PCが突然起動しなくなり、重要な業務データにアクセスできずお困りではありませんか。
PC本体の故障であっても、ストレージドライブが無事であればデータを取り出せる可能性があります。
この記事では、起動しないPCのストレージドライブを別のPCにUSB接続し、大切なデータを救出する手順を詳しく解説します。
【要点】故障PCからデータを救出する手順
- HDD/SSDケースの準備: 故障したPCのストレージドライブをUSB接続するために必要な周辺機器を用意します。
- ドライブの取り外し: 故障したPC本体からデータが保存されているストレージドライブを物理的に取り外します。
- 別のPCへの接続と確認: 取り外したドライブを別のWindows PCにUSB接続し、データにアクセスできるか確認します。
- BitLocker回復キーの入力: ドライブが暗号化されている場合、BitLocker回復キーを入力してロックを解除します。
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目次
起動しないPCからデータを救出できる理由
PCが起動しない原因は、Windowsのシステムファイルの破損、マザーボードや電源ユニットといったハードウェアの故障、またはOSがインストールされたストレージドライブの破損など多岐にわたります。
しかし、多くのケースではPC本体の主要コンポーネントが故障しても、データが保存されているストレージドライブ自体は無事な場合があります。
この場合、故障したPCからストレージドライブを取り出し、USB変換アダプターやHDD/SSDケースを用いて別の正常なWindows PCに外付けドライブとして接続することで、データに直接アクセスし、救出することが可能になります。
この方法は、PCが起動しない状況でも、システムとは独立してデータを取り出すための有効な手段となります。
BitLockerで暗号化されたドライブについて
BitLockerはWindowsの標準機能で、ドライブ全体を暗号化し、セキュリティを強化します。
BitLockerで暗号化されたドライブを別のPCに接続した場合、通常はBitLocker回復キーの入力が求められます。
このキーがなければ、ドライブの内容にアクセスすることはできません。
回復キーは、Microsoftアカウント、印刷物、USBフラッシュドライブなどに保存されていることが多いです。
起動しないPCのドライブからデータを救出する具体的な手順
ここでは、故障したPCからストレージドライブを取り出し、別のWindows PCに接続してデータを救出する具体的な手順を解説します。
作業を開始する前に、必要な機材を準備してください。
必要な機材の準備
- 故障したPC: データを取り出す元のPCです。
- 別のWindows PC: 救出したデータを一時的に保存するPCです。Windows 11またはWindows 10が動作している必要があります。
- HDD/SSDケースまたはUSB変換アダプター: 故障PCから取り出したストレージドライブをUSB接続するための機器です。ドライブの形状に対応したものを選びます。
- ドライバーセット: 故障PCの分解に必要な工具です。
- データ保存用の外部ストレージ: 救出したデータを一時的に保存するための十分な容量があるUSBメモリ、外付けHDD/SSDなどです。
- 故障PCの電源を完全に切る
故障したPCの電源ケーブルをコンセントから抜き、ノートPCの場合はバッテリーも取り外します。感電や部品の損傷を防ぐため、必ず電源を完全に遮断してください。 - 故障PCからストレージドライブを取り外す
PCケースを開け、ストレージドライブの種類を確認します。一般的なのは2.5インチSATA HDD/SSD、M.2 NVMe SSD、またはM.2 SATA SSDです。ドライバーを使って固定ネジを外し、データケーブルや電源ケーブルを慎重に抜き、ドライブを取り出します。 - HDD/SSDケースにドライブを取り付ける
取り出したストレージドライブを、用意したHDD/SSDケースにセットします。USB変換アダプターを使用する場合は、ドライブに直接アダプターを接続します。取り付け方法はケースやアダプターの取扱説明書に従ってください。 - 別のWindows PCにUSB接続する
HDD/SSDケースまたはUSB変換アダプターを、データを救出する別のWindows PCのUSBポートに接続します。通常、Windowsは自動的に新しいドライブを認識します。 - ドライブの認識を確認する
別のWindows PCで「エクスプローラー」を開きます。左側のナビゲーションペインにある「PC」を選択し、新しいドライブが「デバイスとドライブ」の項目に表示されているかを確認します。ドライブ名が不明な場合でも、新しいドライブレターが割り当てられていれば認識されています。 - BitLocker暗号化ドライブのロックを解除する
もしドライブがBitLockerで暗号化されている場合、ドライブをダブルクリックするとBitLocker回復キーの入力画面が表示されます。回復キーを入力し、「ロック解除」ボタンをクリックしてドライブにアクセスできるようにします。回復キーが見つからない場合は、MicrosoftアカウントのBitLocker回復キーページを確認してください。 - データにアクセスし別の場所にコピーする
