【Windows】起動構成が壊れた際に「RegBack」からレジストリを書き戻す手順 | レジストリのバックアップ復元

【Windows】起動構成が壊れた際に「RegBack」からレジストリを書き戻す手順 | レジストリのバックアップ復元
🛡️ 超解決

Windowsが突然起動しなくなり、業務に支障が出ている状況かもしれません。多くの場合、これはレジストリの破損が原因で発生します。

この記事では、Windows 11またはWindows 10の起動構成が壊れた際に、システムが自動で作成するバックアップ「RegBack」フォルダーからレジストリを安全に復元する手順を解説します。

手順に従うことで、起動しないパソコンを復旧させ、通常の業務に戻れるようになります。

【要点】RegBackからのレジストリ復元で起動問題を解決

  • Windows回復環境の起動: 問題のあるWindowsを起動せずに修復ツールへアクセスできます。
  • コマンドプロンプトの利用: RegBackフォルダーから破損したレジストリファイルをコピーして置き換えられます。
  • レジストリの書き戻し: 破損したレジストリを正常な状態に戻し、Windowsの起動を可能にします。

ADVERTISEMENT

Windows起動構成が破損する原因とRegBackの役割

Windowsの起動構成が破損する主な原因は、レジストリの損傷です。レジストリは、OSの設定、ハードウェア構成、ソフトウェアの設定など、Windowsの動作に必要なすべての情報を格納するデータベースです。このレジストリが破損すると、Windowsは正常に起動できません。

レジストリ破損の一般的な要因

レジストリが破損する要因としては、不正なシャットダウン、ドライバーの問題、マルウェア感染、不適切なソフトウェアのインストールやアンインストールなどが挙げられます。これらの要因により、レジストリファイルが壊れたり、整合性が失われたりすることがあります。

RegBackフォルダーの機能と重要性

Windowsには、レジストリの自動バックアップ機能があり、そのバックアップファイルは「RegBack」フォルダーに格納されます。このフォルダーは、C:\Windows\System32\config\RegBackパスに存在します。通常、システムは定期的にレジストリのコピーをこのフォルダーに保存します。これにより、レジストリが破損した場合でも、以前の正常な状態に復元することが可能になります。

ただし、Windows 10 バージョン1803以降では、RegBackフォルダーへの自動バックアップ機能が既定で無効化されています。このため、RegBackフォルダーが存在しない、または古いファイルしか含まれていない場合があります。この点については、後の注意点で詳しく解説します。

RegBackからレジストリを書き戻し起動構成を修復する手順

Windowsが起動しない状況でレジストリを復元するには、Windows回復環境からコマンドプロンプトを使用します。以下の手順で慎重に操作を進めてください。

  1. Windows回復環境を起動する
    パソコンの電源を入れ、Windowsロゴが表示されたら電源ボタンを長押しして強制終了します。これを2回繰り返します。3回目の起動時に、Windows回復環境が自動的に起動します。
  2. 詳細オプションへ進む
    「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択します。次に「詳細オプション」を選択します。
  3. コマンドプロンプトを開く
    「詳細オプション」画面で「コマンドプロンプト」を選択します。ユーザーアカウントの選択とパスワードの入力が求められる場合があります。
  4. ドライブ文字を確認する
    回復環境では、Windowsがインストールされているドライブの文字が「C:」以外になっている場合があります。以下のコマンドを実行して、Windowsがインストールされているドライブ文字を確認します。
    diskpart
    list volume
    exit
    表示されたリストから、Windowsがインストールされているボリュームのドライブ文字を特定します。通常は「C:」または「D:」になることが多いです。以降の手順では、Windowsドライブを「D:」として説明します。
  5. 現在のレジストリファイルをバックアップする
    万が一に備え、現在のレジストリファイルを別の場所にバックアップしておきます。以下のコマンドを実行します。
    md D:\RegBackup
    copy D:\Windows\System32\config\* D:\RegBackup
    これにより、既存のレジストリファイルがD:\RegBackupフォルダーにコピーされます。
  6. RegBackフォルダーの存在と内容を確認する
    RegBackフォルダーにバックアップファイルが存在するか確認します。以下のコマンドを実行します。
    dir D:\Windows\System32\config\RegBack
    このコマンドで、DEFAULTSAMSECURITYSOFTWARESYSTEMなどのファイルが表示されれば、復元可能なバックアップが存在します。ファイルが見つからない場合は、RegBackからの復元はできません。
  7. RegBackからレジストリファイルをコピーする
    RegBackフォルダーにバックアップファイルがあることを確認できたら、以下のコマンドを実行して、破損したレジストリファイルをバックアップファイルで上書きします。
    copy D:\Windows\System32\config\RegBack\* D:\Windows\System32\config\
    上書きの確認メッセージが表示されたら、「A」と入力してEnterキーを押し、すべてのファイルを上書きします。
  8. コマンドプロンプトを終了し再起動する
    レジストリファイルのコピーが完了したら、exitと入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを終了します。「オプションの選択」画面に戻ったら、「続行」を選択してパソコンを再起動します。

