【Windows】BIOSでの設定とUSBデバイスが認識されない時の解除手順 | Fast Boot(ファストブート)

【Windows】BIOSでの設定とUSBデバイスが認識されない時の解除手順 | Fast Boot(ファストブート)
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PCの起動に時間がかかり業務開始が遅れる場合や、Fast Bootが原因でUSBデバイスが認識されず困っているビジネスマンもいるでしょう。

Fast BootはWindowsの起動を高速化する便利な機能ですが、特定の条件下では周辺機器の不具合を引き起こすことがあります。

この記事では、Fast Bootの仕組みを理解し、BIOS/UEFIとWindowsの両方で適切な設定を行うことで、PC起動の高速化とUSBデバイス認識の問題を解決できます。

【要点】Fast Bootの理解と設定でPC起動を最適化

  • Windowsの高速スタートアップ設定: Windowsの起動を高速化し、特定の周辺機器問題も解決します。
  • BIOS/UEFIのFast Boot設定: ハードウェアレベルでの起動を高速化し、USBデバイスの認識問題を解消します。
  • USBデバイスが認識されない場合の対処法: Fast Bootの影響で発生する周辺機器のトラブルを解決します。

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Fast Bootの機能とUSBデバイス認識問題の根本的な原因

Fast Bootは、PCの起動時間を短縮するための機能です。主に二つの異なる仕組みが存在します。一つはWindowsの「高速スタートアップ」機能、もう一つはBIOS/UEFI設定内の「Fast Boot」機能です。

Windowsの高速スタートアップは、シャットダウン時にシステムの状態をハイバネーションファイルに保存することで、次回の起動時にOSの読み込みを高速化します。しかし、この機能が有効な場合、PCは完全に電源オフにならないため、一部のUSBデバイスや周辺機器が正しく初期化されず、認識されないことがあります。

BIOS/UEFIのFast Bootは、OSが読み込まれる前のハードウェア初期化プロセスを簡略化またはスキップすることで、起動を高速化します。例えば、USBポートの検出やPOSTチェックの一部を省略します。この設定が極端に有効になっていると、起動時にUSBデバイスへの電力供給や初期化が不十分になり、デバイスが認識されない原因となることがあります。

Windowsの高速スタートアップを有効化・無効化する手順

Windowsの高速スタートアップは、PCの起動速度を向上させますが、USBデバイスの認識問題の原因となる場合があります。この設定はWindows 11とWindows 10で共通の手順で変更できます。

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。名前に「control」と入力しEnterキーを押します。
  2. 電源オプションへ移動する
    コントロールパネルの表示方法が「カテゴリ」の場合は「システムとセキュリティ」を選び、「電源オプション」をクリックします。表示方法が「大きいアイコン」または「小さいアイコン」の場合は、直接「電源オプション」をクリックします。
  3. 電源ボタンの動作を選択する
    左側のメニューから「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
  4. 現在利用できない設定を変更する
    「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。これにより、高速スタートアップの設定が変更できるようになります。
  5. 高速スタートアップの設定を変更する
    「シャットダウン設定」の項目にある「高速スタートアップを有効にする 推奨」のチェックボックスを確認します。高速スタートアップを有効にする場合はチェックを入れ、無効にする場合はチェックを外します。
  6. 変更を保存する
    「変更の保存」ボタンをクリックして設定を適用します。

BIOS/UEFI設定でFast Bootを調整する手順

BIOS/UEFIのFast Boot設定は、ハードウェアレベルで起動プロセスを制御します。この設定を調整することで、USBデバイスの認識問題を解決できる場合があります。

  1. PCを再起動しBIOS/UEFI設定画面に入る
    PCをシャットダウンし、電源を入れ直します。起動直後に特定のキー(通常はDeleteキー、F2キー、F10キー、F12キーなど)を連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります。使用するキーはPCのメーカーやモデルによって異なります。
  2. Fast Boot設定を探す
    BIOS/UEFI設定画面に入ったら、通常は「Boot」または「Advanced」の項目を探します。その中に「Fast Boot」「Quick Boot」「Ultra Fast Boot」などの名称で設定があります。
  3. Fast Boot設定を変更する
    Fast Bootの設定項目を選択し、無効にする場合は「Disabled」または「Off」に設定します。USBデバイスの認識問題が頻発する場合は、一旦無効にすることを推奨します。一部のBIOS/UEFIでは、「Fast Boot」のレベルを「Normal」や「Minimal」などに調整できる場合もあります。
  4. 変更を保存して終了する
    設定を変更したら、通常は「Save & Exit」または「Exit Saving Changes」などの項目を選択し、変更を保存してBIOS/UEFI設定画面を終了します。PCが再起動されます。

