Windowsで「コンテナが見つからない」というエラーコード0x80090011が表示され、アプリケーションの起動やサインインができず業務が滞る場合があります。
このエラーは、ユーザープロファイルデータやシステム内の暗号化キー、TPM関連の認証情報に問題がある場合に発生することが多いです。
この記事では、エラー0x80090011の根本原因を特定し、解決するための具体的な手順を解説します。
【要点】エラー0x80090011の解決策
- システムファイルの修復: 破損したWindowsシステムファイルを検出し、自動的に修復します。
- 資格情報マネージャーの確認: 保存されている認証情報に問題がないか確認し、必要に応じてリセットします。
- 新しいユーザープロファイルの作成: 既存のプロファイルが破損している場合に、新しいプロファイルへ移行し問題を回避します。
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目次
「コンテナが見つからない」エラー0x80090011が発生する原因
エラーコード0x80090011は、Windowsの暗号化サービスプロバイダーやキー記憶プロバイダーが、必要な暗号化キーのコンテナを見つけられない場合に発生します。これは通常、ユーザープロファイルデータ、資格情報マネージャーのデータ、またはトラステッドプラットフォームモジュールTPMチップに関連する問題が原因です。
ユーザープロファイルデータの破損
ユーザープロファイルデータが破損すると、Windowsがユーザーの認証情報や暗号化キーを正しく読み込めなくなります。これにより、アプリケーションやサービスがキーコンテナにアクセスできなくなり、エラーが発生します。
資格情報マネージャーの異常
Windowsの資格情報マネージャーに保存されている認証情報が破損している場合も、同様のエラーを引き起こします。特に、Windows HelloやPIN認証を利用している環境で発生しやすい傾向があります。
TPMチップの不具合
TPMトラステッドプラットフォームモジュールは、暗号化キーの生成と保護を担当するハードウェアセキュリティチップです。TPMチップ自体に不具合がある場合や、そのファームウェアが破損している場合にも、キーコンテナが見つからないエラーが生じます。
エラー0x80090011を解決する手順
このセクションでは、エラー0x80090011を解消するための具体的な手順を解説します。上から順番に試してください。
システムファイルチェッカーとDISMコマンドで整合性を確認する
Windowsのシステムファイルに破損がある場合、このエラーが発生することがあります。システムファイルチェッカーSFCと展開イメージのサービスと管理DISMコマンドを使って、システムの整合性を確認し修復します。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル管理者」または「コマンドプロンプト管理者」を選択します。ユーザーアカウント制御UACの画面が表示されたら「はい」をクリックします。 - DISMコマンドを実行する
コマンドプロンプトのウィンドウで、次のコマンドを入力しEnterキーを押します。DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
この処理は数分から数十分かかる場合があります。完了するまで待ちます。 - SFCコマンドを実行する
DISMコマンドの完了後、次のコマンドを入力しEnterキーを押します。sfc /scannow
このコマンドは、保護されているシステムファイルをスキャンし、破損しているファイルがあれば修復します。 - PCを再起動する
コマンドプロンプトを閉じ、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。
資格情報マネージャーのデータをリセットする
資格情報マネージャーに保存されているデータが破損している場合、これをリセットすることで問題が解決する場合があります。
- 資格情報マネージャーを開く
スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。「control」と入力しEnterキーを押してコントロールパネルを開きます。「資格情報マネージャー」を検索し開きます。 - Windows資格情報を確認する
「Windows資格情報」タブをクリックします。保存されている資格情報の一覧が表示されます。 - 関連する資格情報を削除する
エラーの原因となっている可能性のある資格情報、特に問題発生直前に追加されたものや、アプリケーションに関連するものを特定します。それぞれの資格情報の右にある下向き矢印をクリックし、「削除」を選択します。 - Web資格情報を確認する
「Web資格情報」タブも同様に確認し、不審な資格情報があれば削除します。 - PCを再起動する
資格情報マネージャーを閉じ、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。
新しいユーザープロファイルを作成する
既存のユーザープロファイルが深刻に破損している場合、新しいプロファイルを作成し、そちらに移行することが最も確実な解決策となることがあります。
- 設定アプリを開く
スタートボタンをクリックし、「設定」アイコンを選択します。 - アカウント設定へ移動する
左側のナビゲーションメニューから「アカウント」を選択し、「家族とその他のユーザー」をクリックします。 - 新しいユーザーを追加する
「その他のユーザー」セクションで「アカウントの追加」ボタンをクリックします。 - サインイン情報を設定する
「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択し、「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」を選択します。 - ユーザー名とパスワードを設定する
新しいユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリックしてアカウントを作成します。 - アカウントの種類を変更する