ロックを解除したドライブを開き、必要なファイルやフォルダーを探します。それらのファイルやフォルダーを選択し、別のWindows PCのストレージや、事前に用意した外部ストレージにコピーまたは移動します。コピーが完了するまで、PCやドライブの接続を切断しないように注意してください。
データ救出時のよくある問題と対処法
データ救出作業中にいくつかの問題が発生する場合があります。ここでは、よくある問題とその対処法について解説します。
接続したドライブが認識されない場合
ドライブをUSB接続しても「エクスプローラー」に表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。
- USB接続の問題: 別のUSBポートに接続し直すか、別のUSBケーブルを試してください。USBハブを使用している場合は、PCに直接接続してみてください。
- HDD/SSDケースまたはアダプターの故障: ケースやアダプター自体が故障している可能性も考えられます。別のケースやアダプターがあれば試してみてください。
- ドライブの物理的な故障: ドライブから異音や焦げ臭いにおいがする場合、ドライブ自体が物理的に故障している可能性があります。この場合、自力でのデータ救出は困難です。
- ディスクの管理での確認: Windowsの「ディスクの管理」ツールを開き、ドライブが認識されているか確認します。「スタート」ボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択してください。ドライブが「未割り当て」と表示されている場合、パーティションが破損している可能性があります。
ドライブへのアクセスが拒否される場合
ドライブは認識されているものの、アクセスしようとすると「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
- アクセス権限の問題: ドライブのセキュリティ設定により、現在のユーザーアカウントからのアクセスが制限されている可能性があります。ドライブを右クリックし、「プロパティ」から「セキュリティ」タブを開き、現在のユーザーアカウントにフルコントロールの権限を追加してみてください。
- 所有者の変更: 「セキュリティ」タブで「詳細設定」をクリックし、ドライブの所有者を現在のユーザーアカウントに変更することで、アクセス権限を再設定できる場合があります。
BitLocker回復キーが見つからない場合
BitLockerで暗号化されたドライブの回復キーが見つからないと、データにアクセスすることはできません。
- Microsoftアカウントの確認: BitLocker回復キーはMicrosoftアカウントに自動的に保存されていることが多いです。別のPCでMicrosoftアカウントにサインインし、「BitLocker回復キー」のページを確認してください。
- 印刷物やUSBドライブの確認: BitLockerを設定した際に、回復キーを印刷したりUSBドライブに保存したりしている場合があります。心当たりのある場所を探してみてください。
- 回復キーがない場合: 残念ながら、BitLocker回復キーが見つからない場合、暗号化されたドライブのデータにアクセスする手段は基本的にありません。
物理的にドライブが破損している場合
ストレージドライブから異音、焦げ臭いにおい、または目に見える損傷がある場合、ドライブは物理的に破損している可能性が高いです。
- 専門業者への依頼: 物理的に破損したドライブからのデータ復旧は、高度な専門知識と設備が必要です。自力での復旧はデータが完全に失われるリスクが高いため、データ復旧専門業者への依頼を検討してください。
- さらなる損傷の防止: 物理的に損傷したドライブを何度も通電したり、無理に操作したりすると、状態が悪化し、復旧がさらに困難になることがあります。
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Windows 11とWindows 10のデータ救出操作の違い
| 項目 | Windows 11での操作 | Windows 10での操作 |
|---|---|---|
| エクスプローラーの表示 | 「エクスプローラー」を開き「PC」からドライブを確認 | 「エクスプローラー」を開き「PC」からドライブを確認 |
| ディスクの管理へのアクセス | 「スタート」ボタンを右クリックし「ディスクの管理」を選択 | 「スタート」ボタンを右クリックし「ディスクの管理」を選択 |
| BitLocker回復キーの確認 | MicrosoftアカウントのWebサイトで確認 | MicrosoftアカウントのWebサイトで確認 |
| 全体的な手順 | 物理的なドライブの取り外しとUSB接続の手順は共通 | 物理的なドライブの取り外しとUSB接続の手順は共通 |
まとめ
この記事で解説した手順により、起動しないWindows PCからストレージドライブを取り外し、USB接続で別のPCからデータにアクセスし、重要なファイルを救出できました。
PCの故障時でもデータが失われるリスクを最小限に抑え、業務の継続性を確保できるでしょう。
今後は、定期的なデータのバックアップや、BitLocker回復キーの安全な管理を徹底し、万が一の事態に備えることが重要です。
OneDriveや別の外部ストレージへのバックアップを習慣化し、データの安全性を高めていきましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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