【Windows】GPTディスクのブート情報をコマンドで作成する手順 | EFIシステムパーティションの再構築

【Windows】GPTディスクのブート情報をコマンドで作成する手順 | EFIシステムパーティションの再構築
🛡️ 超解決

Windowsが起動せず、システムエラーや黒い画面が表示される場合、EFIシステムパーティションの破損が原因かもしれません。

このパーティションはWindowsを起動するために必要な重要なブート情報を格納しています。

この記事では、EFIシステムパーティションを再構築し、Windowsを再び起動できるようにする具体的な手順を解説します。

【要点】EFIシステムパーティション再構築でWindowsの起動トラブルを解決

  • Windows回復環境へのアクセス: 起動できないPCでコマンドプロンプトを利用可能にします。
  • DiskPartコマンドでのEFIパーティション準備: 新しいEFIパーティションを作成し、ブート情報書き込みのためにフォーマットします。
  • bootrecおよびBCDbootコマンドでのブート情報再構築: Windowsの起動に必要なブートファイルを再作成し、EFIシステムパーティションに書き込みます。

ADVERTISEMENT

EFIシステムパーティションが破損する原因と再構築の必要性

EFIシステムパーティション (ESP) は、GPTディスクを使用するWindowsシステムにおいて、OSを起動するために不可欠な領域です。

このパーティションには、UEFIファームウェアがWindowsブートマネージャーを見つけるための情報や、ブートに必要なファイルが格納されています。

ESPが破損すると、UEFIファームウェアがWindowsの起動情報を読み込めなくなり、システムが起動不能に陥ります。

破損の主な原因には、ディスクエラー、予期せぬシャットダウン、Windows Updateの失敗、あるいはディスク管理ツールによる誤操作などが挙げられます。

このパーティションを再構築することで、Windowsの起動プロセスを修復し、再び正常にシステムを立ち上げることが可能になります。

EFIシステムパーティションを再構築する具体的な手順

Windowsが起動できない場合、Windowsインストールメディアまたは回復ドライブから起動し、コマンドプロンプトを使用します。

この手順では、既存のEFIシステムパーティションが破損しているか、完全に失われている状況を想定しています。

作業を開始する前に、重要なデータのバックアップを強く推奨します。誤った操作はデータ損失につながる可能性があります。

1. Windows回復環境を起動する

  1. インストールメディアから起動する
    Windows 11またはWindows 10のインストールUSBメモリまたはDVDをPCに接続します。PCの電源を入れ、起動中に特定のキー F2、F12、Delキーなど を押してBIOSまたはUEFI設定に入り、USBメモリまたはDVDから起動するように設定します。
  2. 言語とキーボードレイアウトを選択する
    Windowsセットアップ画面が表示されたら、言語、時刻と通貨の形式、キーボードまたは入力方式を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 回復オプションに進む
    「今すぐインストール」画面が表示されたら、左下の「コンピューターを修復」をクリックします。
  4. コマンドプロンプトを開く
    「オプションの選択」画面で、「トラブルシューティング」を選択し、「詳細オプション」に進みます。さらに「コマンドプロンプト」を選択します。

2. DiskPartコマンドでEFIパーティションを準備する

既存のEFIパーティションを削除して再作成するか、新しいEFIパーティションを作成します。

ここでは、Windowsがインストールされているパーティションを縮小し、新しいEFIパーティションを作成する手順を解説します。

  1. DiskPartを起動する
    コマンドプロンプトで「diskpart」と入力し、Enterキーを押します。
  2. ディスク一覧を表示する
    list disk」と入力し、Enterキーを押します。Windowsがインストールされているディスクの番号 (例: Disk 0) を確認します。
  3. 対象ディスクを選択する
    select disk X」(XはWindowsがインストールされているディスクの番号)と入力し、Enterキーを押します。
  4. パーティション一覧を表示する
    list partition」と入力し、Enterキーを押します。Windowsがインストールされているパーティション (通常はサイズが最も大きいパーティション) の番号を確認します。また、既存のEFIパーティションがあれば、その番号とサイズを確認します。
  5. Windowsパーティションを縮小する
    select partition Y」(YはWindowsがインストールされているパーティションの番号)と入力し、Enterキーを押します。
    次に「shrink desired=100 minimum=100」と入力し、Enterキーを押します。これにより、100MBの未割り当て領域が作成されます。
  6. 新しいEFIパーティションを作成する
    create partition efi size=100」と入力し、Enterキーを押します。
  7. EFIパーティションをフォーマットする
    format quick fs=fat32」と入力し、Enterキーを押します。EFIパーティションはFAT32形式でフォーマットする必要があります。
  8. EFIパーティションにドライブレターを割り当てる
    assign letter=S」と入力し、Enterキーを押します。これは一時的なドライブレターであり、再起動後に自動的に解除されます。
  9. ボリューム一覧を確認する
    list volume」と入力し、Enterキーを押します。ここで、Windowsがインストールされているボリュームのドライブレター (通常はC:) と、先ほど作成したEFIパーティションのドライブレター (S:) を確認します。
  10. DiskPartを終了する
    exit」と入力し、Enterキーを押します。

