Acrobat Readerを起動するたびに「Acrobatが予期せず終了しました。クラッシュレポートを送信しますか?」というメッセージが表示され、正常に作業が進まない経験はありませんか。この問題は、Acrobat Readerが使用する設定ファイルが破損している場合に発生することが多いです。この記事では、設定ファイルを初期化する具体的な手順を解説し、Acrobat Readerを安定して使えるようにします。
設定フォルダのリセットにより、この繰り返し発生するクラッシュを解決できます。手順はシンプルですが、ファイル操作を伴うため慎重な作業が必要です。この記事を読み終える頃には、Acrobat Readerの起動時クラッシュを自分で解決できるようになります。
【要点】Acrobat Readerの起動時クラッシュを解決する設定初期化
- Acrobat Readerの完全終了: 設定ファイルの操作前にアプリケーションを完全に終了させます。
- Preferencesフォルダの特定: OSに応じた設定ファイルの保存場所を見つけ出します。
- 設定フォルダの初期化: 既存の設定フォルダを名前変更または削除し、新しい設定を自動生成させます。
- Acrobat Readerの再起動: 初期化後にアプリケーションを起動し、クラッシュが解決したかを確認します。
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目次
Acrobat Readerが起動時にクラッシュする原因
Acrobat Readerが起動時に繰り返しクラッシュする主な原因は、アプリケーションが利用する設定ファイルやキャッシュの破損です。Acrobat Readerは、ユーザーの環境設定、最近開いたファイルの情報、ツールバーの配置などを「Preferencesフォルダ」と呼ばれる場所に保存しています。
このフォルダ内のファイルが何らかの理由で破損すると、Acrobat Readerは起動時にその破損したファイルを読み込もうとし、エラーが発生して強制終了してしまうことがあります。予期せぬシャットダウン、OSのアップデート、他のソフトウェアとの競合などが原因で、設定ファイルが破損する場合があります。設定フォルダを初期状態に戻すことで、これらの破損ファイルを新しい正常なファイルに置き換え、クラッシュの問題を解決できます。
Acrobat Readerの設定フォルダを初期化する手順
Acrobat Readerの起動時クラッシュを解決するためには、設定フォルダを初期化することが有効です。ここでは、WindowsとmacOSそれぞれの環境での具体的な手順を解説します。
WindowsでPreferencesフォルダを初期化する手順
- Acrobat Readerを完全に終了する
タスクバーのAcrobat Readerアイコンを右クリックし、「終了」を選択します。タスクマネージャーを開き、Acrobat Reader関連のプロセスが実行されていないことを確認してください。 - ファイルエクスプローラーを開く
WindowsキーとEキーを同時に押して、ファイルエクスプローラーを起動します。 - 隠しファイルを表示させる
ファイルエクスプローラーの上部にある「表示」タブをクリックします。「表示/非表示」グループにある「隠しファイル」のチェックボックスをオンにします。 - Preferencesフォルダの場所へ移動する
アドレスバーに以下のパスを入力し、Enterキーを押します。C:\Users\%username%\AppData\Roaming\Adobe\Acrobat
「%username%」は現在ログインしているユーザー名に自動的に置き換わります。 - Acrobatのバージョンフォルダを開く
開いたフォルダ内に「DC」「2020」「2017」などのバージョンを示すフォルダがあります。使用しているAcrobat Readerのバージョンに対応するフォルダを開きます。 - Preferencesフォルダをリネームまたは削除する
開いたバージョンフォルダ内に「Preferences」という名前のフォルダがあります。このフォルダを右クリックし、「名前の変更」を選択します。「Preferences_old」のように名前を変更するか、フォルダごと削除します。削除する場合は、万が一に備えてデスクトップなどにバックアップコピーを作成しておくことを推奨します。 - Acrobat Readerを再起動する
Acrobat Readerを再度起動します。新しいPreferencesフォルダが自動的に生成され、クラッシュが解決しているかを確認します。
macOSでPreferencesフォルダを初期化する手順
- Acrobat Readerを完全に終了する
DockのAcrobat Readerアイコンを右クリックし、「終了」を選択します。または、アクティビティモニタを開き、Acrobat Reader関連のプロセスが実行されていないことを確認してください。 - Finderを開く
DockにあるFinderアイコンをクリックして、Finderウィンドウを開きます。 - ライブラリフォルダに移動する
Finderのメニューバーから「移動」をクリックし、Optionキーを押したままにすると「ライブラリ」が表示されます。「ライブラリ」を選択します。 - Preferencesフォルダの場所へ移動する
開いたライブラリフォルダ内で、以下のパスを順に辿ります。Preferences/Adobe/Acrobat - Acrobatのバージョンフォルダを開く
開いたフォルダ内に「DC」「2020」「2017」などのバージョンを示すフォルダがあります。使用しているAcrobat Readerのバージョンに対応するフォルダを開きます。 - Preferencesフォルダをリネームまたは削除する
