【Windows】電池交換とBIOS時計の正確な同期を行う設定 | CMOS電池(CR2032)の消耗

【Windows】電池交換とBIOS時計の正確な同期を行う設定 | CMOS電池(CR2032)の消耗
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PCの起動時に日付や時刻が毎回リセットされる、またはBIOS設定が初期値に戻ってしまうといった症状でお困りではありませんか。

これはマザーボード上のCMOS電池が消耗している可能性が高いです。CMOS電池はPCの基本的な設定を保持する役割を担っています。

この記事では、CMOS電池の交換手順から、交換後のBIOS設定、そしてWindowsで時刻を正確に同期させる方法までを詳しく解説します。

【要点】CMOS電池交換と時刻同期でPCの安定稼働を実現

  • CMOS電池の交換: BIOS設定の保持と正確な時刻表示を回復させます。
  • BIOS設定の確認と変更: 交換後のPCで正しい時刻と日付を設定します。
  • Windowsの時刻同期設定: OSレベルでの時刻の正確性を維持します。

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CMOS電池が消耗すると何が起きるのか?

CMOS電池は、PCのマザーボードに搭載されている小さなボタン電池です。この電池は、PCの電源がオフの状態でも、BIOSやUEFIの設定情報、リアルタイムクロック RTCの時刻情報を保持するために使用されています。

CMOS電池が消耗すると、これらの情報が保持できなくなり、PCの起動時にさまざまな問題が発生します。最も一般的な症状は、PCを起動するたびに日付と時刻がリセットされることです。

他にも、BIOS設定が工場出荷時の状態に戻ってしまう、起動順序が変更される、起動時にエラーメッセージが表示されるといった症状が見られます。これらの問題は、業務におけるPCの安定稼働に支障をきたします。

CMOS電池の役割と消耗による影響

CMOS電池は、PCが電源コンセントから供給される電力を受けない状態でも、マザーボード上のCMOS RAMにデータを保存するために必要です。このデータには、起動デバイスの順序、パスワード、システムの日付と時刻などが含まれます。

電池が消耗すると、CMOS RAMへの電力供給が途絶え、保存されていた情報が失われます。その結果、PCは起動するたびにこれらの設定を再構築しようとし、起動時間が長くなったり、特定の設定が必要なアプリケーションが動作しなくなったりします。

CMOS電池の交換手順とBIOS設定

CMOS電池の交換は、PCケースを開けて行う物理的な作業です。安全に作業を進めるために、以下の手順に従ってください。

交換前の準備

  1. 必要なものの準備
    交換用のCMOS電池 CR2032型、プラスドライバー、静電気防止手袋またはリストバンド、懐中電灯を用意します。
  2. PCの電源を完全にオフにする
    Windowsをシャットダウンし、電源ケーブルをPC本体から抜きます。周辺機器のケーブルもすべて取り外してください。
  3. 放電を行う
    電源ケーブルを抜いた後、PCの電源ボタンを数回押して、内部に残っている電気を放電させます。
  4. 静電気対策を行う
    静電気防止手袋を着用するか、PCケースの金属部分に触れて体の静電気を逃がします。静電気はPC部品の故障原因となります。
  5. BIOS設定を控える
    可能であれば、交換前にBIOS設定画面で重要な設定項目、特にブート順やSATAモードなどを写真に撮るかメモしておきます。電池交換で設定がリセットされるためです。

CMOS電池の交換

  1. PCケースを開ける
    ドライバーを使用して、PCケースのサイドパネルを固定しているネジを外し、サイドパネルを取り外します。
  2. CMOS電池の位置を特定する
    マザーボード上にある銀色の丸いボタン電池 CR2032を探します。多くの場合、PCIeスロットやグラフィックボードの下に隠れていることがあります。
  3. 古い電池を取り外す
    電池を固定している金属製のクリップやレバーを慎重に押し下げ、古い電池を取り出します。無理な力を加えないでください。
  4. 新しい電池を装着する
    新しいCR2032電池を、プラス極が上になるように正しく向きを確認してソケットに押し込みます。カチッと音がして固定されるまでしっかりと装着します。
  5. PCケースを閉じる
    サイドパネルを元に戻し、ネジでしっかりと固定します。

BIOS設定の確認と調整

  1. PCを起動しBIOS/UEFI設定画面に入る
    電源ケーブルとモニター、キーボードを接続し、PCの電源を入れます。起動直後にDeleteキー、F2キー、F10キーなどの指定されたキーを連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります。
  2. 日付と時刻を設定する
    BIOS/UEFI設定画面で「Main」や「System」などの項目から、現在の日付と時刻を正確に設定します。
  3. その他の設定を確認する
    必要に応じて、ブート順序、SATAモード AHCI/IDE、仮想化支援機能などの設定が適切であることを確認します。交換前に控えたメモを参考にしてください。
  4. 設定を保存して終了する
    設定変更後、「Save & Exit」や「Exit Saving Changes」などの項目を選択し、設定を保存してBIOS/UEFI設定画面を終了します。PCが再起動します。

Windowsの時刻を正確に同期する設定

CMOS電池交換後、BIOSで時刻を設定しても、Windowsのシステム時刻がインターネットと同期されていないと、わずかなずれが生じる可能性があります。Windowsの時刻同期設定を確認し、正確性を保ちましょう。

