Windowsパソコンの動作が突然重くなり、業務に支障が出ている状況ですね。
タスクマネージャーを確認すると「非ページプール」のメモリ使用量が多い場合、これはドライバの問題が原因である可能性が高いです。
この記事では、非ページプールを肥大化させているドライバを特定し、その問題を解決するための具体的な手順を解説します。
この手順を実行することで、システムのパフォーマンス低下を解消し、快適な作業環境を取り戻せるでしょう。
【要点】非ページプールの肥大化によるシステム遅延を解決する
- プールモニターツールの利用: 非ページプールを多く消費しているドライバを特定できます。
- 問題のドライバの更新: 特定したドライバを最新バージョンに更新し、不具合を解消します。
- ドライバのロールバックまたはアンインストール: 更新で問題が解決しない場合や、ドライバが不安定な場合に元の状態に戻したり削除したりします。
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目次
非ページプールが肥大化する根本的な原因
Windowsのシステムパフォーマンス低下は、様々な要因で発生します。特に「非ページプール」の肥大化は、ドライバの問題に起因することが多いです。
ここでは、非ページプールとは何か、そしてなぜドライバがその肥大化を引き起こすのかを説明します。
非ページプールとは何か
非ページプールは、Windowsが使用するメモリ領域の一つです。
この領域に格納されたデータは、常に物理メモリ上に保持され、ハードディスク上のページファイルに書き出されることはありません。
オペレーティングシステムの中核機能や、デバイスドライバなどが頻繁にアクセスするデータがここに置かれます。
ページングされないことで、高速なアクセスが保証される重要なメモリ領域です。
ドライバのメモリリークが原因となる理由
非ページプールが肥大化する主な原因は、デバイスドライバのメモリリークです。
メモリリークとは、プログラムが確保したメモリを解放し忘れることで、徐々に使用可能なメモリが減少していく現象を指します。
特に、品質の低いドライバや互換性のないドライバは、非ページプール領域を適切に管理できず、必要以上にメモリを消費し続けることがあります。
これにより非ページプールが上限に達し、システム全体の動作が遅くなる原因となります。
非ページプールの肥大化を修正するドライバ特定と対処手順
非ページプールの肥大化を解消するには、問題の原因となっているドライバを特定し、適切な対処を行う必要があります。
ここでは、Microsoftが提供するツール「PoolMon.exe」を使用して、問題のドライバを特定し、修正する手順を説明します。
- Windows SDKのダウンロードとインストール
PoolMon.exeは、Windows Software Development Kit Windows SDKに含まれています。
まず、Webブラウザで「Windows SDK」と検索し、Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードします。
インストーラーを実行し、「Debugging Tools for Windows」デバッグツールフォアウィンドウズのみをインストール対象として選択します。
その他のコンポーネントは選択解除しても問題ありません。 - PoolMon.exeの起動
インストールが完了したら、スタートメニューから「x64 Native Tools Command Prompt for VS」エックスロクヨンネイティブツールコマンドプロンプトフォアブイエスまたは「Developer Command Prompt for VS」ディベロッパーコマンドプロンプトフォアブイエスを管理者として実行します。
コマンドプロンプトが開いたら、poolmon.exeと入力してEnterキーを押します。
PoolMonツールが起動し、非ページプールとページプールの使用状況がリアルタイムで表示されます。 - 非ページプール使用量の監視と問題タグの特定
PoolMonが起動したら、キーボードの「P」キーを押して「非ページプール」の表示に切り替えます。
次に「B」キーを押してバイト数順にソートし、最も多くのメモリを消費しているタグを確認します。
このタグが問題のドライバに関連する可能性が高いです。
例えば「xxxx」というタグが異常に高い値を占めている場合、それが特定すべき対象となります。
数分から数時間、システムを通常通り使用しながら監視し、どのタグのバイト数が継続的に増加しているかを確認します。 - タグからドライバ名の特定
特定したタグがどのドライバに属するかを調べるには、Web検索を利用します。
例えば「xxxx PoolMon tag」のように検索すると、そのタグに関連するドライバやサービスの情報が見つかることがあります。
また、Windowsのインストールディレクトリ内にある「Drivers」フォルダ C:\Windows\System32\Drivers にあるファイル名と照合することも有効です。
タグが特定のファイル名の一部や略語である場合が多いです。 - 問題のドライバの更新
問題のドライバを特定したら、まずそのドライバを最新バージョンに更新することを試みます。
デバイスマネージャーを開き、特定したドライバのデバイスを探します。
対象のデバイスを右クリックし、「ドライバの更新」を選択します。
「ドライバを自動的に検索」を選択するか、メーカーのウェブサイトから最新ドライバをダウンロードして「コンピューターを参照してドライバを検索」で手動でインストールします。
Windows 10でも同様の操作でドライバを更新できます。 - ドライバのロールバック
最新ドライバへの更新後も問題が解決しない場合や、更新後に別の問題が発生した場合は、ドライバを以前のバージョンに戻す「ロールバック」を試します。
デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
「ドライバ」タブを選択し、「ドライバを元に戻す」ボタンをクリックします。
このオプションが利用できない場合もあります。 - ドライバのアンインストール
ロールバックもできない、または問題が解決しない場合は、ドライバのアンインストールを検討します。
デバイスマネージャーで該当デバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
「このデバイスのドライバソフトウェアを削除します」のチェックボックスがある場合は、チェックを入れて削除します。
アンインストール後、Windowsを再起動すると、標準ドライバが自動的にインストールされるか、デバイスが認識されなくなる可能性があります。
この操作は、システムの安定性に影響を与える可能性があるため、慎重に実施してください。 - システムの動作確認
ドライバの更新、ロールバック、またはアンインストール後、システムを再起動し、非ページプールの使用状況と全体のパフォーマンスが改善されたかを確認します。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでメモリの使用状況を確認し、PoolMonを再度実行して問題のタグが減少しているかをチェックします。
非ページプール修正で発生しやすい問題と対処
非ページプールの肥大化に対処する際、いくつかの問題に直面することがあります。
ここでは、よくある失敗パターンや、その場合の追加の対処法について説明します。
PoolMonで問題のタグを特定できない場合
PoolMonで特定のタグが継続的に増加しない、またはどのタグが原因か判断しにくい場合があります。
この場合、複数のドライバが少量ずつメモリリークを起こしているか、あるいは一時的なメモリ消費である可能性があります。
対処法:
システムを長時間動作させ、PoolMonで数時間から一日単位で監視を続けることで、ゆっくりと増加するタグを見つけることができる場合があります。
また、最近インストールしたソフトウェアやデバイスドライバを一時的に無効化またはアンインストールし、症状が改善するかを確認するのも有効な方法です。
ドライバの更新やロールバックでシステムが不安定になる場合
ドライバの更新やロールバックが、かえってシステムを不安定にする場合があります。
例えば、ディスプレイドライバの更新後に画面表示がおかしくなったり、ネットワークドライバのロールバックでインターネットに接続できなくなったりする事例です。
対処法:
ドライバの変更を行う前には、必ずシステムの復元ポイントを作成しておくことが重要です。
問題が発生した場合は、作成した復元ポイントに戻すことで、変更前の安定した状態に戻せます。
復元ポイントの作成は、コントロールパネルの「システムとセキュリティ」から「システム」を選択し、「システムの保護」で行えます。
問題のドライバを特定しても解決策が見つからない場合
特定のドライバが非ページプールを肥大化させていることが判明しても、メーカーから更新ドライバが提供されていない、またはロールバックしても改善しない場合があります。
これは、ドライバ自体に根本的な不具合があるか、お使いのWindowsバージョンとの互換性に問題があることを示唆しています。
対処法:
そのドライバが必須ではないデバイスのものであれば、デバイス自体を無効化するか、可能であれば取り外すことを検討します。
また、メーカーのサポートに問い合わせて、既知の不具合情報やベータ版ドライバの提供がないかを確認することも有効です。
最終手段として、そのデバイスの買い替えや、システムのクリーンインストールも視野に入れる必要があります。
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ドライバの更新とロールバックの比較
非ページプールの問題を解決するためにドライバを操作する際、主に「更新」と「ロールバック」の二つの方法があります。
それぞれの方法には異なる目的と特性があるため、状況に応じて適切な選択が必要です。
| 項目 | ドライバの更新 | ドライバのロールバック |
|---|---|---|
| 目的 | 最新の機能、セキュリティ修正、バグ修正を適用する | 問題が発生した現在のドライバから、以前の安定したバージョンに戻す |
| メリット | パフォーマンス改善や新機能の利用が可能になる 既知の不具合が解消される可能性がある |
直近のドライバ更新で発生した問題を迅速に解決できる システムの安定性を回復しやすい |
| デメリット | 新しいドライバが別の問題を引き起こす可能性がある 互換性の問題が発生することもある |
古いドライバに戻すことで、セキュリティリスクや機能の欠落が発生する可能性がある 根本的な問題解決にならない場合がある |
| 推奨される状況 | ドライバが古いことが原因であると疑われる場合 メーカーから重要な更新がリリースされている場合 |
最近ドライバを更新した後に問題が発生した場合 更新版が不安定であると判断される場合 |
まとめ
この記事では、Windowsの非ページプール肥大化によるシステムパフォーマンス低下の対処法を解説しました。
PoolMonツールを使って問題のドライバを特定し、更新やロールバックを行うことで、多くのケースで問題は解決できます。
ドライバの操作は慎重に行い、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくことを忘れないでください。
これらの手順を通じて、Windowsの安定性と快適な動作を取り戻し、業務効率の向上に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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