PowerPointでプレゼンテーション資料を作成していると、円グラフやインフォグラフィックに「ドーナツ型」の図形を使いたい場面があります。しかし、PowerPointの標準図形にはドーナツ型が直接用意されていません。
図形を組み合わせる「結合」機能を使えば、簡単にドーナツ型を作成できます。
この記事では、PowerPointで標準図形にないドーナツ型を正確に作成する手順を詳しく解説します。
この記事を読めば、プレゼン資料の表現力を高めるドーナツ型図形を自在に作成できるようになります。
【要点】PowerPointでドーナツ型図形を作成するポイント
- 二つの円を重ねる: 大きい円と小さい円を重ねて配置することで、ドーナツ型の基本形状を作ります。
- 図形の結合(型抜き): 重ねた二つの円に対し「図形の結合」機能の「型抜き」オプションを適用し、中心をくり抜きます。
- 正確な配置とグループ化: 図形を正確に中央揃えし、完成したドーナツ型をグループ化して一体として扱えるようにします。
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目次
PowerPointでドーナツ型図形を作成する「結合」機能の概要
PowerPointには、複数の図形を組み合わせて新しい図形を作成する「図形の結合」機能があります。この機能は、標準図形だけでは表現できない複雑な形状を作り出す際に非常に役立ちます。
ドーナツ型は、この「図形の結合」機能の中の「型抜き」というオプションを使って実現できます。大きな円の中に小さな円を重ねて配置し、小さい円の部分をくり抜くことでドーナツ型が完成します。
この機能は、PowerPoint 2013以降のバージョンで利用できます。Microsoft 365、PowerPoint 2021、2019、Mac版PowerPoint、Web版PowerPointでも同様の操作が可能です。
ドーナツ型は、円グラフの代替や進捗バー、デザイン要素として幅広く活用できます。正確なドーナツ型を作成することで、プレゼンテーションの視覚的な質を高めることができます。
ドーナツ型図形を結合機能で作成する詳細手順
ここでは、PowerPointで二つの円を組み合わせてドーナツ型を作成する具体的な手順を解説します。
- 大きな円を挿入する
「挿入」タブをクリックし、「図形」グループの「図形」ボタンを選択します。「基本図形」の中から「楕円」を選びます。Shiftキーを押しながらドラッグして、正円の大きな円をスライド上に描画します。 - 小さな円を挿入する
再度「挿入」タブの「図形」から「楕円」を選びます。Shiftキーを押しながらドラッグして、先ほど描画した円よりも一回り小さい正円を描画します。この円がドーナツの穴になります。 - 二つの円の中心を揃える
描画した二つの円を両方選択します。Ctrlキーを押しながらクリックするか、ドラッグで囲んで選択できます。「図形形式」タブ(または「描画ツール」の「書式」タブ)をクリックします。「配置」グループの「配置」ボタンを選択し、「中央揃え」をクリックします。次に、もう一度「配置」ボタンを選択し、「上下中央揃え」をクリックします。これで二つの円の中心が完全に揃います。 - 小さい円を前面に配置する
中心が揃った状態で、小さい円が大きな円の前面にあることを確認します。もし小さい円が隠れてしまっている場合は、小さい円を選択し、「図形形式」タブの「前面へ移動」をクリックして前面に表示させます。 - 図形の結合(型抜き)を実行する
まず大きな円を選択します。次にShiftキーを押しながら、小さな円を選択します。この選択順序が重要です。「図形形式」タブの「図形の結合」ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから「型抜き」を選択します。これにより、大きな円から小さな円の部分がくり抜かれ、ドーナツ型が完成します。 - 完成したドーナツ型をグループ化する
「型抜き」で作成されたドーナツ型は、単一の図形として扱われます。必要に応じて、この図形を選択した状態で右クリックし、「グループ化」の「グループ化」を選択すると、複数のオブジェクトと一体化させることができます。ドーナツ型の色や線のスタイルは、他の図形と同様に「図形形式」タブから変更できます。
Mac版PowerPointでの操作補足
