Windowsで画面録画を行う際、標準機能ではMP4形式で保存されることが一般的です。
しかし、特定の業務要件や共有先の都合で、MP4以外のファイル形式が必要になる場合があります。
この記事では、Windowsの画面録画でMP4以外の形式を扱うための検討手順と具体的な方法を解説します。
【要点】画面録画のファイル形式をMP4以外に変更する際のポイント
- 録画後の形式変換: 既存のMP4録画ファイルを、目的のファイル形式に変換できます。
- サードパーティ製録画ツールの利用: 録画時にMP4以外のファイル形式を選択できるツールを活用できます。
- 各形式の特性理解: ファイルサイズや互換性を考慮し、用途に応じた最適なファイル形式を選ぶことが重要です。
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目次
Windows画面録画の標準形式とその背景
Windows 11やWindows 10には、画面を録画する標準機能が搭載されています。主な機能はXbox Game BarとSnipping Toolです。
これらの標準機能で画面を録画した場合、出力されるファイル形式は基本的にMP4です。MP4は動画ファイルの標準的な形式であり、汎用性が高く、多くのデバイスやソフトウェアで再生できます。
しかし、ビジネス用途ではMP4以外の形式が必要となるケースがあります。例えば、特定の動画編集ソフトウェアがWMVやMOV形式を推奨する場合や、ファイルサイズを抑えたい、WebM形式での公開が求められるなどの状況です。
標準機能による録画形式
Windowsの標準機能では、出力形式をMP4から直接変更する設定項目は通常ありません。
そのため、MP4以外の形式で画面録画を保存したい場合は、別の方法を検討する必要があります。
MP4以外のファイル形式へ変更する検討の手順
ここでは、Windowsの画面録画でMP4以外の形式を利用するための具体的な手順を解説します。
録画後の形式変換と、録画時に形式を選択できるツールの活用方法を順に説明します。
- Xbox Game Barで画面を録画する
まず、Windowsの標準機能であるXbox Game Barを使って画面を録画します。これにより、MP4形式で動画が保存されることを確認できます。- Xbox Game Barを起動する
WindowsキーとGキーを同時に押して、Xbox Game Barを開きます。 - 録画を開始する
キャプチャウィジェット内の録画ボタン(〇印)をクリックするか、WindowsキーとAltキーとRキーを同時に押して録画を開始します。 - 録画を停止する
録画コントロールバーの停止ボタン(■印)をクリックして録画を終了します。録画された動画はMP4形式で「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」サブフォルダに保存されます。
- Xbox Game Barを起動する
- 録画後のファイル形式を変換する
MP4形式で録画された動画を、後から別の形式に変換する手順です。無料の動画変換ソフトウェアであるVLC Media Playerを使用します。- VLC Media Playerをインストールする
VLC Media Playerを公式サイトからダウンロードし、PCにインストールします。 - VLC Media Playerを起動する
インストールしたVLC Media Playerを起動します。 - 変換設定を開く
メニューバーの「メディア」をクリックし、「変換/保存」を選択します。 - 変換したいファイルを追加する
「ファイル」タブで「追加」ボタンをクリックし、変換したいMP4ファイルを選択して「開く」をクリックします。 - 変換/保存ボタンをクリックする
ファイルが追加されたら、ウィンドウ下部の「変換/保存」ボタンをクリックします。 - 出力形式を選択する
「変換」ウィンドウで「プロファイル」のドロップダウンメニューから目的の出力形式を選択します。例えば、「Video – WMV + WMA (ASF)」や「Video – WebM + Vorbis (WebM)」などを選びます。
詳細な設定が必要な場合は、プロファイル名の右にある設定ボタン(工具アイコン)をクリックして、エンコード設定を調整します。 - 出力先を指定する
「出力ファイル」欄の「参照」ボタンをクリックし、変換後のファイルの保存先とファイル名を指定します。ファイル名の末尾に、選択した形式の拡張子(例: .wmv, .webm)を付けます。 - 変換を開始する
「開始」ボタンをクリックすると、ファイルの変換が開始されます。変換が完了するまで待ちます。
- VLC Media Playerをインストールする
- 録画時に形式を選択できるサードパーティ製ツールの検討
録画段階でMP4以外の形式を選択したい場合、サードパーティ製の画面録画ツールを利用します。ここでは、一般的なツールの利用方法を解説します。- ツールを選定しインストールする
OBS StudioやBandicamなど、録画時に複数の出力形式に対応しているツールを選び、PCにインストールします。 - ツールの設定を開く
インストールしたツールを起動し、設定画面を開きます。通常、「出力」や「録画」といった項目があります。 - 出力形式を選択する
