PDFを印刷しようとした際に「印刷するページが選択されていません」というエラーメッセージが表示され、印刷が停止してしまう経験はありませんか。
このエラーは、印刷設定で指定されたページ範囲が実際には存在しない、または正しく認識されていない場合に発生します。
この記事では、この一般的な印刷エラーの原因を解説し、Acrobat Reader、Edge、そしてスマホのPDFアプリでページ範囲を正確に再指定する手順を詳しく説明します。この記事を読めば、印刷エラーを解決し、PDFをスムーズに印刷できるようになります。
【要点】PDF印刷エラー「印刷するページが選択されていません」の解決策
- 印刷範囲の再指定: 印刷ダイアログ内で「すべてのページ」または具体的なページ範囲を明確に設定し直すことで、エラーを解消できます。
- 別のPDFビューアの利用: 使用中のアプリに問題がある場合、Acrobat ReaderやEdgeなど、別のPDFビューアで印刷を試すことで解決に繋がります。
- PDFファイルの再保存: ファイル自体に一時的な不具合がある可能性を考慮し、PDFを別の名前で保存し直すことで問題を解消できる場合があります。
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目次
なぜ「印刷するページが選択されていません」エラーが発生するのか
このエラーメッセージは、PDFの印刷設定で「現在の表示」や「選択したグラフィック」といったオプションが選ばれているにもかかわらず、実際には印刷対象となるページや範囲が指定されていない場合に表示されます。
例えば、特定のページを選択していない状態で「選択したページ」を指定すると、システムは印刷する対象を見つけられずエラーを出します。
また、PDFファイル自体の一時的な破損や、使用しているPDFビューアの一時的な不具合、プリンタードライバーの古いバージョンや互換性不足が原因で、ページ範囲の認識に問題が生じることもあります。
これらの複合的な要因により、印刷プロセスが中断され、エラーメッセージが表示されるのです。
ページ選択メカニズムの誤認識
PDFの印刷ダイアログには、「すべてのページ」「現在の表示」「選択したページ」「ページ」といった様々な印刷範囲の指定方法があります。
ユーザーが意図せず「現在の表示」や「選択したページ」を選んだ状態で、実際に画面上でページを選択していない、または特定の範囲をハイライトしていないと、印刷システムはどのページを印刷すべきか判断できません。
この判断のずれが、「印刷するページが選択されていません」というエラーの直接的な原因となります。
ファイルまたはソフトウェアの問題
稀に、PDFファイル自体に軽微な破損がある場合や、使用しているAcrobat ReaderやEdgeなどのPDFビューアに一時的な不具合が発生している場合にも、このエラーが出ることがあります。
特に、大規模なPDFファイルや複雑な構造を持つPDFファイルでは、読み込み時に問題が生じやすい傾向があります。
また、プリンタードライバーが最新でない場合や、OSとの互換性が低い場合も、印刷指示が正しく伝わらずエラーとなることがあります。
Acrobat Readerでページ範囲を再指定して印刷する手順
Acrobat ReaderでPDFを印刷する際に「印刷するページが選択されていません」エラーが出た場合、以下の手順でページ範囲を再指定してください。
- .pdfファイルを開く
Acrobat Readerで印刷したい.pdfファイルを開きます。 - 印刷ダイアログを開く
画面上部の「ファイル」メニューをクリックし、ドロップダウンメニューから「印刷」を選択します。キーボードショートカットのCtrl+P Windows または Command+P Mac でも開けます。 - 「印刷するページ」セクションを確認する
印刷ダイアログボックスが表示されたら、「印刷するページ」セクションに注目します。 - ページ範囲を設定する
「すべて」のラジオボタンを選択し、PDF全体のページを印刷対象とします。または、「ページ」のラジオボタンを選択し、隣接する入力欄に印刷したい開始ページ番号と終了ページ番号をハイフンで区切って入力します。例えば「1-5」と入力すると1ページ目から5ページ目までが印刷されます。 - 印刷を開始する
設定内容を確認し、問題がなければダイアログ下部の「印刷」ボタンをクリックして印刷を開始します。
Edgeでページ範囲を再指定して印刷する手順
EdgeブラウザでPDFを印刷する際に同じエラーが発生した場合も、同様にページ範囲を再指定することで解決できます。
- .pdfファイルを開く
Edgeブラウザで印刷したい.pdfファイルを開きます。 - 印刷メニューを開く
画面右上の「…」メニューアイコンをクリックし、表示されるメニューから「印刷」を選択します。または、キーボードショートカットのCtrl+P Windows または Command+P Mac を使用します。 - 「ページ」設定を確認する
印刷プレビュー画面の左側にある「ページ」のドロップダウンメニューを確認します。 - ページ範囲を設定する
ドロップダウンメニューから「すべて」を選択し、PDF全体のページを印刷対象とします。または、「カスタム」を選択し、隣接する入力欄に印刷したいページ番号や範囲をカンマ区切りまたはハイフンで区切って入力します。例えば「1,3,5-7」と入力すると1ページ目、3ページ目、5ページ目から7ページ目までが印刷されます。 - 印刷を開始する
設定内容を確認し、問題がなければ「印刷」ボタンをクリックして印刷を開始します。
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iPhone・Androidでページ範囲を再指定して印刷する手順
スマートフォンからPDFを印刷する場合も、ページ範囲の指定が不正確だとエラーが発生することがあります。以下の手順で設定を見直してください。
iPhoneでの印刷手順
- .pdfファイルを開く
iPhoneの「ファイル」アプリやメールアプリ、またはPDFビューアアプリで印刷したい.pdfファイルを開きます。 - 共有メニューを開く