RegBackからの復元がうまくいかない場合の対処と注意点

RegBackからの復元を試しても問題が解決しない場合や、特定の状況下では別の対処が必要になります。以下の点を確認してください。

RegBackフォルダーが存在しない、またはファイルが古い場合

Windows 10 バージョン1803以降では、RegBackフォルダーへの自動バックアップ機能が既定で無効化されています。そのため、RegBackフォルダーが存在しないか、非常に古いファイルしか含まれていない場合があります。

この場合は、レジストリの手動バックアップを定期的に行っているか、システムの復元ポイントを作成している必要があります。システムの復元ポイントがある場合は、Windows回復環境の「システムの復元」オプションから以前の状態に戻すことを検討してください。将来のために、レジストリの自動バックアップを有効にするレジストリ設定を適用することを推奨します。

ドライブ文字が正しく特定できない場合

Windows回復環境では、Windowsがインストールされているドライブの文字が通常とは異なることがあります。diskpartコマンドでlist volumeを実行しても、どのボリュームがWindowsドライブか判別しにくい場合があります。

その場合は、各ドライブ文字に対してdir [ドライブ文字]:\Usersのようなコマンドを実行し、ユーザーフォルダーが存在するか確認することで、Windowsがインストールされているドライブを特定できます。

レジストリの破損以外の原因で起動しない場合

レジストリの復元を試してもWindowsが起動しない場合、起動構成データ Boot Configuration Data ブート構成データ やマスターブートレコード Master Boot Record マスターブートレコード の破損、またはハードウェアの故障が原因である可能性があります。

BootMGRの破損が疑われる場合は、コマンドプロンプトで以下のコマンドを試してください。

  1. BootMGRの修復コマンドを実行する
    bootrec /fixmbr
    bootrec /fixboot
    bootrec /rebuildbcd
    これらのコマンドは、起動関連のファイルを修復するのに役立ちます。

また、Windows回復環境の「スタートアップ修復」オプションも試してみる価値があります。これらの操作で解決しない場合は、ハードウェア診断やWindowsのクリーンインストールも視野に入れる必要があります。

ADVERTISEMENT

レジストリ復元方法の種類と特徴の比較

項目 RegBackからの復元 システムの復元ポイント バックアップからの復元 Windowsの再インストール
対象 レジストリファイルのみ システムファイル、レジストリ、一部のプログラム システム全体または指定ファイル システム全体
難易度 中級(コマンド操作) 初級(GUI操作) 中級〜上級(ツールによる) 初級(手順に沿う)
復元範囲 レジストリの特定時点 復元ポイント作成時点の状態 バックアップ作成時点の状態 工場出荷時または初期状態
前提条件 RegBackに有効なファイルがある 復元ポイントが作成されている システムバックアップが存在する インストールメディアがある
データ影響 レジストリのみ変更 個人ファイルは維持される バックアップの種類による 個人ファイルは削除される

まとめ

この記事では、Windowsの起動構成がレジストリ破損で壊れた際に、RegBackフォルダーからレジストリを復元する詳細な手順を解説しました。

Windows回復環境とコマンドプロンプトを使い、破損したレジストリを正常なバックアップファイルで置き換えることで、起動不能な状態からWindowsを復旧させることが可能です。

RegBackにファイルがない場合や、他の原因で起動しない場合の対処法も紹介していますので、今回の手順で解決しない場合は、システムの復元やbootrecコマンドでの修復を試してみてください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。