【Windows】認証プロキシエラーをシステムアカウントの資格情報修正で解消する手順 | エラーコード:0x80244017

【Windows】認証プロキシエラーをシステムアカウントの資格情報修正で解消する手順 | エラーコード:0x80244017
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認証プロキシ環境でWindows Updateや一部のアプリケーションがインターネットに接続できず、業務が滞ってしまう状況に直面していませんか。

特にエラーコード0x80244017が表示される場合、システムアカウントのプロキシ設定が原因である可能性が高いです。

この記事では、システムアカウントのプロキシ認証情報を修正し、この問題を解決する具体的な手順を解説します。

【要点】認証プロキシエラー0x80244017の解決策

  • プロキシ設定の確認: 現在のネットワーク環境で利用しているプロキシサーバーのアドレスとポート番号を正確に把握します。
  • PsExecツールの利用: Microsoftが提供するPsExecツールを使用し、システムアカウントのコンテキストでコマンドを実行します。
  • システムアカウントのプロキシ設定: `netsh winhttp`コマンドを用いて、Windowsが内部で利用する特別なアカウントにプロキシ認証情報を適用します。

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認証プロキシエラー0x80244017が発生する根本的な原因

エラーコード0x80244017は、Windows Updateや特定のシステムサービスがインターネットにアクセスする際に、プロキシサーバーからの認証要求に失敗したことを示します。

この問題は、主にシステムアカウントがプロキシ認証情報を適切に保持していない場合に発生します。

ユーザーが普段利用するアカウントではプロキシ経由でインターネットに接続できていても、Windows Updateなどのバックグラウンドで動作するサービスは、Windowsが内部で利用する特別なアカウント、つまりシステムアカウントの権限で実行されます。

このシステムアカウントには、ユーザーアカウントとは独立したプロキシ設定が適用されるため、ユーザーアカウントで設定したプロキシ情報がシステムアカウントに引き継がれないことが原因となります。

結果として、システムアカウントはプロキシサーバーにアクセスできず、必要な認証情報も提供できないため、インターネット接続を伴う処理が失敗し、エラーコード0x80244017が表示されるのです。

システムアカウントとユーザーアカウントのプロキシ設定の違い

Windowsでは、各ユーザーアカウントとシステムアカウントがそれぞれ独自のネットワーク設定やプロキシ設定を持つことがあります。

通常、ユーザーが「設定」アプリや「インターネットオプション」で設定するプロキシ情報は、そのユーザーアカウントにのみ適用されます。

しかし、Windows Updateやセキュリティソフトウェアのスキャンなど、OSの根幹に関わる処理はシステムアカウントの権限で動作します。

企業ネットワークなどで認証を必要とする代理サーバーが導入されている場合、システムアカウントがこの認証情報を知らないと、インターネットへの接続が拒否されてしまいます。

このため、システムアカウントに対して明示的にプロキシ認証情報を設定する必要があるのです。

システムアカウントのプロキシ認証情報を修正する手順

この手順では、Microsoftが提供するPsExecツールとコマンドプロンプトを使用して、システムアカウントのプロキシ設定を変更します。

Windows 11を基準に解説しますが、Windows 10でも同様の操作が可能です。

  1. 現在のプロキシ設定を確認する
    まず、現在のプロキシサーバーのアドレスとポート番号を把握します。Edgeブラウザを開き、「設定」>「システムとパフォーマンス」>「プロキシ」と進み、「手動プロキシセットアップ」欄を確認します。「プロキシサーバーを使う」がオンになっている場合、そこに表示されているアドレスとポート番号をメモしておきます。または、Windowsの「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」>「プロキシ」を選択し、手動プロキシ設定の情報を確認することもできます。
  2. PsExecツールをダウンロードする
    Microsoftの公式ウェブサイトからSysinternals Suiteをダウンロードします。ウェブブラウザで「Microsoft Sysinternals PsExec」と検索し、公式ダウンロードページにアクセスしてください。ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に展開します。例えば、Cドライブ直下の「PsExec」というフォルダに展開すると後の操作が簡単です。
  3. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。
  4. PsExecツールを展開したフォルダへ移動する
    コマンドプロンプトで、PsExecツールをダウンロードして展開したフォルダに移動します。例えば、C:\PsExecに展開した場合は、cd C:\PsExec と入力してEnterキーを押します。
  5. SYSTEM権限でコマンドプロンプトを起動する
    PsExecツールを使って、SYSTEM権限で新しいコマンドプロンプトを起動します。psexec -i -s cmd.exe と入力してEnterキーを押します。新しいコマンドプロンプトウィンドウが開きます。このウィンドウはSYSTEM権限で動作しています。
  6. SYSTEMアカウントにプロキシ設定を適用する
    SYSTEM権限で開いた新しいコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。netsh winhttp set proxy proxy-server="プロキシサーバーアドレス:ポート番号" ここで、「プロキシサーバーアドレス」にはステップ1で確認したプロキシサーバーのIPアドレスまたはホスト名、「ポート番号」にはポート番号を正確に入力してください。例えば、プロキシサーバーが192.168.1.100でポートが8080の場合、netsh winhttp set proxy proxy-server="192.168.1.100:8080" となります。
  7. 設定が適用されたことを確認する
    設定が正しく適用されたかを確認するために、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。netsh winhttp show proxy 設定したプロキシサーバーのアドレスとポート番号が表示されていれば、設定は成功しています。
  8. Windows Updateを再試行する
    すべてのコマンドプロンプトウィンドウを閉じ、Windowsの「設定」アプリを開きます。「Windows Update」セクションに移動し、「更新プログラムのチェック」をクリックして、Windows Updateが正常に実行されるかを確認します。

