【Windows】「クイックアクセス」の名称を「ホーム」から元に戻すレジストリ操作

【Windows】「クイックアクセス」の名称を「ホーム」から元に戻すレジストリ操作
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Windows 11のファイルエクスプローラーで、従来の「クイックアクセス」が「ホーム」という名称に変わってしまい、戸惑っているビジネスパーソンも多いでしょう。

この変更はWindows 11のアップデートによるものですが、慣れない名称は業務の効率を妨げる可能性があります。

この記事では、レジストリを編集し、「ホーム」の名称を「クイックアクセス」へ戻す具体的な手順を解説します。

レジストリ編集は慎重な操作が求められますが、このガイドに従えば安全に元に戻すことができます。

【要点】ファイルエクスプローラーの表示名を元に戻す

  • レジストリのバックアップ: 予期せぬトラブルからシステム設定を保護します。
  • レジストリキーの編集: ファイルエクスプローラーの「ホーム」表示を「クイックアクセス」に戻します。
  • ファイルエクスプローラーの再起動: レジストリ変更をシステムに適用し、新しい表示を有効にします。

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Windows 11で「クイックアクセス」が「ホーム」に変わった背景

Windows 11では、バージョン22H2以降のアップデートでファイルエクスプローラーのナビゲーションペイン(左側の領域)における一部の変更が加えられました。

その一つが、これまで「クイックアクセス」と表示されていた項目が「ホーム」という名称に変更された点です。

この変更は、ユーザーがより直感的にファイルやフォルダーにアクセスできるようにするためのMicrosoftの試みです。

「ホーム」には、クイックアクセス(よく使うフォルダー)、OneDrive、最近使用したファイルなどが統合され、アクセス性が向上しています。

しかし、長年「クイックアクセス」の名称に慣れ親しんだユーザーにとっては、この変更が逆に混乱を招くケースもあります。

業務で常にファイルエクスプローラーを使用するビジネスパーソンにとって、慣れた名称に戻すことで作業効率を維持できるでしょう。

「ホーム」を「クイックアクセス」に戻すレジストリ編集手順

ファイルエクスプローラーの名称を元に戻すには、Windowsのレジストリ(システム設定のデータベース)を編集します。

レジストリ編集はシステムの重要な部分に影響を与えるため、必ず事前にバックアップを取ってください。

事前準備: レジストリのバックアップ

万が一の事態に備え、レジストリのバックアップを作成します。

  1. レジストリエディターを開く
    Windowsキーを押しながら「R」キーを押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    「regedit」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
    「ユーザーアカウント制御」のメッセージが表示されたら、「はい」をクリックして続行します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左ペインで「コンピューター」を選択します。
    上部メニューの「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選択します。
    「エクスポート範囲」で「すべて」を選択し、任意の場所に分かりやすい名前で保存します。
    ファイルの種類は「レジストリファイル(*.reg)」のままにします。
    このファイルは、問題が発生した際にレジストリを元に戻すために使用できます。

レジストリキーの編集

次に、ファイルエクスプローラーの表示名を変更するためのレジストリキー(設定項目)を編集します。

  1. 特定のパスに移動する
    レジストリエディターの左ペインで、以下のパスに移動します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanel
    このパスは直接アドレスバーに貼り付けてEnterキーを押すと素早く移動できます。
  2. キーの値を確認する
    「NewStartPanel」キーを選択した状態で、右ペインに表示される項目を確認します。
    {0AC0837C-BBF8-4239-B5E5-D727D5D68FF9}という名前のDWORD(32ビット)値が存在するか確認します。
    もし存在しない場合は、右ペインの空白部分を右クリックし、「新規」から「DWORD(32ビット)値」を選択して作成します。
    新しい値の名前を{0AC0837C-BBF8-4239-B5E5-D727D5D68FF9}に変更します。
  3. キーの値を変更する
    作成または確認した{0AC0837C-BBF8-4239-B5E5-D727D5D68FF9}をダブルクリックします。
    「値のデータ」を0から1に変更し、「OK」ボタンをクリックします。
    これは「ホーム」表示を無効化し、従来の「クイックアクセス」表示に戻すための設定です。