画面下部にある共有アイコンをタップします。四角から上向きの矢印が出ているアイコンです。 - 「プリント」を選択する
共有シートが表示されたら、下へスクロールして「プリント」をタップします。 - ページ範囲を設定する
プリントオプション画面で「範囲」をタップします。「すべてのページ」を選択するか、スライダーを左右に動かして印刷したいページ範囲を指定します。 - 印刷を実行する
設定が完了したら、画面右上の「プリント」ボタンをタップし、印刷を開始します。
Androidでの印刷手順
- .pdfファイルを開く
AndroidスマートフォンのファイルマネージャーやGoogle Drive、またはPDFビューアアプリで印刷したい.pdfファイルを開きます。 - 印刷メニューを開く
画面上部のメニューアイコン 縦に3つの点 があるアイコン をタップし、表示されるメニューから「印刷」を選択します。 - ページ範囲を設定する
印刷プレビュー画面が表示されたら、「ページ」のドロップダウンメニューをタップします。「すべてのページ」を選択するか、「ページ範囲」を選び、具体的なページ番号や範囲を入力します。 - 印刷を実行する
設定内容を確認し、問題がなければ「印刷」ボタンをタップして印刷を開始します。
エラーが解消しない場合の確認ポイント
上記の手順を試しても「印刷するページが選択されていません」エラーが解消しない場合、以下の追加の確認ポイントを試してみてください。
PDFファイルが破損している場合
PDFファイル自体が破損していると、ページ範囲が正しく読み込めずエラーになることがあります。ダウンロード時の不具合や保存エラーが原因でファイルが損傷する可能性があります。
- 元のソースから再ダウンロードする
PDFファイルをウェブサイトからダウンロードした場合は、再度ダウンロードを試してください。 - 別の名前で保存し直す
現在開いているPDFファイルを「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選択し、別のファイル名で保存し直してから印刷を試してください。
別のPDFビューアで試す
特定のPDFビューアの一時的な不具合や、互換性の問題でエラーが発生している可能性もあります。
- Acrobat ReaderとEdgeを切り替える
Acrobat Readerでエラーが出る場合はEdgeで、Edgeでエラーが出る場合はAcrobat Readerで印刷を試してください。 - 他のPDFアプリを利用する
スマートフォンやタブレットの場合、別のPDF閲覧アプリをインストールして印刷を試すのも有効です。
プリンタードライバーの問題
プリンタードライバーが古い、または破損していると、印刷指示が正しく処理されずエラーが発生することがあります。
- ドライバーを更新する
お使いのプリンターメーカーのウェブサイトにアクセスし、最新のプリンタードライバーをダウンロードしてインストールし直してください。 - プリンターの再起動
プリンターの電源を一度切り、数秒待ってから再度電源を入れて再起動してください。
アプリの一時的な不具合
PDFビューアアプリの一時的なメモリ不足やシステムエラーが原因で、正常に動作しないことがあります。
- アプリを再起動する
使用しているPDFビューアアプリを一度完全に終了し、再度起動してから印刷を試してください。 - パソコンやスマホを再起動する
デバイス全体を再起動することで、一時的なシステムの問題が解決されることがあります。
Acrobat ReaderとEdgeのPDF印刷機能比較
Acrobat ReaderとEdgeは、どちらもPDFの閲覧・印刷が可能ですが、印刷機能にはいくつかの違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、状況に応じた使い分けが可能です。
| 項目 | Acrobat Reader | Edge |
|---|---|---|
| ページ範囲指定 | 「すべて」「ページ」「現在の表示」「選択したグラフィック」など詳細な設定が可能 | 「すべて」「カスタム」の基本的な設定を提供 |
| 印刷プレビュー | 高機能なプレビュー画面で、拡大・縮小やページ送りなど詳細な確認ができる | シンプルなプレビュー表示で、基本的なレイアウトを確認できる |
| 用紙サイズ設定 | 詳細な用紙サイズ調整が可能、カスタムサイズにも対応 | 一般的な用紙サイズ選択が中心 |
| 両面印刷設定 | 詳細な両面印刷オプションを提供、短辺綴じ・長辺綴じなどの設定が可能 | 基本的な両面印刷設定に対応 |
| コメント・マークアップの印刷 | コメントやマークアップを含めて印刷するオプションがある | 通常、コメントやマークアップは印刷されない |
| 複数ページのレイアウト | 1枚の用紙に複数ページを割り付ける「複数ページ」印刷機能がある | 基本的に1枚の用紙に1ページを印刷する |
Acrobat ReaderはPDF専門のビューアであるため、印刷に関するより詳細な設定や高度な機能を提供します。
一方、Edgeはウェブブラウザとしての機能が中心であり、PDF印刷機能は基本的な操作に特化しています。複雑な印刷設定が必要な場合はAcrobat Reader、手軽に印刷したい場合はEdgeと使い分けるのがおすすめです。
この記事では、「印刷するページが選択されていません」というPDF印刷エラーが発生した際の具体的な対処法を解説しました。
Acrobat Reader、Edge、iPhone、Androidそれぞれの環境で、印刷ダイアログからページ範囲を「すべてのページ」や「特定のページ範囲」に正しく再指定する手順を理解できたことでしょう。
もしエラーが解消しない場合でも、PDFファイルの破損確認や別のPDFビューアの利用、プリンタードライバーの更新といった追加の確認ポイントを参考に、PDFの印刷設定を適切に調整し、スムーズな印刷作業を再開してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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