認証プロキシエラー解決時の注意点と追加の対処法

上記の手順で問題が解決しない場合や、別の問題が発生した場合は、以下の点を確認してください。

プロキシサーバーの認証情報が間違っている場合

プロキシサーバーがユーザー名とパスワードによる認証を要求する場合、`netsh winhttp set proxy`コマンドだけでは認証情報を直接設定できません。

多くの企業環境では、SYSTEMアカウントからのアクセスはNTLM認証などにより自動的に認証されるか、認証が不要な設定になっていることが一般的です。

もし認証エラーが続く場合は、IT管理者またはネットワーク管理者に相談し、SYSTEMアカウントからのプロキシアクセスに関するポリシーを確認してください。

プロキシサーバーのIPアドレスやポート番号の入力ミスも考えられるため、再度正確に確認することが重要です。

PsExecのダウンロードや実行がブロックされる場合

セキュリティソフトウェアや会社のITポリシーによっては、PsExecのようなコマンドラインツールがブロックされることがあります。

PsExecは強力なツールであるため、誤用を防ぐ目的で制限されている場合があります。

この場合は、IT管理者に連絡し、PsExecの使用許可を得るか、他の方法でシステムアカウントのプロキシ設定を行う代替手段がないか相談してください。

一時的にセキュリティソフトを無効にする方法は推奨されませんが、自己責任で行う場合は注意が必要です。

別のプロキシ設定が干渉している場合

以前の設定や他のアプリケーションによるプロキシ設定が、SYSTEMアカウントのプロキシ設定と干渉することがあります。

この場合、一度既存のプロキシ設定をリセットしてから再設定を試すことが有効です。

SYSTEM権限で開いたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

netsh winhttp reset proxy

このコマンドを実行した後、再度「システムアカウントにプロキシ設定を適用する」の手順からやり直してください。

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Windows 11とWindows 10でのプロキシ設定確認の違い

Windows 11とWindows 10では、プロキシ設定の確認画面へのアクセス方法やUIに若干の違いがあります。

ここでは、それぞれのOSでの一般的な確認手順を比較します。

項目 Windows 11 Windows 10
設定アプリの開き方 スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択 スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択
プロキシ設定画面へのパス 「ネットワークとインターネット」>「プロキシ」 「ネットワークとインターネット」>「プロキシ」
手動プロキシ設定の表示 「手動プロキシセットアップ」セクションで確認 「手動プロキシセットアップ」セクションで確認
自動プロキシ設定の表示 「自動プロキシセットアップ」セクションで確認 「自動プロキシセットアップ」セクションで確認

まとめ

この記事で解説したシステムアカウントのプロキシ認証情報修正の手順により、認証プロキシ環境下で発生するエラーコード0x80244017の問題を解消できます。

PsExecツールと`netsh winhttp`コマンドを適切に使うことで、Windows Updateやシステムサービスがインターネットへスムーズに接続できるようになります。

この知識は、ネットワーク環境の変更時や同様のトラブル発生時に、迅速な問題解決に役立つでしょう。

今後、システムアカウントでのインターネット接続が必要な場面に遭遇した際は、本記事の手順を参考に、`netsh winhttp`コマンドによるプロキシ設定を検討してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。