【Windows】ログファイルに基づく手動修復の全手順 | OS起動時の「Automatic Repair couldn’t repair your PC」

【Windows】ログファイルに基づく手動修復の全手順 | OS起動時の「Automatic Repair couldn’t repair your PC」
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Windowsの起動時に「Automatic Repair couldn’t repair your PC」というエラーが表示され、PCが起動できない状況に直面していませんか。

この問題は、システムファイルの破損やブート構成データの不具合が原因で発生します。

この記事では、ログファイル「SrtTrail.txt」に基づいて問題の原因を特定し、手動でWindowsを修復する具体的な手順を解説します。

【要点】OS起動エラー「Automatic Repair couldn’t repair your PC」の修復

  • 回復環境へのアクセス: Windowsをトラブルシューティングモードで起動し、コマンドプロンプトを開きます。
  • ログファイルSrtTrail.txtの確認: 自動修復が失敗した原因を記録したファイルを読み込み、具体的なエラー箇所を特定します。
  • ブート構成データ BCD の再構築: Windowsの起動に必要なファイルを修復し、起動問題を解消します。
  • システムファイルチェッカー SFC の実行: 破損したシステムファイルを検出して、整合性を復元します。
  • ディスクチェック chkdsk の実行: ハードディスクのエラーをスキャンし、物理的な問題を修正します。

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「Automatic Repair couldn’t repair your PC」が発生する原因

このエラーメッセージは、Windowsの自動修復機能が起動問題を解決できなかった場合に表示されます。

主な原因は複数考えられますが、多くの場合、システムファイルの破損やブート構成データ BCD の不具合が関わっています。

Windows Updateの失敗や、ハードディスクの物理的な損傷もこのエラーを引き起こすことがあります。

特にブート構成データ BCD は、WindowsがOSを起動するために必要な情報を含んでおり、これが破損するとPCは起動できません。

自動修復が失敗した際には、その詳細が「SrtTrail.txt」というログファイルに記録されています。

このログファイルを確認することで、具体的なエラーの原因を特定し、的確な修復作業を行うことが可能になります。

ブート構成データ BCD の役割

ブート構成データ BCD は、Windowsを起動するための重要な情報が格納されたデータベースです。

どのパーティションにWindowsがインストールされているか、どの起動オプションを使用するかなどがここに記述されています。

このデータが破損すると、Windowsは正しく起動パスを見つけられず、起動エラーが発生します。

システムファイルの破損

Windowsの動作に必要なシステムファイルが破損したり、欠落したりすることも起動エラーの原因です。

不適切なシャットダウンやマルウェア感染、ハードウェアの故障などが原因でファイルが壊れる場合があります。

システムファイルチェッカー SFC は、このような破損を検出し修復するツールです。

ログファイル「SrtTrail.txt」に基づく手動修復の全手順

このセクションでは、Windowsが起動しない状態から回復環境に入り、コマンドプロンプトを使って問題を修復する手順を解説します。

Windows 11を基準に説明しますが、Windows 10でも基本的な操作は同じです。

  1. 回復環境へのアクセス
    PCの電源を入れ、Windowsロゴが表示されたら電源ボタンを長押しして強制終了します。この操作を2〜3回繰り返すと、Windowsは自動的に回復環境で起動します。
  2. 詳細オプションの選択
    「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」をクリックします。
  3. コマンドプロンプトの起動
    「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」を選択し、さらに「コマンドプロンプト」をクリックします。
    ユーザーアカウントのパスワード入力が求められる場合は、入力して続行します。
  4. ログファイル SrtTrail.txt の確認
    コマンドプロンプトが開いたら、まずログファイルがあるか確認します。
    dir C:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt と入力し、Enterキーを押します。
    ファイルが存在することを確認したら、以下のコマンドで内容を表示します。
    notepad C:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt
    メモ帳が起動し、ログファイルの内容が表示されます。ファイル内で「Root cause found」や「A recently serviced boot device is unavailable」のようなエラーメッセージを探し、問題の原因を把握します。
  5. ブート構成データ BCD の再構築
    ログファイルにブート関連のエラーが示されている場合、以下のコマンドを順に実行してブート構成データを修復します。
    まず、ブートセクタを修正します。
    bootrec /fixmbr
    次に、新しいブートセクタを書き込みます。
    bootrec /fixboot
    注: bootrec /fixboot 実行時に「アクセスが拒否されました」と表示される場合は、後述の「修復作業で直らない場合の追加確認と対処」を参照してください。
    インストールされているWindowsをスキャンします。
    bootrec /scanos
    ブート構成データを再構築します。
    bootrec /rebuildbcd
    「追加しますか?」と表示されたら Y を入力してEnterキーを押します。
  6. ブートファイルの再作成 bcdboot
    上記の bootrec コマンドで解決しない場合、ブートファイルを完全に再作成します。
    まず、diskpart コマンドで Windows がインストールされているドライブレターを確認します。
    diskpart
    list volume
    表示されたボリューム一覧から、Windowsがインストールされているボリュームのドライブレター(通常はC:)を特定します。
    exit
    特定したドライブレターが C: の場合、以下のコマンドを実行します。
    bcdboot C:\Windows /s C:
    注: /s C: は、ブートファイルをCドライブに書き込むことを意味します。Windowsが別のドライブにインストールされている場合は、そのドライブレターに置き換えてください。
  7. システムファイルチェッカー SFC の実行
    システムファイルの破損が疑われる場合は、以下のコマンドを実行します。
    sfc /scannow
    このスキャンには時間がかかる場合があります。完了するまで待ちます。
  8. ディスクチェック chkdsk の実行
    ハードディスクの問題が疑われる場合は、以下のコマンドを実行してディスクをチェックします。
    chkdsk C: /f /r
    C: はWindowsがインストールされているドライブレターです。必要に応じて変更してください。
    /f はディスクのエラーを修正し、/r は不良セクタを検出して回復します。この処理も時間がかかります。
  9. PCの再起動
    すべてのコマンドの実行が完了したら、exit と入力してコマンドプロンプトを閉じます。
    「オプションの選択」画面に戻ったら、「続行」をクリックしてWindowsを再起動します。

