PDF文書に引いたマーカーや取り消し線は、誤って引いてしまうこともあります。また、情報の鮮度が変わり、不要になる場合もあるでしょう。これらの注釈は、後から簡単に削除できます。
この記事では、Acrobat Reader、Edge、iPhone、Androidといった主要な閲覧環境ごとに、引いてしまったマーカーや取り消し線を消す具体的な方法を解説します。
記事を読み終えれば、あらゆる環境でPDFの注釈を自在に編集できるようになるでしょう。
【要点】PDFのマーカー・取り消し線を削除する主要な方法
- Acrobat Readerでの削除: 注釈ツールを使って選択し、右クリックメニューまたはDeleteキーで削除できます。
- Edgeでの削除: PDFビューアで注釈を直接クリックし、表示される削除アイコンで消去できます。
- iPhoneでの削除: ファイルアプリまたはAcrobat Readerアプリで注釈を選択し、削除オプションから消去できます。
- Androidでの削除: 標準PDFビューアまたはAcrobat Readerアプリで注釈をタップし、削除機能で消去できます。
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目次
PDFのマーカー・取り消し線削除機能の基本
PDF文書に施されるマーカーや取り消し線は「注釈」と呼ばれるデータの一種です。これらは文書の本文とは独立しています。そのため、後から追加したり、編集したり、削除したりできます。
主要なPDF閲覧ソフトウェアやアプリには、この注釈を管理する機能が備わっています。テキストのハイライトや下線、取り消し線は、特に頻繁に使われる注釈機能です。
これらの注釈は、文書の内容に影響を与えることなく、視覚的な情報を追加したり修正したりするために活用されます。削除も容易に行えるため、文書の修正時にも便利です。
削除できる注釈の種類
一般的に、テキスト選択ツールで追加されたマーカー、取り消し線、下線は削除可能です。コメントやスタンプ、描画ツールで追加された図形なども、同様に注釈として扱われます。
これらはPDFのレイヤー構造において、本文の上に重ねて表示されるため、個別に操作できます。文書の作成者が意図的に編集を制限していない限り、削除は可能です。
Acrobat Readerでの注釈削除手順
Acrobat Readerは、PDFの閲覧・編集に広く使われるソフトウェアです。マーカーや取り消し線の削除も、直感的な操作で実行できます。
- PDF文書を開く
Acrobat Readerで対象の.pdfファイルを開きます。 - 注釈ツールバーを表示する
画面右側のツールパネルから「コメント」または「注釈」を選択します。これにより、コメントリストが表示されます。 - 削除したい注釈を選択する
文書内のマーカーや取り消し線を直接クリックして選択します。選択された注釈は、通常枠が表示され、強調されます。 - 注釈を削除する
選択した注釈の上で右クリックします。表示されるメニューから「削除」を選択してください。または、注釈を選択した状態でキーボードの「Delete」キーを押しても削除できます。 - 変更を保存する
注釈を削除した後、ファイルメニューから「上書き保存」または「名前を付けて保存」を選択します。変更を保存しないと、次に開いたときに注釈が元に戻ってしまいます。
コメントリストからの削除
文書が多くの注釈を含む場合、コメントリストからまとめて管理すると便利です。
- コメントリストを表示する
右側のツールパネルから「コメント」を選択し、コメントリストを開きます。 - 削除したい注釈を探す
リストの中から削除したいマーカーや取り消し線を見つけます。リスト項目をクリックすると、文書内で該当する注釈がハイライトされます。 - リストから削除する
リストの注釈項目上で右クリックし、「削除」を選択します。これにより、文書上の注釈も同時に削除されます。
Edgeブラウザでの注釈削除手順
Edgeは標準でPDFビューア機能を搭載しており、簡単な注釈の追加や削除が可能です。ブラウザで直接PDFを編集したい場合に便利です。
- EdgeでPDFを開く
Edgeブラウザで対象の.pdfファイルを直接開きます。または、ローカルファイルをEdgeにドラッグアンドドロップして開きます。 - 削除したい注釈を選択する
文書内のマーカーや取り消し線の上にマウスカーソルを合わせ、クリックして選択します。 - 削除アイコンをクリックする
選択された注釈の近くに、ゴミ箱のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックしてください。 - 変更を保存する
注釈を削除した後、画面上部のツールバーにある「保存」アイコンをクリックします。変更を保存しないと、次回開いたときに元に戻ります。
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iPhoneのファイルアプリとAcrobat Readerアプリでの注釈削除手順
iPhoneでは、標準のファイルアプリや専用のPDFアプリで注釈を削除できます。
iPhoneのファイルアプリでの削除
iPhoneのファイルアプリは、簡単なPDF編集機能を持っています。
- ファイルアプリでPDFを開く
「ファイル」アプリを開き、削除したい注釈がある.pdfファイルをタップして開きます。 - マーカー・取り消し線をタップする
文書内の削除したいマーカーや取り消し線を指でタップします。 - 削除オプションを選択する
タップすると、ポップアップメニューが表示されます。「削除」または「ゴミ箱」アイコンをタップしてください。 - 変更を保存する
注釈を削除したら、画面左上の「完了」をタップして変更を保存します。
iPhoneのAcrobat Readerアプリでの削除
Acrobat Readerのモバイルアプリでも、PC版と同様に注釈を管理できます。
- Acrobat ReaderアプリでPDFを開く
iPhoneでAcrobat Readerアプリを起動し、対象の.pdfファイルを開きます。 - 注釈をタップして選択する
文書内の削除したいマーカーや取り消し線を指でタップします。 - 削除アイコンをタップする