Mac版PowerPointでも、基本的な操作手順はWindows版とほぼ同じです。「挿入」タブから図形を選択し、Shiftキーを押しながら描画します。図形の選択後、「図形形式」タブ(または「図形の書式設定」タブ)に「図形の結合」や「配置」オプションが表示されます。メニューの表示位置や名称が若干異なる場合がありますが、機能自体は共通です。
ドーナツ型作成でよくある失敗と対処法
ドーナツ型の作成時には、いくつかの注意点があります。これらのポイントを押さえることで、スムーズに目的の図形を作成できます。
図形の選択順序を間違えてしまう
「図形の結合」機能、特に「型抜き」を使用する際は、図形の選択順序が非常に重要です。先に選択した図形が「ベース」となり、後から選択した図形が「型抜き」される側になります。もし小さな円を先に選択し、大きな円を後から選択した場合、結果が意図と異なるものになってしまいます。この場合、小さな円だけが残り、大きな円は消えてしまいます。
対処法としては、必ず大きな円を最初に選択し、次にShiftキーを押しながら小さな円を選択してください。この順序で「型抜き」を適用すれば、正しくドーナツ型が作成されます。
ドーナツ型が歪んでしまう
作成されたドーナツ型が左右非対称になったり、穴の位置がずれたりすることがあります。これは、二つの円の中心が正確に揃っていないことが原因です。手動で配置しようとすると、わずかなずれが生じやすくなります。
この問題を避けるには、必ず「図形形式」タブ(または「描画ツール」の「書式」タブ)にある「配置」機能を使用してください。二つの円を選択した状態で、「配置」メニューから「中央揃え」と「上下中央揃え」の両方を適用します。これにより、ミリ単位で正確な中央配置が実現し、完璧なドーナツ型を作成できます。
作成したドーナツ型が編集できない
「型抜き」で作成されたドーナツ型は、結合前の二つの円とは異なり、単一の図形として扱われます。そのため、結合後に内側の円のサイズだけを変更したり、穴の位置を動かしたりする直接的な編集はできません。結合操作は不可逆的な変更です。
もし内側の円のサイズや位置を調整したい場合は、結合操作を行う前に「元に戻す」機能で前の状態に戻るか、再度二つの円から作り直す必要があります。結合後のドーナツ型に対しては、塗りつぶしの色、線の太さ、影などの一般的な図形プロパティのみ変更できます。
Web版PowerPointでの操作制限
Web版PowerPointでも「図形の結合」機能は利用できますが、デスクトップ版と比較して一部のオプションや詳細設定が制限される場合があります。基本的な「型抜き」操作は可能ですが、より複雑な図形操作を行う場合は、デスクトップ版PowerPointの利用を推奨します。
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標準図形と結合機能で作成した図形の比較
| 項目 | 標準図形(円) | 結合機能(ドーナツ型) |
|---|---|---|
| 作成方法 | 「図形」メニューから選択し描画 | 二つの円を重ねて「型抜き」で作成 |
| 編集の自由度 | サイズ、色、線の変更など基本的な編集が可能 | 結合後は単一の図形として色、線の変更が可能。内部構造の変更は不可 |
| 汎用性 | シンプルな円として利用。円グラフの一部など | 円グラフ、インフォグラフィック、デザイン要素として幅広く活用 |
| 作成の複雑さ | 非常に簡単で直感的 | 複数のステップと正確な配置が必要 |
| ファイルサイズへの影響 | 小さい | 複数の図形を結合するため、わずかに大きくなる場合がある |
まとめ
この記事では、PowerPointの標準図形にはないドーナツ型を「図形の結合」機能を使って作成する具体的な手順を解説しました。
二つの円を正確に重ね、「型抜き」を適用することで、プレゼンテーションに役立つドーナツ型図形を簡単に作成できます。
今後は、作成したドーナツ型を円グラフのベースとして活用したり、複数のドーナツ型を重ねて複雑なインフォグラフィックを作成したりと、表現の幅を広げてみてください。
PowerPointの「図形の結合」機能は、ドーナツ型以外にも様々なオリジナル図形を作成できる強力なツールです。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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