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「軟膏」と「クリーム」

皮膚に塗る医薬品や化粧品としてよく使われる「軟膏」と「クリーム」。しかし、それぞれの基剤の違いや効果がどう異なるのか理解していますか?それぞれの特性と適用例を紐解いてみましょう。

軟膏とは

軟膏は、油分を多く含む半固形の塗布剤で、その特性から皮膚に深く浸透しやすいのが特徴です。油分が多いため皮膚を保湿し、薬効成分が皮膚に長時間留まる効果があります。皮膚が乾燥している場合や、皮膚の深部に薬剤が必要な場合に適しています。

クリームとは

クリームは、水分と油分を均等に混ぜたもので、油膏に比べて塗布感が軽いです。これは、水分が多く含まれているためで、その結果、皮膚に塗った時にさっぱりとした感覚が得られます。そのため、肌が脂性の場合や、涼しげな使用感が求められる場合に適しています。

「軟膏」と「クリーム」の違い

成分の違い

軟膏とクリームの主な違いは、その成分にあります。軟膏は油分が主体で、皮膚に密着しやすく、保湿効果が高いです。一方、クリームは水分と油分が混ざっており、使用感が軽く、肌に優しいとされています。

使用感の違い

また、使用感も大きく異なります。軟膏は油分が多いため、肌に塗った時にこってりとした感じがあります。これに対して、クリームは水分が多いため、肌に塗った時にさっぱりとした感じがあります。

使用例

軟膏の一例としては、皮膚の乾燥や亀裂を治療するための「ワセリン」があります。ワセリンは高い保湿力と皮膚に対する保護力があり、特に乾燥した皮膚の治療に利用されます。

一方、クリームの例としては、日焼け後のケアや乾燥肌の保湿によく使用される「アロエベラクリーム」があります。これは、水分と油分のバランスが取れたクリームで、使用感が軽く、肌に優しく働きかけます。

まとめ

軟膏とクリーム、それぞれには独特の特性と使用感があります。これらは、皮膚の状態や目的によって適切に選択されるべきです。そして、それぞれが持つ特性を理解することで、より効果的にスキンケアを行うことができます。