パソコンの電源を入れて作業を開始しようとした際、いつもそこにあるはずの「ワード(Word)」のマークが画面上に見当たらないという事態は、初心者にとって非常に大きな不安を伴う不具合です。昨日まで表示されていた絵(アイコン)が消えてしまうと、「ソフトが壊れてしまったのではないか」「間違えて消してしまったのではないか」と焦りを感じるものですが、多くの場合、ワードという道具自体はパソコンの中に正しく保管されています。単に、入り口となるマークが表面から隠れてしまっているだけに過ぎません。本記事では、デスクトップから消えてしまったワードを、パソコンの奥深くにある「スタートメニュー」という管理場所から確実に探し出す手順を詳説します。また、二度と探し回る必要がないように、使いやすい場所にマークを固定する再発防止策についても網羅的に解説します。
【要点】ワードを見つけ出し、使いやすく配置する3つの手順
- スタートボタンから一覧を確認する: 画面左下にある窓のような形をしたボタンを押し、パソコン内のすべての道具が並んでいる場所へアクセスします。
- 「W」の項目までスクロールする: アルファベット順に並んでいるリストの中から、青いマークが特徴的な「Word」という文字を自力で探し出します。
- タスクバーやデスクトップに固定する: 探し出したマークを、常に表示される場所へ「ピン留め」し、次回からの起動手順を大幅に短縮します。
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目次
1. なぜデスクトップからワードのマークが消えるのか
まず理解しておくべきは、デスクトップにあるマークは、ワードという道具そのものではなく、単なる「入り口(ショートカット)」に過ぎないという点です。そのため、マークが消えても中身のデータやソフト本体が消えたわけではありません。
1-1. 意図しない操作による「入り口」の削除
マウスの操作ミスや、キーボードの特定のボタンを誤って押した際、デスクトップのマークがゴミ箱へ移動してしまうことがあります。これは不具合ではなく、単なる「ショートカットの消去」という現象です。本体はパソコンのシステムが管理する専用のフォルダに厳重に保管されているため、正しい手順を踏めば何度でも入り口を作り直すことが可能です。
1-2. システム更新による表示の変更
パソコンの基本的な仕組み(OS)が更新された際、画面のレイアウトが自動的に整頓され、それまで置いてあったマークの場所が移動したり、隠されたりすることがあります。特に新しいパソコンを購入した直後などは、最初からデスクトップにマークが配置されていない設定になっていることも珍しくありません。このような状況下では、システム全体を管理している「スタートメニュー」をパース(解析)し、目的の道具を特定するスキルが求められます。
2. スタートメニューからワードを探し出す全手順
隠れているワードを見つけ出し、起動させるための最も確実な手順を順を追って解説します。
手順1:スタートボタンを押し、すべてのアプリを表示させる
画面の左下、あるいは中央付近にある、窓が4つ並んだような形のボタン(スタートボタン)をマウスで一度左クリックします。画面が切り替わったら、右上にある「すべてのアプリ」という言葉を選択してください。これにより、パソコンの中に組み込まれているすべての道具が、名前順に整列して表示されます。
手順2:アルファベット順のリストを「W」まで進める
表示された一覧は、「あいうえお」順やアルファベット順に並んでいます。マウスの真ん中にある車輪(ホイール)を手前に回して、画面を下に動かしていきましょう。「A」から始まり、かなり下の方まで進むと「W」の項目が見つかります。その中に、青い四角に白い「W」が描かれたマークと、その横に「Word」と書かれた項目が確認できるはずです。
手順3:検索機能を使って瞬時に特定する
リストから探すのが手間な場合は、スタートボタンを押した直後に表示される「検索」という白い枠に、キーボードで「ワード」あるいは「Word」と打ち込んでください。数文字入力するだけで、パソコンが自動的に正解を導き出し、画面の一番上にワードのマークを表示してくれます。リストをなぞるよりも効率的に特定できる、非常に有効な手法です。
3. 二度と紛失しないための「固定」のテクニック
無事に見つかったワードを、次回からワンクリックで起動できるように設定を変更します。この「固定」の手順を履行することが、作業効率の低下というノイズをパージするための鍵となります。