Windows 10ではこのレジストリキーの変更は通常不要です。Windows 10のファイルエクスプローラーはデフォルトで「クイックアクセス」表示のためです。

ファイルエクスプローラーの再起動

レジストリの変更をシステムに反映させるため、ファイルエクスプローラーを再起動します。

  1. タスクマネージャーを開く
    タスクバーの空白部分を右クリックし、「タスクマネージャー」を選択します。
    または、CtrlキーとShiftキーを押しながらEscキーを押しても開けます。
  2. ファイルエクスプローラーを再起動する
    タスクマネージャーの「プロセス」タブを開きます。
    「Windowsプロセス」の項目の中から「エクスプローラー」を探して選択します。
    右下にある「再起動」ボタンをクリックします。
    これによりファイルエクスプローラーが終了し、自動的に再起動されます。
  3. 変更を確認する
    ファイルエクスプローラーを開き、ナビゲーションペインの名称が「クイックアクセス」に戻っていることを確認します。

レジストリ編集後の注意点とトラブルシューティング

レジストリ編集は強力な操作であるため、いくつかの注意点があります。

変更が反映されない場合や、予期せぬ問題が発生した場合は以下の対処法を試してください。

変更が反映されない場合

レジストリを編集してもファイルエクスプローラーの表示が変わらないことがあります。

原因: ファイルエクスプローラーの再起動が正しく行われていないか、レジストリ値の設定に誤りがある可能性があります。

  1. ファイルエクスプローラーの再起動を再確認する
    タスクマネージャーから「エクスプローラー」プロセスを再度「再起動」してください。
    完全に終了してから起動するまで数秒かかる場合があります。
  2. システムの再起動を試す
    ファイルエクスプローラーの再起動だけでは反映されない場合、Windowsを完全に再起動することで変更が適用されることがあります。
    「スタート」メニューから「電源」を選び、「再起動」をクリックします。
  3. レジストリ値の設定を確認する
    再度レジストリエディターを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanelパスの{0AC0837C-BBF8-4239-B5E5-D727D5D68FF9}の値が1になっていることを確認します。
    誤って異なるキーを編集していないかも確認してください。

レジストリファイルを誤って削除してしまった場合

レジストリエディターの操作中に誤って重要なレジストリキーや値を削除してしまうと、システムが不安定になる可能性があります。

原因: レジストリエディターでの誤操作。

  1. バックアップファイルから復元する
    事前にエクスポートしておいたレジストリファイル(.regファイル)をダブルクリックします。
    「このファイルをレジストリに追加しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」をクリックして復元します。
    これにより、バックアップ時点のレジストリ状態に戻すことができます。
  2. システム復元ポイントを利用する
    レジストリのバックアップがない場合や、システム全体の復元が必要な場合は、システム復元ポイントを利用できます。
    Windowsの検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、表示された「復元ポイントの作成」をクリックします。
    「システムの保護」タブで「システムの復元」ボタンをクリックし、画面の指示に従って適切な復元ポイントを選択してシステムを以前の状態に戻します。

Windows Updateで設定が元に戻る可能性

将来のWindows Update(更新プログラム)が適用された際に、レジストリの変更がリセットされ、ファイルエクスプローラーの名称が再び「ホーム」に戻ってしまう可能性があります。

原因: Windows Updateによるシステムファイルの更新。

対処法: もし名称が元に戻ってしまった場合は、この記事で紹介したレジストリ編集手順を再度実行することで、「クイックアクセス」表示を復元できます。

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Windows 11とWindows 10のファイルエクスプローラー表示の比較

Windows 11とWindows 10では、ファイルエクスプローラーのデフォルト表示に違いがあります。

この表でその違いと、本記事での変更点を確認しましょう。

項目 Windows 11(変更前) Windows 11(変更後) Windows 10
デフォルト名称 ホーム クイックアクセス クイックアクセス
主要表示内容 クイックアクセス、OneDrive、最近使用したファイル クイックアクセス、OneDrive、最近使用したファイル クイックアクセス、OneDrive、最近使用したファイル
ナビゲーションペインのアイコン 家アイコン 星形アイコン 星形アイコン
名称変更の要否 レジストリ編集で変更が必要 本記事の手順で変更可能 デフォルトでクイックアクセス表示

この比較表からもわかるように、Windows 11では表示名が変更されたものの、その機能や内容はWindows 10のクイックアクセスとほぼ同じです。

レジストリ操作によって、Windows 11でも慣れ親しんだ表示に戻すことが可能です。

まとめ

この記事では、Windows 11のファイルエクスプローラーで「ホーム」と表示されるようになった項目を、従来の「クイックアクセス」に戻すためのレジストリ編集手順を解説しました。

レジストリのバックアップ方法から具体的なキーの編集、ファイルエクスプローラーの再起動まで、段階を追って説明しています。

この手順を実行することで、慣れた名称でのファイル操作が可能になり、日々の業務効率を維持できます。

もし今後Windows Updateで設定が元に戻ってしまった場合でも、本記事の手順を参考に再度「クイックアクセス」表示に設定してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。