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Fast Boot設定変更後のUSBデバイス認識問題への追加対処

Fast Bootの設定を変更してもUSBデバイスが認識されない場合、他の要因が影響している可能性があります。以下の追加対処法を試してください。

USBデバイスが認識されない場合の確認点

Fast Bootを無効にしてもUSBデバイスが認識されない場合は、デバイス自体やドライバーに問題がある可能性があります。

  1. デバイスマネージャーで確認する
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。認識されないUSBデバイスが「ほかのデバイス」や「不明なデバイス」として表示されていないか確認します。エラーアイコンが表示されている場合は、ドライバーに問題があります。
  2. ドライバーを更新または再インストールする
    デバイスマネージャーで該当するデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」を選択します。アンインストール後、PCを再起動するとWindowsが自動的にドライバーを再インストールしようとします。最新のドライバーは、デバイスメーカーのウェブサイトからダウンロードできます。
  3. 別のUSBポートやPCで試す
    問題のUSBデバイスを別のUSBポートに接続してみます。また、可能であれば別のPCに接続して動作するか確認します。これにより、USBデバイス自体の故障か、PC側の問題かを切り分けできます。
  4. USBコントローラーを再有効化する
    デバイスマネージャーで「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開します。各コントローラーを右クリックして「デバイスを無効にする」を選び、その後「デバイスを有効にする」を選び直します。

シャットダウン時に問題が発生する場合

Fast Boot(高速スタートアップ)が有効な状態で、シャットダウンが完全に行われず周辺機器に問題が生じることがあります。

  1. 完全シャットダウンを実行する
    スタートボタンから「電源」を選び、「シャットダウン」をShiftキーを押しながらクリックします。これにより、高速スタートアップを一時的に無効にした完全なシャットダウンが実行されます。
  2. 電源オプションをリセットする
    コントロールパネルの電源オプションで、現在使用している電源プランの「プラン設定の変更」をクリックし、「詳細な電源設定の変更」に進みます。ここで「既定のプランの復元」を実行し、設定を初期状態に戻すことで問題が解決する場合があります。

BIOS/UEFI設定が見つからない場合

PCによってはBIOS/UEFIのFast Boot設定が特殊な場所にあるか、そもそも存在しない場合があります。

  1. マザーボードのマニュアルを確認する
    PCのメーカーやマザーボードのモデル名で検索し、オンラインマニュアルを参照します。BIOS/UEFIの設定項目やアクセスキーに関する詳細情報が見つかります。
  2. 最新のBIOS/UEFIファームウェアへ更新する
    古いBIOS/UEFIファームウェアでは特定の機能が提供されていない場合があります。メーカーのウェブサイトから最新のファームウェアをダウンロードし、更新することで設定項目が追加される可能性があります。ただし、BIOS/UEFIの更新はリスクを伴うため、手順をよく確認し慎重に進めてください。

Windowsの高速スタートアップとBIOS/UEFIのFast Bootの違い

Windowsの高速スタートアップとBIOS/UEFIのFast Bootは、どちらもPCの起動を高速化する機能ですが、その動作原理と影響範囲には明確な違いがあります。

項目 Windowsの高速スタートアップ BIOS/UEFIのFast Boot
役割 シャットダウン時のシステム状態を保存し、OSの起動を高速化する OS起動前のハードウェア初期化プロセスを簡略化し、起動を高速化する
対象 Windowsオペレーティングシステム マザーボードのハードウェア
影響 完全なシャットダウンが行われず、USBデバイスや周辺機器の認識に影響を与えることがある 起動時のハードウェア検出を省略し、USBキーボードからのBIOS操作やOSインストールメディアの起動に影響を与えることがある
設定場所 コントロールパネルの電源オプション PC起動時のBIOS/UEFI設定画面
主なメリット Windowsの起動速度が大幅に向上する PC全体の起動時間が短縮される
主なデメリット 周辺機器の不具合やWindows Updateの問題が発生することがある 起動時のオプションキー操作が効きにくくなる、特定のハードウェアが検出されないことがある

これらの違いを理解することで、PCの起動速度と安定性のバランスを取りながら、適切なFast Boot設定を選択できます。

まとめ

この記事では、Fast Bootの二つの機能であるWindowsの高速スタートアップとBIOS/UEFIのFast Bootについて解説し、それぞれの設定変更手順とUSBデバイスが認識されない場合の対処法を説明しました。

これらの手順を実行することで、PCの起動時間を最適化し、周辺機器の認識問題を解決できます。

PCの安定性と高速性を両立させるために、Windowsの高速スタートアップやBIOS/UEFIのFast Boot設定を適切に管理してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。