修復作業で直らない場合の追加確認と対処

上記の手順を試しても問題が解決しない場合や、特定のコマンドでエラーが発生する場合は、以下の追加確認と対処法を試してください。

bootrec /fixboot 実行時に「アクセスが拒否されました」と表示される場合

このエラーは、ブートパーティションが正しく認識されていないか、書き込み権限がない場合に発生します。

以下の手順でブートパーティションをアクティブ化し、ブートファイルを再作成します。

  1. diskpartの起動
    コマンドプロンプトで diskpart と入力し、Enterキーを押します。
  2. ディスクの選択
    list disk と入力し、Enterキーを押します。
    表示されたディスク一覧から、Windowsがインストールされているディスクを選択します。通常はディスク0です。
    select disk 0 と入力し、Enterキーを押します。
  3. パーティションの選択とアクティブ化
    list partition と入力し、Enterキーを押します。
    システム予約パーティション(通常は100MB〜500MB程度のEFIパーティション)を選択します。
    select partition 1 と入力し、Enterキーを押します。(パーティション番号は環境により異なります)
    active と入力し、Enterキーを押してパーティションをアクティブ化します。
  4. diskpartの終了とブートファイルの再作成
    exit と入力し、Enterキーを押して diskpart を終了します。
    次に、以下のコマンドでブートファイルを再作成します。
    bootsect /nt60 all /force
    このコマンドは、すべてのボリュームのブートコードを更新します。
  5. 再起動の試行
    PCを再起動し、問題が解決したか確認します。

ログファイルが見つからない、または内容が特定できない場合

SrtTrail.txtファイルが見つからない、または内容から原因を特定できない場合でも、一般的な修復コマンドを順に試すことで解決する場合があります。

前述の「ブート構成データ BCD の再構築」と「ブートファイルの再作成 bcdboot」のコマンドをすべて実行してください。

それでも解決しない場合は、「システムの復元」や「スタートアップ修復」を再度試すことも有効です。

回復環境の「トラブルシューティング」→「詳細オプション」からこれらのオプションを選択できます。

システムの復元ポイントが存在しない場合

「システムの復元」オプションを試そうとして、復元ポイントが見つからないことがあります。

これは、システムの保護機能が無効になっていたか、復元ポイントが削除されたためです。

この場合はシステムの復元による修復はできませんので、他のコマンドによる修復方法を継続してください。

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Windows 11とWindows 10の回復環境の起動方法の違い

Windows 11とWindows 10では、回復環境へのアクセス方法に大きな違いはありませんが、一部のメニュー表示やデザインが異なります。

基本的な操作の流れは共通しているため、どちらのOSでも同様の手順でトラブルシューティングが可能です。

項目 Windows 11 Windows 10
強制終了からの起動 PC起動中に電源ボタンを長押しして強制終了を2〜3回繰り返す PC起動中に電源ボタンを長押しして強制終了を2〜3回繰り返す
設定からのアクセス 「設定」→「システム」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリック 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリック
サインイン画面からのアクセス サインイン画面でShiftキーを押しながら「電源」アイコン→「再起動」を選択 サインイン画面でShiftキーを押しながら「電源」アイコン→「再起動」を選択
トラブルシューティングメニュー 「オプションの選択」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」 「オプションの選択」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」

まとめ

この記事では、Windowsが起動しない際のエラー「Automatic Repair couldn’t repair your PC」の解決策を解説しました。

ログファイル「SrtTrail.txt」に基づく原因特定と、ブート構成データ BCD の再構築、システムファイルチェッカー SFC 、ディスクチェック chkdsk の実行により、多くの起動問題が解決できます。

トラブルが解決できない場合でも、回復環境からの「システムの復元」や「スタートアップ修復」を試すことで、Windowsの起動を復旧できる可能性があります。

定期的なバックアップは、このような緊急事態に備える上で非常に重要です。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。