【Windows】「Antimalware Service Executable」のスキャンによるディスク負荷を抑える手順

【Windows】「Antimalware Service Executable」のスキャンによるディスク負荷を抑える手順
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Windowsパソコンで業務中に「Antimalware Service Executable」が原因でディスク使用率が100%になり、動作が重くなる経験はありませんか。

このプロセスはWindows Defenderの主要機能であり、システムの保護に不可欠です。

しかし、高頻度なスキャンは作業効率を著しく低下させます。この記事では、ディスク負荷を軽減し、快適に作業を続けるための具体的な手順を解説します。

【要点】Antimalware Service Executableのディスク負荷を軽減する設定

  • Windowsセキュリティの詳細設定: スキャン対象から特定のファイルやフォルダを除外することで、ディスク負荷を軽減します。
  • タスクスケジューラの変更: 自動スキャンの実行タイミングを業務に支障のない時間帯に調整します。
  • レジストリの編集: Windows Defenderのリアルタイム保護やアイドル時のスキャン動作を詳細に制御します。

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Antimalware Service Executableがディスク負荷を高める原因

「Antimalware Service Executable」は、Windows Defender Antivirusのコアプロセスです。このプロセスは、リアルタイム保護、定期的なクイックスキャン、フルスキャンを実行します。

特に、システム全体のフルスキャンや大量のファイルアクセスが発生する際に、ディスク使用率が一時的に高まります。これにより、パソコンの動作が遅延する場合があります。

新しいファイルがダウンロードされたり、プログラムがインストールされたりする際にも、セキュリティチェックのために活動が活発になります。これが業務中のパフォーマンス低下を招く主な理由です。

リアルタイム保護と定期スキャンの仕組み

Windows Defenderは、リアルタイム保護機能により、常にシステムのファイルを監視しています。ファイルが開かれたり、保存されたりするたびに、マルウェアの有無をチェックします。

これに加えて、定期的な自動スキャンがバックグラウンドで実行されます。これらの活動が同時に行われると、特にストレージ性能が低いパソコンでは、ディスク負荷が顕著に上昇します。

Antimalware Service Executableによるディスク負荷を抑える操作手順

ここでは、Antimalware Service Executableによるディスク負荷を軽減するための具体的な設定手順を解説します。

Windows 11を基準に説明しますが、Windows 10でも同様の操作が可能です。

Windows Defenderのスキャン対象から除外設定を追加する

特定のファイルやフォルダをスキャン対象から除外することで、ディスク負荷を軽減できます。ただし、信頼できるファイルのみを除外してください。

  1. Windowsセキュリティを開く
    スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選び、「Windowsセキュリティ」をクリックします。
  2. ウイルスと脅威の防止に進む
    「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックし、Windowsセキュリティアプリを起動します。左側のナビゲーションペインから「ウイルスと脅威の防止」を選択します。
  3. 除外設定を追加する
    「ウイルスと脅威の防止の設定」の下にある「設定の管理」をクリックします。「除外」セクションまでスクロールし、「除外の追加または削除」をクリックします。
  4. 除外項目を指定する
    「除外の追加」ボタンをクリックし、除外したい項目を選択します。「ファイル」「フォルダ」「ファイルの種類」「プロセス」の中から適切なものを選択し、パスを指定します。

タスクスケジューラでWindows Defenderのスキャンをスケジュール変更する

自動スキャンの実行タイミングを、業務時間外に変更することで、作業中の負荷を回避できます。

  1. タスクスケジューラを起動する
    検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力し、検索結果から「タスクスケジューラ」アプリを開きます。
  2. Windows Defenderのタスクを見つける
    左側のツリービューで「タスクスケジューラ ライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Windows Defender」の順に展開します。
  3. スキャンタスクのプロパティを開く
    中央のペインで「Windows Defender Scheduled Scan」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  4. トリガーを変更する
    「トリガー」タブをクリックします。既存のトリガーを選択し、「編集」をクリックします。
  5. 新しいスケジュールを設定する
    「タスクの開始」を「スケジュールに従って」に設定し、実行頻度や時刻を業務に影響のない時間帯に変更します。例えば、毎日深夜に設定するなどです。「OK」をクリックして変更を保存します。

レジストリを編集してリアルタイム保護の動作を制御する

レジストリを編集することで、Windows Defenderのリアルタイム保護の動作をより詳細に制御できます。この操作はシステムに影響を与える可能性があるため、必ず事前にレジストリのバックアップを取ってください。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    検索ボックスに「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリエディター」を起動します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターのメニューバーから「ファイル」→「エクスポート」を選択します。
  3. 保存場所とファイル名を指定する
    任意の場所に「regbackup_日付」のような分かりやすい名前で保存します。「エクスポート範囲」は「すべて」を選択し、「保存」をクリックします。

