を準備できます。
- 「ファイル名を指定して実行」での管理者権限実行: コマンドを直接入力し、管理者権限で即座に実行できます。
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目次
管理者権限を一時的に借用する機能の概要
Windowsのユーザーアカウント制御UACは、セキュリティを強化するための仕組みです。通常ユーザーとして操作しているときでも、管理者権限が必要な操作を行う際に、一時的に昇格を許可する機能を提供します。これにより、システム全体を管理者として運用するリスクを低減しつつ、必要なタスクだけを安全に実行できます。この機能は、ソフトウェアのインストールやシステム設定の変更、特定のコマンド実行時に特に役立ちます。
管理者権限の借用は、ユーザーアカウント制御UACのダイアログを通じて行われます。管理者パスワードの入力が求められることで、意図しない変更を防ぎ、セキュリティを維持します。Windows 11とWindows 10で基本的な動作は共通しています。
特定の命令を管理者権限で実行する手順
ファイルやアプリケーションを管理者として実行する
- 対象ファイルを選択する
デスクトップやエクスプローラーから、管理者権限で実行したいアプリケーションや実行可能ファイルを選択します。 - 右クリックメニューを開く
選択したファイルを右クリックします。 - 管理者として実行を選択する
表示されたコンテキストメニューから、「管理者として実行」を選択します。 - ユーザーアカウント制御UACの確認
ユーザーアカウント制御UACのダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。管理者パスワードの入力を求められた場合は、管理者アカウントのパスワードを入力します。 - アプリケーションが起動する
指定したアプリケーションが管理者権限で起動します。
コマンドプロンプトやPowerShellを管理者として実行する
- スタートメニューを開く
タスクバーのスタートボタンを右クリックします。または、WindowsキーとXキーを同時に押します。 - コマンドプロンプトまたはPowerShellを選択する
表示されたクイックリンクメニューから、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。Windows 10の場合は、「コマンドプロンプト 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。 - ユーザーアカウント制御UACの確認
ユーザーアカウント制御UACのダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。管理者パスワードの入力を求められた場合は、管理者アカウントのパスワードを入力します。 - 管理者権限で起動する
コマンドプロンプトまたはPowerShellが管理者権限で起動します。プロンプトのタイトルバーに「管理者」と表示されていることを確認します。 - コマンドを実行する
管理者権限が必要なコマンドを実行します。
「ファイル名を指定して実行」で特定のコマンドを管理者として実行する
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。 - コマンドを入力する
実行したいコマンドを入力欄に入力します。例えば、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動する場合です。 - CtrlキーとShiftキーを押しながらEnterキーを押す
入力後、CtrlキーとShiftキーを押しながらEnterキーを押します。これにより、入力したコマンドが管理者権限で実行されます。 - ユーザーアカウント制御UACの確認
ユーザーアカウント制御UACのダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。管理者パスワードの入力を求められた場合は、管理者アカウントのパスワードを入力します。 - コマンドが実行される
指定したコマンドまたはアプリケーションが管理者権限で実行されます。
管理者権限実行時の注意点とよくある失敗
ユーザーアカウント制御UACのダイアログが表示されない
UACの設定が変更されている可能性があります。UACのレベルが最低に設定されていると、ダイアログが表示されず、管理者権限での実行が正しく機能しない場合があります。
- UACの設定を確認する
スタートボタンを右クリックし、「検索」を選択します。「UAC」と入力し、「ユーザーアカウント制御設定の変更」を開きます。 - 通知レベルを調整する
スライダーを「既定」またはそれ以上のレベルに設定し、「OK」をクリックします。 - PCを再起動する
設定変更を適用するためにPCを再起動します。
管理者パスワードがわからない、または入力できない
管理者アカウントのパスワードを忘れた場合や、別の管理者アカウントのパスワードが不明な場合、管理者権限での実行はできません。この場合、システムの管理者またはIT担当者に連絡してください。
- IT担当者へ連絡する
社内システムの管理者権限に関する問題は、IT担当者へ相談することが最も確実です。 - 管理者アカウントの確認
現在ログインしているアカウントが管理者権限を持っているか確認します。Windowsの設定を開き、「アカウント」から確認できます。
常に管理者として実行されてしまう
特定のアプリケーションのプロパティで「管理者としてこのプログラムを実行する」が常に有効になっている可能性があります。この設定は、一時的な借用とは異なり、毎回管理者権限で起動します。
- アプリケーションのプロパティを開く
対象のアプリケーションのショートカットまたは実行可能ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - 互換性タブを開く
「互換性」タブをクリックします。 - 設定を確認する
「設定」セクションにある「管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックボックスがオフになっていることを確認します。チェックが入っている場合はクリックしてオフにし、「適用」をクリックして「OK」をクリックします。
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Windows 11とWindows 10での管理者権限実行の比較
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 右クリックメニュー | 「管理者として実行」が直接表示されるか、「その他のオプションを表示」内に含まれる場合がある | 「管理者として実行」が直接表示される |
| スタートボタン右クリックメニュー | 「ターミナル 管理者」としてコマンドプロンプトとPowerShellが統合されて表示される | 「コマンドプロンプト 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」が個別に表示される |
| ユーザーアカウント制御UAC | 機能や動作は基本的に同じ | 機能や動作は基本的に同じ |
まとめ
この記事では、Windows 11とWindows 10で特定の命令を管理者権限で実行する複数の方法を解説しました。
これにより、システム全体のセキュリティを維持しつつ、必要なタスクだけを安全に実行できるようになったことでしょう。
アプリケーションの起動、コマンドプロンプトやPowerShellでのコマンド実行など、状況に応じて最適な管理者権限の借用方法を選択し、業務効率化に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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