3. ブート情報を再構築する

EFIシステムパーティションが準備できたら、Windowsのブート情報を再構築します。

  1. ブートセクターを修復する
    コマンドプロンプトで「bootrec /fixboot」と入力し、Enterキーを押します。
  2. ブートエントリとシステムファイルを再作成する
    bcdboot C:\Windows /l ja-jp /s S: /f UEFI」と入力し、Enterキーを押します。
    ここで、C:\WindowsはWindowsがインストールされているドライブ、S:は手順2で割り当てたEFIパーティションのドライブレターです。
  3. コマンドプロンプトを閉じる
    exit」と入力し、Enterキーを押します。
  4. PCを再起動する
    回復環境の画面に戻ったら、「PCの電源を切る」を選択し、インストールメディアを取り外してからPCを再起動します。

EFIパーティション再構築時に発生しやすい問題と対処法

EFIシステムパーティションの再構築は慎重な操作が求められます。ここでは、よくある問題とその対処法を解説します。

「アクセスが拒否されました」と表示される場合

bootrec /fixbootコマンドの実行時に「アクセスが拒否されました」というメッセージが表示されることがあります。

この問題は、EFIシステムパーティションが正しく選択されていない、または書き込み権限がない場合に発生します。

対処法として、DiskPartコマンドでEFIパーティションが正しくアクティブ化されているか、FAT32でフォーマットされているかを確認します。

必要であれば、手順2を再度実行し、EFIパーティションの作成とフォーマット、ドライブレターの割り当てをやり直してください。

Windowsが起動せず、特定のエラーコードが表示される場合

EFIパーティションを再構築してもWindowsが起動せず、0xc000000fや0xc000000eなどのエラーコードが表示されることがあります。

これは、ブートエントリが完全に修復されていないか、Windowsのシステムファイル自体に破損がある可能性を示唆しています。

対処法として、コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行し、システムファイルの整合性をチェックします。

また、「chkdsk /f /r C:」を実行して、ディスクのエラーを修復することも有効です。

複数のOSがインストールされている場合の注意点

PCに複数のOS(例: WindowsとLinux)がインストールされている場合、bcdbootコマンドを実行すると、既存のブートエントリが上書きされる可能性があります。

これにより、他のOSが起動できなくなることがあります。

対処法として、bcdbootコマンドを実行する前に、bcdedit /export C:\BCD_Backup\BCDコマンドで既存のブート構成データをバックアップしておくことを検討してください。

再構築後、必要に応じてbcdeditコマンドで他のOSのブートエントリを手動で追加する必要があります。

ADVERTISEMENT

GPTディスクとMBRディスクのブート方式の違い

Windowsの起動方式は、ディスクのパーティション形式によって大きく異なります。

GPTディスクはUEFIファームウェアと連携し、MBRディスクはBIOSファームウェアと連携します。

項目 GPTディスク (UEFI) MBRディスク (BIOS)
ファームウェア UEFI BIOS
ブートパーティション EFIシステムパーティション (ESP) を使用 システム予約済みパーティションを使用
パーティションテーブル GUIDパーティションテーブル (GPT) マスターブートレコード (MBR)
OSの起動方法 ESP内のブートローダー (bootmgr.efi) をUEFIが実行 MBR内のブートコードがシステム予約済みパーティション内のブートローダー (bootmgr) を実行
パーティション数 非常に多くのパーティションを作成可能 基本パーティションは最大4つ、または拡張パーティションを含め論理ドライブを作成

EFIシステムパーティションの再構築は、GPTディスクとUEFI環境に特化した修復方法です。

MBRディスクを使用している場合は、異なる手順でブート情報の修復を行う必要があります。

この記事で解説した手順により、EFIシステムパーティションの破損によるWindowsの起動トラブルを解決できたことでしょう。

DiskPartとbcdbootコマンドを正確に実行することで、Windowsのブート情報を再構築し、システムを正常な状態に戻すことが可能です。

今後同様のトラブルに遭遇した場合でも、本手順を参考にEFIシステムパーティションの再構築を試してみてください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。