Windows 11でのインターネット時刻サーバーとの同期設定

  1. 設定アプリを開く
    スタートメニューから「設定」アイコンをクリックするか、WindowsキーとIキーを同時に押します。
  2. 「時刻と言語」に移動する
    設定画面の左側メニューから「時刻と言語」を選択し、右側の「日付と時刻」をクリックします。
  3. 時刻を自動的に設定する機能をオンにする
    「時刻を自動的に設定」と「タイムゾーンを自動的に設定」のトグルスイッチがオンになっていることを確認します。
  4. インターネット時刻の設定を確認する
    関連設定の項目にある「今すぐ同期」をクリックします。これにより、インターネット時刻サーバーと手動で同期が実行されます。
  5. 時刻サーバーを変更する(任意)
    「日付と時刻」画面で「その他の時計」をクリックし、「インターネット時刻」タブを選択します。「設定の変更」をクリックして、任意の時刻サーバー 例: time.windows.com を選択または入力し、「今すぐ更新」をクリックします。

Windows 10での時刻同期設定

Windows 10でも基本的な操作はWindows 11と共通ですが、一部メニューの構成が異なります。

  1. 設定アプリを開く
    スタートメニューから「設定」アイコンをクリックするか、WindowsキーとIキーを同時に押します。
  2. 「時刻と言語」に移動する
    設定画面から「時刻と言語」をクリックし、左側のメニューで「日付と時刻」を選択します。
  3. 時刻を自動的に設定する機能をオンにする
    「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」の項目がオンになっていることを確認します。
  4. インターネット時刻サーバーとの同期を行う
    「インターネット時刻」の項目にある「設定の変更」をクリックします。「インターネット時刻サーバーと同期する」にチェックが入っていることを確認し、「今すぐ更新」をクリックして同期を実行します。

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CMOS電池交換後のよくあるトラブルと対処

CMOS電池の交換は慎重な作業を要するため、まれに予期せぬトラブルが発生することがあります。以下に、よくあるトラブルとその対処法を説明します。

PCが起動しない、画面が表示されない

原因: PC内部のケーブル接続が不完全、またはメモリやグラフィックボードなどの部品が正しく装着されていない可能性があります。静電気による一時的な不具合も考えられます。

対処:

  1. すべてのケーブルを確認する
    電源ケーブル、モニターケーブル、マザーボード上の各種電源ケーブルやデータケーブルがしっかりと接続されているか確認します。
  2. 主要部品の再装着
    メモリ、グラフィックボード、CPUクーラーの電源ケーブルなど、主要な部品がソケットに奥まで差し込まれているか確認し、一度抜き差しして再装着します。
  3. 最小構成で起動する
    最低限の部品 マザーボード、CPU、メモリ1枚、グラフィックボード 必要であればのみを取り付けた状態で起動を試みます。これで起動すれば、他の部品に問題がある可能性が高いです。

日付・時刻が再びずれる

原因: 新しいCMOS電池が不良品であるか、またはマザーボードのCMOS電池ソケット自体に問題がある可能性があります。稀に、マザーボードのRTC回路自体が故障していることも考えられます。

対処:

  1. 新しい電池の確認
    別の新しいCR2032電池に交換し、症状が改善するか確認します。
  2. 電池ソケットの確認
    電池がソケットにしっかりと接触しているか、ソケットに変形や破損がないか目視で確認します。
  3. BIOS設定の再確認
    BIOS設定画面で日付と時刻が正確に設定されているか、また設定が保存されているか再度確認します。

BIOS設定が保存されない

原因: CMOS電池の接触不良、またはマザーボードのCMOS回路の故障が考えられます。電池が正しく装着されていない場合も設定が保存されません。

対処:

  1. 電池の再装着
    CMOS電池を一度取り外し、再度正しく装着し直します。
  2. BIOSのアップデート
    マザーボードの製造元が提供している最新のBIOS/UEFIファームウェアにアップデートすることで、問題が解決する場合があります。
  3. マザーボードの診断
    上記で改善しない場合、マザーボード自体の故障の可能性も考慮し、専門家による診断を検討します。

Windows 11とWindows 10の時刻同期設定の違い

Windowsのバージョンによって、時刻同期設定へのアクセスパスや表示に若干の違いがあります。

項目 Windows 11 Windows 10
アクセスパス 「設定」 > 「時刻と言語」 > 「日付と時刻」 「設定」 > 「時刻と言語」 > 「日付と時刻」
時刻の自動設定 「時刻を自動的に設定」トグルスイッチ 「時刻を自動的に設定する」トグルスイッチ
インターネット時刻サーバー 「今すぐ同期」ボタン、または「その他の時計」から「インターネット時刻」タブ 「インターネット時刻」項目内の「設定の変更」ボタン
サーバー変更 「その他の時計」 > 「インターネット時刻」タブ > 「設定の変更」からサーバーを選択 「設定の変更」 > ドロップダウンリストからサーバーを選択
注意点 関連設定の項目が多い 設定項目が比較的簡潔にまとまっている

CMOS電池の交換とWindowsの時刻同期設定を行うことで、PCの日付や時刻が正確に保たれ、安定した業務環境を維持できます。

物理的な交換作業には慎重さが求められますが、手順に従えば個人でも対応可能です。

PCの起動時に毎回時刻がずれる場合は、ぜひこの手順を参考にCMOS電池の交換と時刻同期設定を試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。