開いたバージョンフォルダ内に「Preferences」という名前のフォルダがあります。このフォルダを右クリックし、「”Preferences”の名前を変更」を選択します。「Preferences_old」のように名前を変更するか、フォルダごとゴミ箱に入れます。削除する場合は、万が一に備えてデスクトップなどにバックアップコピーを作成しておくことを推奨します。 - Acrobat Readerを再起動する
Acrobat Readerを再度起動します。新しいPreferencesフォルダが自動的に生成され、クラッシュが解決しているかを確認します。
設定初期化後に問題が解決しない場合の確認点
Preferencesフォルダの初期化は多くのクラッシュ問題を解決しますが、それでも問題が続く場合は、他の要因が考えられます。以下の確認点を参考にしてください。
Preferencesフォルダが見つからない
Windowsの「AppData」フォルダやmacOSの「ライブラリ」フォルダは、初期設定で非表示になっています。そのため、ファイルエクスプローラーやFinderで直接見つけることができません。
- Windowsの場合
ファイルエクスプローラーを開き、「表示」タブの「隠しファイル」のチェックボックスをオンにします。これにより、AppDataフォルダが表示されるようになります。 - macOSの場合
Finderのメニューバーから「移動」をクリックし、Optionキーを押しながら「ライブラリ」を選択します。これにより、ライブラリフォルダにアクセスできます。
初期化後もAcrobat Readerがクラッシュする
Preferencesフォルダを初期化してもクラッシュが続く場合、問題は設定ファイル以外にある可能性があります。Acrobat Readerアプリケーション本体の破損や、システム環境が原因かもしれません。
- Acrobat Readerの再インストール
一度Acrobat Readerを完全にアンインストールし、公式サイトから最新版をダウンロードして再インストールします。これにより、アプリケーション本体の破損が修正される場合があります。 - グラフィックドライバーの更新
特にWindows環境で、グラフィックドライバーが古いとPDFの描画処理で問題が発生し、クラッシュにつながることがあります。お使いのPCメーカーやグラフィックカードメーカーのウェブサイトから、最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。 - システム要件の確認
お使いのOSやハードウェアがAcrobat Readerの最新バージョンに対応しているか確認します。古いOSや性能の低いPCでは、正常に動作しない場合があります。 - 他アプリケーションとの競合
セキュリティソフトや他のPDF関連ソフトがAcrobat Readerの動作に干渉している可能性もあります。一時的にこれらのソフトウェアを停止して、Acrobat Readerが正常に起動するか確認します。
設定が初期化されて不便に感じる
Preferencesフォルダを初期化すると、ツールバーの配置、デフォルトの表示設定、最近開いたファイルリストなどがリセットされます。これは正常な動作です。
- 設定の再構築
Acrobat Readerを起動後、必要に応じて「編集」メニューの「環境設定」から各種設定をやり直します。ツールバーのカスタマイズも、再度設定してください。 - バックアップからの復元(最終手段)
もし初期化前の設定をどうしても元に戻したい場合は、手順5で名前を変更した「Preferences_old」フォルダを元の「Preferences」に戻すことで、以前の設定を復元できます。ただし、その場合はクラッシュの問題も再発する可能性があります。
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Acrobat ReaderとEdgeのPDF機能比較
| 項目 | Acrobat Reader | Edge |
|---|---|---|
| 主な機能 | PDFの閲覧、印刷、注釈付け、フォーム入力、電子署名 | PDFの閲覧、印刷、簡単な注釈付け、フォーム入力 |
| 高度な編集 | 有料版Acrobat Proで可能(テキスト編集、ページ編集、OCRなど) | 不可 |
| セキュリティ | 文書の保護モード、セキュリティ設定の管理 | ブラウザのサンドボックス機能による基本的な保護 |
| ファイルサイズ | 比較的大きい(多機能性のため) | 小さい(ブラウザの一部として動作) |
| 起動速度 | 機能が多いためやや遅い場合がある | 高速(ブラウザの一部として動作) |
| 拡張性 | プラグインや連携機能が豊富 | ブラウザ拡張機能に依存 |
この記事では、Acrobat Readerが起動時にクラッシュする問題に対し、設定フォルダを初期化する手順を詳しく解説しました。WindowsとmacOSそれぞれの環境で、Preferencesフォルダの場所を特定し、名前を変更または削除することで、多くの起動時クラッシュが解決できます。
問題が解決しない場合の再インストールやグラフィックドライバーの更新といった追加の確認点も理解できたことでしょう。今後は、Acrobat Readerを安定して利用できるようになります。もし再び同様のトラブルが発生した際も、この記事の手順を参考に設定の初期化を試してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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