選択された注釈の近くに、ポップアップメニューが表示されます。ゴミ箱のアイコンまたは「削除」をタップしてください。 - 自動保存される
Acrobat Readerアプリは通常、変更を自動で保存します。手動での保存操作は不要な場合が多いです。
AndroidのPDFビューアとAcrobat Readerアプリでの注釈削除手順
Androidデバイスでも、標準のPDFビューアやAcrobat Readerアプリを使って注釈を削除できます。
Androidの標準PDFビューアでの削除
Androidの標準PDFビューアは、デバイスやメーカーによって操作が異なる場合があります。ここでは一般的な手順を解説します。
- PDFビューアでPDFを開く
ファイルマネージャーなどから.pdfファイルをタップし、標準のPDFビューアで開きます。 - マーカー・取り消し線を長押しする
削除したいマーカーや取り消し線を指で長押しします。 - 削除オプションを選択する
長押しすると、コンテキストメニューが表示されます。「削除」またはゴミ箱のアイコンをタップしてください。 - 変更を保存する
注釈を削除した後、メニューアイコン(通常は3点リーダー)をタップし、「保存」または「完了」を選択して変更を保存します。
AndroidのAcrobat Readerアプリでの削除
Android版Acrobat Readerアプリも、iPhone版と同様にスムーズな注釈削除が可能です。
- Acrobat ReaderアプリでPDFを開く
AndroidでAcrobat Readerアプリを起動し、対象の.pdfファイルを開きます。 - 注釈をタップして選択する
文書内の削除したいマーカーや取り消し線を指でタップします。 - 削除アイコンをタップする
選択された注釈の近くに、ポップアップメニューが表示されます。ゴミ箱のアイコンまたは「削除」をタップしてください。 - 自動保存される
Acrobat Readerアプリは通常、変更を自動で保存します。手動での保存操作は不要な場合が多いです。
PDF注釈削除時の注意点
注釈の削除は比較的簡単な操作ですが、いくつかの点に注意が必要です。意図しない結果を避けるために、以下のポイントを確認してください。
画像として埋め込まれたマーカーは削除できない
スキャンされたPDF文書の場合、テキスト情報が含まれていないことがあります。この場合、マーカーや取り消し線が画像の一部として埋め込まれています。
画像の一部として扱われると、通常の注釈削除機能では消去できません。これは、注釈が独立したレイヤーではなく、画像データそのものになっているためです。
対処法: OCR光学文字認識をかけてテキスト情報を付加するか、元の画像ファイルを編集してPDFを再作成する必要があります。部分的に画像を修正する高度なPDF編集ソフトも存在します。
編集権限がないPDFは注釈を削除できない
PDF文書には、セキュリティ設定が施されている場合があります。パスワードで保護されていたり、編集が制限されていたりする文書では、注釈の削除ができないことがあります。
これは、文書の作成者が意図的に編集を許可していないためです。保護された文書は、内容の改ざんを防ぐ目的で設定されます。
対処法: 文書の作成者に連絡し、編集権限の付与を依頼してください。または、パスワードが分かっている場合は、適切な権限で文書を開き直す必要があります。
保存せずに閉じると変更が失われる
Acrobat ReaderやEdgeなどのアプリケーションでは、注釈を削除しても自動保存されない場合があります。文書を閉じる前に保存操作を忘れると、削除した注釈が元に戻ってしまいます。
特にPC環境では、手動での保存が必須となるケースが多いです。モバイルアプリでは自動保存機能が充実していることもありますが、念のため確認が重要です。
対処法: 注釈を削除した後、必ず「上書き保存」または「名前を付けて保存」を実行してください。重要な文書の場合は、別名で保存し、元ファイルを残しておくのも良い方法です。
主要PDF閲覧アプリの注釈編集機能比較
各PDF閲覧環境には、それぞれ異なる特徴があります。注釈の削除機能も、使い勝手や対応範囲に違いが見られます。
| 項目 | Acrobat Reader | Edge | iPhone(ファイルアプリ) | Android(標準ビューア) |
|---|---|---|---|---|
| 注釈削除の容易さ | 非常に容易 | 容易 | 比較的容易 | 比較的容易 |
| 対応する注釈の種類 | テキストハイライト、取り消し線、下線、コメント、図形など多種 | テキストハイライト、描画ツールなど基本的なもの | テキストハイライト、描画ツールなど基本的なもの | テキストハイライト、描画ツールなど基本的なもの |
| その他の編集機能 | 高度な注釈管理、OCR、署名、PDF変換など豊富 | 簡単なテキスト入力、描画、印刷 | 簡単な描画、署名、テキスト入力 | 簡単な描画、テキスト入力 |
| 保存方法 | 手動保存が基本、クラウド連携で自動保存も可能 | 手動保存が基本 | 完了時に保存 | 終了時に保存を促す、または自動保存 |
| 推奨用途 | 本格的なPDF編集と管理 | Webブラウジング中の簡易なPDF確認と注釈 | モバイルでの手軽な閲覧とメモ | モバイルでの手軽な閲覧とメモ |
この記事では、PDF文書に引かれたマーカーや取り消し線を削除する具体的な方法を、Acrobat Reader、Edge、iPhone、Androidの各環境で解説しました。
これらの手順を実践することで、不要な注釈を適切に削除し、文書を常に分かりやすい状態に保つことができるでしょう。また、注釈削除時の注意点を把握すれば、予期せぬトラブルも避けられます。
今後は、今回習得した注釈削除の知識を活かし、他のPDF編集機能も活用してみてください。例えば、新しい注釈を追加したり、テキストを編集したりする操作を試すことも可能です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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