レジストリ編集によるリアルタイム保護の制御

  1. レジストリエディターを開く
    検索ボックスに「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリエディター」を起動します。
  2. 指定のパスに移動する
    アドレスバーに「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection」と入力し、Enterキーを押して移動します。
  3. 新しいDWORD値を作成する
    「Real-Time Protection」フォルダを右クリックし、「新規」→「DWORD 32ビット値」を選択します。
  4. 値の名前とデータを設定する
    作成した値に「DisableRealtimeMonitoring」と名前を付け、ダブルクリックして「値のデータ」を「1」に設定します。これによりリアルタイム保護が無効になります。
  5. アイドル時スキャンを無効にする(オプション)
    同様に「DisableScanningWhileIdle」という名前のDWORD 32ビット値を作成し、「値のデータ」を「1」に設定します。これにより、PCがアイドル状態のときに実行されるスキャンを無効にできます。
  6. 変更を適用する
    レジストリエディターを閉じ、パソコンを再起動して変更を適用します。

ディスク負荷軽減後の注意点と関連トラブル

ディスク負荷を軽減するための設定変更は、セキュリティとパフォーマンスのバランスが重要です。過度な設定変更はセキュリティリスクを高める可能性があります。

除外設定でセキュリティリスクが高まる場合がある

Windows Defenderのスキャンからファイルやフォルダを除外すると、それらの項目はマルウェアチェックの対象外となります。これにより、悪意のあるプログラムがシステムに侵入するリスクが高まる可能性があります。

除外設定は、信頼性が確認されたアプリケーションの実行ファイルや、頻繁にアクセスする開発プロジェクトのフォルダなど、必要最小限に留めてください。

スキャン頻度を下げすぎるとマルウェア検出が遅れる

タスクスケジューラでスキャン頻度を極端に下げたり、レジストリでリアルタイム保護を無効にしたりすると、新しいマルウェアの検出が遅れる可能性があります。これは、セキュリティ上の脆弱性を生み出すことになります。

スキャンは毎日または数日に一度、PCを使用しない時間帯に実行されるように設定することをおすすめします。完全に無効にするのではなく、実行タイミングを最適化することが賢明です。

レジストリ編集後のWindows Defenderの動作異常

レジストリの誤った編集は、Windows Defenderだけでなく、システム全体の動作に深刻な問題を引き起こす可能性があります。設定変更後にWindows Defenderが正しく機能しなくなった場合は、変更したレジストリ値を元に戻してください。

事前に取得したレジストリのバックアップファイルがあれば、それをインポートすることで元の状態に戻すことができます。レジストリの編集は慎重に行い、不明な点は専門家に相談してください。

Antimalware Service Executable以外の原因でディスク負荷が高い

Antimalware Service Executableの設定を変更してもディスク負荷が改善しない場合、他のプロセスが原因である可能性があります。

タスクマネージャーを開き、「プロセス」タブでディスク使用率の高い項目を確認してください。Windows Updateのバックグラウンドダウンロードや、他のアプリケーションのI/O処理が原因であることもあります。

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Windows 11とWindows 10での設定画面のアクセス方法の比較

Windows 11とWindows 10では、一部の設定画面へのアクセス方法に違いがあります。

以下の比較表で、主な違いを確認してください。

項目 Windows 11 Windows 10
Windowsセキュリティへのアクセス 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」
タスクスケジューラの起動 検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力 検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力
レジストリエディターの起動 検索ボックスに「regedit」と入力 検索ボックスに「regedit」と入力
リアルタイム保護のレジストリパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender\Real-Time Protection

基本的な設定項目やレジストリパスは共通していますが、Windowsセキュリティへの入り口が変更されています。

まとめ

この記事で解説した手順により、「Antimalware Service Executable」による過度なディスク負荷を軽減し、Windowsパソコンのパフォーマンスを改善できます。

除外設定の追加、タスクスケジューラでのスキャンタイミング変更、レジストリ編集によるリアルタイム保護の調整は、業務効率向上に繋がります。

ただし、セキュリティとパフォーマンスのバランスを考慮し、設定変更後はシステムの動作を注意深く監視してください。定期的にタスクスケジューラの設定を見直し、最適なスキャン頻度を維持しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。