3-1. タスクバーへのピン留め
探し出したワードのマークの上で、マウスの「右側」のボタンを一度押します。出てきたメニューの中から「詳細」や「タスクバーにピン留めする」という言葉を選び、左クリックしてください。これにより、画面の一番下にある細長い棒状の領域に、ワードのマークが常駐するようになります。ここにあれば、他の作業をしていても常に視界に入り、最短距離で起動が可能になります。
3-2. スタート画面へのピン留め
同様に右クリックメニューから「スタートにピン留めする」を選択すると、スタートボタンを押した直後の広いスペースに大きなタイルとして表示されるようになります。デスクトップを汚さずに、整理された環境で道具を管理したい場合に適した配置方法です。
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4. 比較:起動方法の違いによる利便性の検証
状況に応じて使い分けができるよう、それぞれの配置場所によるメリットを整理しました。
| 配置場所 | 起動の手間 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| タスクバー(画面下) | 1クリック(最速) | 常に表示されているため、探す必要がない。 |
| デスクトップ(画面上) | 2クリック(標準) | 王道の配置だが、他の窓に隠れることがある。 |
| スタートメニュー | 2〜3クリック | 画面がすっきりするが、ボタンを押す工程が必要。 |
5. 初心者が陥りやすい「似た名前の道具」への注意
ワードを探している際、よく似た名称の別の道具と混同してしまう不具合が発生しがちです。以下の2つとの違いを明確にパース(判別)しておきましょう。
5-1. 「ワードパット(WordPad)」との混同
名前に「ワード」と付いていますが、これはウィンドウズに最初から入っている簡易的なメモ帳の強化版です。文書を作ることは可能ですが、ワード(Microsoft Word)のような高度な機能(表作成や複雑な装飾)は備わっておらず、ファイルの形式も異なります。必ず青い「W」のマークがついた本物を選ぶように注意が必要です。
5-2. 「オンライン版のWord」との違い
インターネット閲覧ソフト(ブラウザ)の中で動くワードも存在します。こちらはパソコンに直接入っているワードとは保存場所や操作感が若干異なるため、混乱を招く一因となります。基本的には、今回解説したスタートメニューのリストにある、単体で動くアプリケーションをメインの道具として使用することを推奨します。
6. 補足:どうしても見つからない場合の最終確認
前述の手順をすべて試しても見つからない場合は、ワードそのものがパソコンから完全に削除(アンインストール)されている可能性が考えられます。その際は、ウィンドウズの「設定」から「アプリの一覧」を確認し、「Microsoft 365」や「Office」という名称の項目が入っているかをチェックしてください。もしこれらが一覧にない場合は、再度ソフトウェアの導入(インストール)作業が必要となります。ただし、勝手に消えることは稀ですので、まずは「検索機能」での入念な調査を優先してください。
7. まとめ:道具の「ありか」を把握することが自信に繋がる
デスクトップからワードのマークが消えてしまうというトラブルは、初心者の誰もが一度は経験する道です。しかし、本記事で解説した「スタートメニュー」という管理本部の仕組みを知っていれば、二度と焦ることはありません。表面上の入り口に依存せず、システムの中から直接道具を呼び出す手順を身につけることで、パソコンという複雑な機械に対する支配力が向上します。
大切なのは、マークが消えたからといってワードという道具自体が失われたわけではないという確信を持つことです。見つかった後に「タスクバーにピン留めする」といった一工夫を加えるだけで、毎日の作業環境は驚くほど快適になります。道具を使いこなす第一歩は、その道具をいつでも自由に手に取れる状態に整えることにあります。今日覚えた探し方を、不測の事態における確実な手順として、自身の知識に組み込んでください。
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超解決 Excel・Word研究班
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