作成したユーザーを選択し、「アカウントの種類の変更」をクリックします。「アカウントの種類」を「管理者」に変更し「OK」をクリックします。 - 新しいプロファイルでサインインする
現在のユーザーからサインアウトし、新しく作成した管理者アカウントでサインインします。新しいプロファイルでエラーが発生しないか確認します。 - データの移行を行う
エラーが解消された場合、古いプロファイルから新しいプロファイルへ必要なドキュメント、写真、デスクトップデータなどを手動でコピーして移行します。
BitLocker回復キーを確認する
BitLockerが有効なシステムでTPM関連の問題が発生した場合、最悪の場合OSが起動できなくなることがあります。事前にBitLocker回復キーを確認し、安全な場所に保存しておくことが重要です。
- Microsoftアカウントにサインインする
WebブラウザでMicrosoftアカウントの回復キーページへアクセスします。 - 回復キーを確認する
サインインすると、お使いのデバイスに関連付けられたBitLocker回復キーが表示されます。 - キーを記録する
表示された回復キーを印刷するか、安全な別の媒体に記録して保管します。
エラー0x80090011が解決しない場合の追加対処法
上記の手順を試してもエラーが解決しない場合、以下の追加の対処法を検討してください。TPMのリセットは、PCのセキュリティ設定に影響を与えるため、慎重な操作が求められます。
Windows Updateの確認と適用ができない
最新のWindows Updateが適用されていない場合、既知のバグが原因でエラーが発生することがあります。また、Update自体に問題がある可能性もあります。
対処法: 設定アプリから「Windows Update」を開き、利用可能な更新プログラムがあればすべて適用します。更新が失敗する場合は、更新プログラムのトラブルシューティングツールを実行します。
セキュリティソフトとの競合が発生してしまう
インストールされているセキュリティソフトが、Windowsの暗号化サービスや資格情報マネージャーと競合し、エラーを引き起こすことがあります。
対処法: 一時的にセキュリティソフトを無効にして、エラーが解消されるか確認します。問題が解消された場合は、セキュリティソフトの設定を見直すか、別の製品への移行を検討します。
システムの復元で以前の状態に戻せない
エラーが発生する前の時点でシステムの復元ポイントが作成されている場合、そのポイントに戻すことで問題が解決する可能性があります。
対処法: スタートメニューの検索バーに「復元」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。「システムの復元」ボタンをクリックし、画面の指示に従ってエラー発生前の復元ポイントを選択して実行します。
TPMチップのリセットを試す場合の注意点
TPMチップのリセットは、BitLockerで暗号化されたドライブのアクセスができなくなるなど、重大な影響を及ぼす可能性があります。実施する前に、必ずBitLocker回復キーを安全な場所に記録してください。また、重要なデータは必ずバックアップを取ります。
- TPM管理コンソールを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。「tpm.msc」と入力しEnterキーを押します。 - TPMをクリアする
TPM管理コンソールで、「TPMをクリア」または「TPMを準備する」オプションを探します。この操作はTPMに保存されているすべてのキーを削除し、TPMを工場出荷時の状態に戻します。 - PCを再起動する
指示に従いPCを再起動し、BIOSUEFI設定でTPMを再度有効化します。
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Windows 11とWindows 10での操作の違い
基本的なトラブルシューティング手順はWindows 11とWindows 10で共通していますが、設定画面へのアクセス方法やUIの配置に一部違いがあります。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 設定アプリの開き方 | スタートボタン右クリックから「設定」を選択 | スタートボタン左クリックから歯車アイコン「設定」を選択 |
| ユーザーアカウント追加 | 設定 > アカウント > 家族とその他のユーザー | 設定 > アカウント > 家族とその他のユーザー |
| コマンドプロンプト | スタートボタン右クリックから「Windowsターミナル管理者」を選択 | スタートボタン右クリックから「コマンドプロンプト管理者」または「Windows PowerShell管理者」を選択 |
| コントロールパネル | スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「control」と入力 | スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「control」と入力、または検索バーから検索 |
まとめ
この記事では、Windowsで発生する「コンテナが見つからない」エラーコード0x80090011の原因と、その解決策を詳しく解説しました。
システムファイルの修復、資格情報マネージャーのリセット、新しいユーザープロファイルの作成といった手順を通じて、この厄介なエラーを解消できるようになったはずです。
万が一解決しない場合でも、Windows Updateの確認やTPMのリセットなど、追加の対処法を試すことで問題解決に近づきます。
今後同様のエラーに直面した際は、今回ご紹介した手順を参考に、落ち着いて対処し業務の継続に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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