設定画面内で、録画のファイル形式(例: MP4, FLV, MKV, AVI, WebM)を選択できるドロップダウンメニューを探し、目的の形式を選びます。 - 録画を開始・停止する
設定を保存し、通常の操作で画面録画を開始・停止します。指定した形式で動画ファイルが保存されます。
- ツールを選定しインストールする
ファイル形式変更時の注意点とよくある失敗
ファイル形式を変更する際には、いくつかの注意点があります。これらを理解しておくことで、予期せぬトラブルを避けられます。
画質や音質の劣化が発生してしまう
動画ファイルを別の形式に変換する際、特に非可逆圧縮形式(MP4, WMVなど)から別の非可逆圧縮形式へ変換する場合、画質や音質が劣化することがあります。
これは、変換のたびに情報が失われるためです。変換設定でビットレートを高く保つことで劣化を最小限に抑えられますが、ファイルサイズは増加します。
対処法: 変換する際は、元のファイル形式よりも高いビットレートや品質設定を選ばないようにします。可能であれば、可逆圧縮形式や非圧縮形式で一度保存し、そこから目的の形式へ変換すると劣化を抑えられます。
ファイルサイズが想定以上に増減してしまう
ファイル形式や圧縮設定によっては、変換後のファイルサイズが元のMP4ファイルよりも大幅に大きくなったり、小さくなったりします。
例えば、高画質設定のAVI形式に変換するとサイズが大きくなり、低ビットレートのWebM形式に変換するとサイズが小さくなる傾向があります。
対処法: 変換ツールの設定で、ビットレートや解像度、フレームレートを調整します。ファイルサイズと品質のバランスを考慮し、最適な設定を見つけることが重要です。
変換処理に時間がかかってしまう
大容量の動画ファイルを変換する場合や、PCのスペックが低い場合、変換処理に非常に時間がかかることがあります。
特に高解像度・高フレームレートの動画は、処理負荷が高くなります。
対処法: 変換はPCに負荷がかかる作業のため、他の重いアプリケーションを終了して行います。また、可能であれば高性能なPCを使用するか、変換時間を考慮して作業スケジュールを組みます。
変換後の互換性の問題が発生する
特定のファイル形式に変換しても、使用する再生環境やソフトウェアがその形式に対応していない場合があります。
例えば、古いシステムではWebM形式が再生できない、特定の編集ソフトがMOV形式をサポートしていない、などの状況です。
対処法: 変換前に、最終的に動画を使用する環境やソフトウェアが必要とするファイル形式を事前に確認します。一般的な形式(MP4, WMV)は広くサポートされていますが、特殊な形式の場合は注意が必要です。
サードパーティ製ツールの選定を誤ってしまう
インターネット上には多くの無料動画変換・録画ツールが存在しますが、中には信頼性の低いものや、マルウェアを含むものもあります。
不明な提供元のツールを安易にインストールすると、PCのセキュリティリスクを高める可能性があります。
対処法: ツールをダウンロードする際は、必ず公式サイトや信頼できるソフトウェア配布サイトを利用します。レビューや評判を確認し、実績のあるツールを選ぶようにします。
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主要な動画ファイル形式の比較
ビジネスシーンでよく利用される動画ファイル形式の特性を比較します。用途に応じて最適な形式を選ぶ際の参考にしてください。
| 項目 | MP4 | WMV | MOV | AVI | WebM |
|---|---|---|---|---|---|
| 汎用性 | 非常に高い | Windows環境で高い | Apple製品で高い | Windows環境で高い | Webブラウザで高い |
| 圧縮効率 | 高い(高画質・小容量) | 中程度 | 高い | 低い(高画質・大容量) | 高い(Web向け) |
| 画質 | 良好 | 良好 | 良好 | 非常に良好(非圧縮可) | 良好 |
| ファイルサイズ | 小さい〜中程度 | 中程度 | 小さい〜中程度 | 大きい | 小さい |
| 主な用途 | Web動画、ストリーミング、汎用 | Windows環境での利用、プレゼンテーション | 動画編集、Apple製品での再生 | 高品質保存、動画編集 | Webサイトでの埋め込み動画 |
| Windowsでの対応 | 標準再生可能 | 標準再生可能 | QuickTimeが必要な場合あり | 標準再生可能 | Edgeなどで再生可能 |
まとめ
Windowsの画面録画でMP4以外のファイル形式が必要な場合、録画後の変換やサードパーティ製録画ツールの利用が有効な手段です。
VLC Media Playerのような変換ツールを使えば、既存のMP4ファイルをWMVやWebMなど他の形式に変換できます。
また、OBS Studioなどのツールを導入すれば、録画時に直接目的のファイル形式を選択することが可能です。
これらの方法を理解し、用途に応じた最適なファイル形式を選ぶことで、ビジネスにおける動画活用をより円滑に進められます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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