【Windows】不要なテレメトリ通信を無効化してバックグラウンドの負荷を抑える手順

【Windows】不要なテレメトリ通信を無効化してバックグラウンドの負荷を抑える手順
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Windowsの動作が重い、バックグラウンドでの通信が多いと感じていませんか。

テレメトリ通信はシステムの動作状況を送信する機能ですが、不要な場合はリソースを消費します。

この記事では、Windows 11とWindows 10でテレメトリ通信を無効化し、システム負荷を軽減する手順を解説します。

【要点】Windowsのテレメトリ通信を無効化しシステム負荷を軽減する

  • サービス設定の変更: テレメトリ関連サービスを停止し、スタートアップの種類を変更することで通信を抑制します。
  • グループポリシーの編集: テレメトリのデータ収集レベルを制限し、詳細な情報送信を無効にします。
  • レジストリの編集: グループポリシーと同様の設定をレジストリから直接変更し、通信を停止します。

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テレメトリ通信の概要とシステムへの影響

テレメトリ通信は、Windowsデバイスの利用状況やパフォーマンスデータ、診断情報などを収集し、Microsoftへ送信する機能です。

このデータは、Windowsの品質向上、セキュリティ更新の最適化、バグ修正などに活用されます。

しかし、継続的なデータ送信は、CPU、メモリ、ネットワーク帯域といったシステムリソースを消費する場合があります。

特に低スペックのデバイスやネットワーク環境が不安定な場合、このバックグラウンド通信がシステムの動作を遅くする原因となることがあります。

テレメトリ通信を無効化することで、これらのリソース消費を抑え、システムの応答性を改善できる可能性があります。

ただし、重要なセキュリティ更新や機能改善に関する情報が遅れる、または適切に適用されないリスクも考慮が必要です。

テレメトリデータ収集の種類

Windowsのテレメトリデータ収集には、いくつかのレベルがあります。

基本レベルでは、デバイスのセットアップやWindowsの機能に関する情報が収集されます。

拡張レベルでは、基本レベルの情報に加え、デバイスの利用状況やエラーレポートが収集されます。

完全レベルでは、ウェブサイトの閲覧履歴やアプリの使用状況など、より詳細な情報が収集されます。

これらのレベルを適切に設定することで、プライバシーとパフォーマンスのバランスを取ることが可能です。

テレメトリ通信を無効化する手順

Windowsのテレメトリ通信を無効化するには、複数の方法があります。

Windowsのバージョンやエディションによって、利用できる手順が異なります。

ここでは、サービス設定の変更、グループポリシーの編集、レジストリの編集の3つの方法を解説します。

サービス設定を変更する

システムサービスの設定を変更して、テレメトリ通信を停止する方法です。

  1. サービス管理ツールを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「services.msc」と入力し、Enterキーを押します。
  2. サービスを見つける
    サービスの一覧から「Connected User Experiences and Telemetry」を探します。Windows 10の場合、このサービス名は異なる場合があります。
  3. サービスのプロパティを開く
    該当サービスをダブルクリックし、「プロパティ」ウィンドウを開きます。
  4. サービスの停止とスタートアップ種類の変更
    「全般」タブの「サービスの状態」で「停止」ボタンをクリックします。「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「無効」を選択します。「適用」をクリックし、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

グループポリシーを編集する

この方法は、Windows Proエディション、Enterpriseエディション、Educationエディションでのみ利用できます。

Windows Homeエディションではグループポリシーエディターは標準で搭載されていません。

  1. グループポリシーエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「gpedit.msc」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 対象のポリシーに移動する
    左側のペインで「コンピューターの構成」を展開します。「管理用テンプレート」を展開し、「Windowsコンポーネント」を展開します。さらに「データの収集とプレビュービルド」を選択します。
  3. 診断データの送信設定を変更する
    右側のペインで「診断データの送信を許可しない」ポリシーをダブルクリックします。
  4. ポリシーを有効にする
    表示されたウィンドウで「有効」を選択し、「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。これにより、診断データの送信が停止されます。
  5. 診断データ収集レベルの設定
    右側のペインで「診断データ収集レベルの構成」ポリシーをダブルクリックします。
  6. レベルを「0」に設定する
    表示されたウィンドウで「有効」を選択し、「診断データオプション」の値を「0」に設定します。「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。

