【Windows】「メモリ整合性」をオフにして古いソフトウェアの動作速度を改善する手順

【Windows】「メモリ整合性」をオフにして古いソフトウェアの動作速度を改善する手順
🛡️ 超解決

古い業務ソフトウェアがWindows 11やWindows 10で動作が遅い、または不安定になることはありませんか。

これは、Windowsのセキュリティ機能である「メモリ整合性」が影響している可能性があります。

この記事では、「メモリ整合性」を一時的にオフにし、古いソフトウェアの動作速度を改善する手順を解説します。

【要点】メモリ整合性を無効にして古いソフトウェアの動作を改善する

  • コア分離設定の変更: メモリ整合性をオフにし、古いソフトウェアの互換性問題を解消します。
  • デバイスドライバーの確認と更新: メモリ整合性オフを妨げるドライバー問題を特定し、対処できます。
  • 再起動の実施: 設定変更をシステムに反映させ、パフォーマンス改善を適用します。

ADVERTISEMENT

「メモリ整合性」とは何か、その機能と影響

メモリ整合性は、Windowsのセキュリティ機能であるコア分離の一部です。

この機能は、悪意のあるコードがシステムプロセスにアクセスするのを防ぎ、オペレーティングシステムの安全性を高めます。

仮想化ベースのセキュリティVirtualization-based Security VBSという技術を使用し、カーネルモードドライバーや重要なWindowsプロセスを保護します。

しかし、古いバージョンのドライバーやソフトウェアでは、このセキュリティ機能との互換性が低い場合があります。

結果として、パフォーマンスの低下や動作不良を引き起こすことがあるため、状況に応じて設定の調整が必要になることがあります。

Windows 11でメモリ整合性をオフにする手順

古いソフトウェアの動作速度を改善するため、Windows 11のメモリ整合性を無効にする手順を説明します。

Windows 10でも基本的な操作は同じですが、一部の画面表示が異なる場合があります。

  1. 設定アプリを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「設定」を選択します。または、WindowsキーとIキーを同時に押して開くことも可能です。
  2. プライバシーとセキュリティへ移動する
    設定アプリの左側メニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
  3. Windowsセキュリティを選択する
    「プライバシーとセキュリティ」の画面右側に表示される項目の中から、「Windowsセキュリティ」をクリックします。
  4. Windowsセキュリティを開く
    「Windowsセキュリティ」の項目内にある「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリックします。これにより、Windowsセキュリティの専用ウィンドウが起動します。
  5. デバイスセキュリティへ進む
    Windowsセキュリティの左側メニューから「デバイスセキュリティ」を選択します。
  6. コア分離の詳細を確認する
    「デバイスセキュリティ」の画面に表示される「コア分離」の項目で、「コア分離の詳細」をクリックします。
  7. メモリ整合性を無効にする
    「コア分離」の画面に移動すると、「メモリ整合性」という項目が表示されます。そのスイッチをクリックして「オフ」の状態に切り替えます。
  8. 警告メッセージを確認する
    メモリ整合性をオフにすると、「セキュリティ保護を無効にすると、デバイスが脆弱になる可能性があります。」という警告が表示されることがあります。「はい」をクリックして続行します。
  9. パソコンを再起動する
    設定変更をシステム全体に反映させるため、パソコンを再起動する必要があります。指示に従って再起動を行うか、手動で再起動を実行してください。

メモリ整合性オフで発生しやすい問題と対処法

メモリ整合性を無効にする操作は、古いソフトウェアの互換性を高める一方で、いくつかの注意点があります。

ここでは、設定変更時に発生しやすい問題とその対処法を解説します。

ドライバーの互換性問題でオフにできない場合

原因: メモリ整合性を無効にしようとした際に、「互換性のないドライバーが見つかりました」というメッセージが表示されることがあります。

これは、システムにインストールされている一部のデバイスドライバーがメモリ整合性機能と互換性がないためです。

対処法:

  1. 問題のあるドライバーを特定する
    「コア分離」の画面に「互換性のないドライバー」のリストが表示されます。リストを確認し、どのドライバーが問題を引き起こしているか特定します。ドライバーのファイル名や提供元が記載されています。
  2. ドライバーを更新する
    特定したドライバーの製造元のウェブサイトにアクセスし、最新バージョンのドライバーが提供されていないか確認します。最新版をダウンロードし、インストールすることで問題が解決する場合があります。
  3. ドライバーをアンインストールする
    最新版のドライバーが見つからない場合や、更新しても問題が解決しない場合は、そのドライバーをアンインストールすることを検討します。デバイスマネージャーを開き、問題のドライバーを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。ただし、これはそのデバイスが機能しなくなる可能性があるため、慎重に判断してください。
  4. ドライバーを削除する
    アンインストールの際に「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックボックスが表示された場合は、これにチェックを入れて完全に削除します。

システムパフォーマンスへの影響

原因: メモリ整合性を無効にすると、一部のセキュリティ機能が低下し、システムの保護レベルが下がります。

これにより、悪意のあるソフトウェアからの攻撃に対して脆弱になる可能性があります。

対処法:

  1. 必要最小限の期間だけ無効にする
    古いソフトウェアを使用する期間や、そのソフトウェアが動作しない場合にのみメモリ整合性をオフにすることを検討します。作業が完了したら、再度有効に戻すことでセキュリティリスクを低減できます。
  2. 他のセキュリティ対策を強化する
    メモリ整合性をオフにする場合は、Windows Defenderや信頼できるサードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアを常に最新の状態に保ち、定期的にシステムスキャンを実行することが重要です。

セキュリティリスクの考慮

原因: メモリ整合性は、Windowsのカーネルモードで動作する悪意のあるコードからシステムを保護する重要な機能です。

これを無効にすると、高度なマルウェアがシステムの深部に侵入しやすくなる可能性があります。

対処法:

  1. 信頼できるソフトウェアのみを使用する
    メモリ整合性をオフにしている間は、特にインターネットからダウンロードした不明なファイルや、出所の不明なソフトウェアの実行を避けてください。
  2. 定期的なバックアップを行う
    万が一、システムがマルウェアに感染した場合に備え、重要なデータやシステム全体のバックアップを定期的に取得しておくことを強く推奨します。
  3. ネットワーク環境を保護する
    ファイアウォールを適切に設定し、安全なネットワーク環境下で作業を行うように心がけます。

ADVERTISEMENT

Windows 11とWindows 10のメモリ整合性設定画面の違い

メモリ整合性の設定は、Windows 11とWindows 10で基本的な機能は共通していますが、設定画面へのアクセスパスや見た目に若干の違いがあります。

ここでは、それぞれのOSでの違いを比較します。

項目 Windows 11 Windows 10
設定画面のパス 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」>「デバイスセキュリティ」 「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」>「デバイスセキュリティ」
機能名称 「コア分離」内の「メモリ整合性」 「コア分離」内の「メモリ整合性」
操作手順の差異 ほぼ同じ手順で設定変更が可能 ほぼ同じ手順で設定変更が可能
UIデザイン 新しいデザイン要素が適用され、よりモダンな見た目 従来のUIデザインを踏襲している
警告メッセージ セキュリティに関する警告メッセージが表示される セキュリティに関する警告メッセージが表示される

まとめ

この記事では、Windowsのメモリ整合性をオフにして、古いソフトウェアの動作を改善する手順を解説しました。

セキュリティ機能とパフォーマンスのバランスを理解し、必要に応じて「コア分離」内の「メモリ整合性」設定を調整できます。

古い業務アプリケーションの動作が改善されたか確認し、安全な運用のためにも定期的なドライバー更新を行いましょう。

作業が完了したら、「メモリ整合性」を再度有効に戻すことを検討してください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。