【Windows】「仮想メモリ不足」の警告が出る時にページファイルを別ドライブへ移動させて解消する手順

【Windows】「仮想メモリ不足」の警告が出る時にページファイルを別ドライブへ移動させて解消する手順
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業務中に「仮想メモリが不足しています」という警告が表示され、PCの動作が重くなったり、アプリケーションが突然終了したりすることはありませんか。

この問題は、システムドライブに設定されているページファイル(仮想記憶ファイル)の容量が不足していることが主な原因です。

この記事では、ページファイルを空き容量の多い別のドライブへ移動させ、仮想メモリ不足の警告を解消する具体的な手順を解説します。

【要点】仮想メモリ不足の警告を解消しPCパフォーマンスを改善する

  • 仮想メモリ設定の変更: ページファイルを別ドライブへ移動し、仮想メモリ不足の警告を解消します。
  • ページファイルサイズの見直し: システム推奨値や使用状況に合わせてページファイル容量を最適化します。
  • ディスク領域の確保: ページファイルの移動先ドライブに十分な空き容量を確保し、システムの安定稼働を維持します。

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「仮想メモリ不足」警告が表示される根本的な原因

Windowsの「仮想メモリ不足」警告は、PCの物理メモリ(RAM)だけでは処理しきれない場合に発生します。

このとき、Windowsはハードディスクの一部を一時的にメモリとして利用します。この領域を「仮想メモリ」と呼び、その実体は「ページファイル」というファイルです。

通常、ページファイルはシステムがインストールされているCドライブに配置されます。Cドライブの空き容量が少なくなると、ページファイルを拡張できなくなり、仮想メモリが不足していると判断されます。

特に、複数のアプリケーションを同時に起動したり、メモリを大量に消費するデータ処理を行ったりすると、この問題が顕著に現れます。ページファイルを空き容量の多い別のドライブに移動することで、システムドライブの負担を軽減し、仮想メモリを適切に利用できるようになります。

ページファイルを別ドライブへ移動させる具体的な手順

ここでは、Windows 11を基準に、ページファイルを別のドライブへ移動させる手順を解説します。Windows 10でもほとんど同じ手順で操作できます。

  1. システムプロパティを開く
    タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、検索結果からコントロールパネルを開きます。
    コントロールパネルの表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に変更し、「システム」をクリックします。
  2. 詳細設定タブへ移動する
    左側のメニューから「システムの詳細設定」をクリックします。
    「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「詳細設定」タブを選択します。
  3. パフォーマンスオプションを開く
    「パフォーマンス」セクションにある「設定」ボタンをクリックします。
    「パフォーマンスオプション」ウィンドウが開いたら、「詳細設定」タブを選択します。
  4. 仮想メモリ設定を変更する
    「仮想メモリ」セクションにある「変更」ボタンをクリックします。
    「仮想メモリ」ウィンドウが開きます。
  5. 既存のページファイルを無効にする
    まず、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
    現在ページファイルが設定されているドライブ(通常はCドライブ)を選択します。
    「ページングファイルなし」を選択し、「設定」ボタンをクリックします。
    警告メッセージが表示されたら「はい」をクリックして確定します。
  6. 新しいドライブにページファイルを設定する
    ページファイルを移動させたい別のドライブ(Dドライブなど)を選択します。
    「カスタムサイズ」を選択します。
    「初期サイズ」と「最大サイズ」に値を入力します。推奨値は物理メモリ(RAM)の1.5倍から3倍程度です。例えば、物理メモリが16GBの場合、初期サイズを24000MB(24GB)、最大サイズを48000MB(48GB)と設定できます。
    「設定」ボタンをクリックして確定します。
  7. 設定を適用してPCを再起動する
    「仮想メモリ」ウィンドウ、「パフォーマンスオプション」ウィンドウ、「システムのプロパティ」ウィンドウの順に「OK」をクリックして設定を適用します。
    PCの再起動を促すメッセージが表示されたら、必ず「今すぐ再起動する」をクリックしてPCを再起動します。

ページファイル設定変更時の注意点とよくある問題

ページファイルを移動する際には、いくつかの注意点があります。設定変更後に問題が発生した場合の対処法も知っておきましょう。

ページファイル移動後にPCパフォーマンスが低下してしまう

ページファイルを移動した後にPCの動作が遅くなったと感じる場合があります。

原因: 移動先のドライブの速度がシステムドライブよりも遅い、または空き容量が不足していることが考えられます。特に、HDDから低速なUSBメモリや外付けHDDに移動した場合に発生しやすい問題です。

対処法: ページファイルの移動先は、できるだけ高速なドライブを選びましょう。可能であれば、システムドライブと同じSSDや、別の内蔵SSDに設定することが推奨されます。また、移動先ドライブには常に十分な空き容量を確保してください。

ページファイルの設定変更が反映されない

手順通りに設定したはずなのに、仮想メモリ不足の警告が再発したり、設定が変わっていないように見えたりすることがあります。

原因: ページファイルの設定変更は、PCの再起動後に初めて適用されます。再起動を忘れている、または設定変更が正しく保存されていない可能性があります。

対処法: 設定変更後は必ずPCを再起動してください。再起動後も問題が解決しない場合は、もう一度手順を確認し、各ウィンドウで「設定」ボタンや「OK」ボタンを確実にクリックして設定を保存したか確認しましょう。

ページファイルサイズが適切に設定できない

カスタムサイズでページファイルを設定する際に、適切な初期サイズと最大サイズが分からない場合があります。

原因: ページファイルサイズは、PCの物理メモリ量や使用状況によって最適な値が異なります。小さすぎると仮想メモリ不足に陥り、大きすぎるとディスク容量を無駄に消費します。

対処法: 一般的に、物理メモリの1.5倍から3倍程度が推奨されます。例えば、物理メモリが8GBなら、初期サイズを12GB(12288MB)、最大サイズを24GB(24576MB)と設定するなどが目安です。まずはシステム推奨値を参考にし、PCの利用状況に合わせて調整を検討しましょう。

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ページファイルの推奨設定と手動設定の比較

ページファイルの管理方法には、Windowsによる自動管理とユーザーによる手動設定の二種類があります。

項目 Windowsによる自動管理 ユーザーによる手動設定
設定方法 システムが自動でサイズと配置を決定 ユーザーがドライブとサイズを任意で指定
メリット 設定の手間がかからない
システムに最適なサイズを自動調整
特定のドライブに配置できる
仮想メモリ不足の警告を解消できる
デメリット システムドライブに空きがないと問題発生
ユーザーが制御できない
適切なサイズ設定に知識が必要
ドライブの空き容量管理が必要
推奨されるケース 通常利用で問題が発生しない場合 仮想メモリ不足の警告が出る場合
システムドライブの容量を節約したい場合

まとめ

この記事で解説した手順により、ページファイルを空き容量の多い別のドライブへ移動させることで、「仮想メモリ不足」の警告を解消し、PCの安定稼働を確保できました。

ページファイルの適切な設定は、システムのパフォーマンス向上にもつながります。物理メモリの負荷を軽減し、アプリケーションの安定した動作を支えます。

今後、PCの動作が重いと感じた際には、今回設定した仮想メモリのサイズや配置を再度確認し、必要に応じて調整してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。