レジストリを編集する

レジストリの編集はシステムに深く関わる操作であり、誤った変更はシステム不安定化の原因となります。

作業前に必ずレジストリのバックアップを取得してください。

この方法はWindows Homeエディションでも利用できます。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
  2. バックアップの実行
    レジストリエディターの上部メニューから「ファイル」を選択し、「エクスポート」をクリックします。
  3. 保存場所とファイル形式の指定
    「エクスポート範囲」で「すべて」を選択します。任意の場所にバックアップファイルを保存します。ファイル名には日付を含めると管理しやすくなります。

テレメトリ通信を停止するレジストリ編集手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 対象のパスに移動する
    アドレスバーに以下のパスを入力し、Enterキーを押します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection
  3. 新しいDWORD値を作成する
    右側の空白部分を右クリックし、「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択します。
  4. 値の名前を設定する
    作成した値の名前を「AllowTelemetry」とします。
  5. 値のデータを変更する
    「AllowTelemetry」をダブルクリックし、「値のデータ」を「0」に設定します。「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
  6. PCを再起動する
    変更をシステムに適用するため、PCを再起動します。

テレメトリ通信無効化時の注意点と発生しうる事象

テレメトリ通信を無効化することで、システム負荷の軽減が期待できますが、いくつかの注意点があります。

これらの点を理解した上で、設定変更を行うことが重要です。

システム更新やセキュリティ情報の遅延

テレメトリデータは、Windowsの更新プログラムやセキュリティパッチの配布にも利用される場合があります。

診断データを送信しない設定にすることで、重要な更新プログラムの提供が遅れたり、特定の環境に最適化されたパッチが適用されなかったりする可能性があります。

セキュリティを最新の状態に保つためにも、定期的なWindows Updateの確認は継続して行う必要があります。

一部機能の動作不良

Windowsの一部の機能は、診断データを活用して動作します。

例えば、エラーレポート機能や、CortanaなどのAIアシスタント機能、特定のトラブルシューティングツールなどが該当します。

テレメトリ通信を完全に無効化すると、これらの機能が正常に動作しなくなる、または機能の一部が利用できなくなる場合があります。

もし特定の機能が使えなくなった場合は、テレメトリ設定を元に戻すことを検討してください。

Windows 10での設定名・サービス名の違い

Windows 10とWindows 11では、テレメトリ関連のサービス名や設定項目の表記が異なる場合があります。

例えば、サービス名が「診断追跡サービス」や「DiagTrack」と表示されることがあります。

グループポリシーの設定項目も、Windows 10では「Allow Telemetry」のような名称で表示されることがあります。

お使いのOSバージョンに合わせて、適切な項目を探して設定を変更してください。

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Windows 11とWindows 10のテレメトリ設定項目の比較

Windows 11とWindows 10では、テレメトリ関連の設定項目に一部違いがあります。

以下の表で、主要な設定項目とそれぞれのOSでの名称を比較します。

項目 Windows 11 Windows 10
サービス名 Connected User Experiences and Telemetry Connected User Experiences and Telemetry
または診断追跡サービス
グループポリシー項目
診断データの送信
診断データの送信を許可しない Allow Telemetry
または診断データ収集を許可しない
グループポリシー項目
診断データレベル
診断データ収集レベルの構成 Allow Telemetry
または診断データ収集レベルの構成
レジストリパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection
レジストリ値 AllowTelemetry (DWORD) AllowTelemetry (DWORD)

まとめ

この記事で解説した手順により、Windowsのテレメトリ通信を無効化し、バックグラウンドでのシステム負荷を軽減できます。

サービス設定、グループポリシー、レジストリの3つの方法から、お使いのWindowsエディションと状況に合わせて選択してください。

不要な通信を最適化することで、システムのパフォーマンス向上とプライバシー保護に繋げられます。

設定後は、PCの動作状況を確認し、必要に応じて設定を調整することをおすすめします。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。