【Windows】ハードディスクの「異音(カチカチ音)」がハード故障か電力不足か切り分ける手順

【Windows】ハードディスクの「異音(カチカチ音)」がハード故障か電力不足か切り分ける手順
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業務中にWindowsパソコンからハードディスクのカチカチ音など異音が発生すると、作業が中断し不安になります。

この異音はハードディスクの物理的な故障か、電力供給不足のどちらかが主な原因です。

この記事では、異音の原因がハード故障か電力不足かを正確に切り分ける手順を解説します。

適切な対処法を判断し、データ消失のリスクを回避できるようになります。

【要点】ハードディスク異音の原因を特定し対処する

  • ハードディスクの状態診断: 専用ツールでハードディスクのSMART情報を確認し、故障の兆候を発見します。
  • 電力供給状態の確認と改善: 電源ケーブルや設定を見直すことで、電力不足による異音を解消します。
  • 重要なデータのバックアップ: ハードディスクに異常が見られる場合は、データ損失を防ぐため速やかにバックアップを実施します。

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ハードディスク異音の根本的な原因と仕組み

Windowsパソコンから発生するハードディスクの異音は、内部部品の異常を示す重要なサインです。

主な原因は、ハードディスク自体の物理的な故障と、パソコンへの電力供給不足の二つが考えられます。

これらの原因を理解することで、より適切な対処法を選択できます。

物理的故障が異音を引き起こす仕組み

ハードディスクの物理的な故障は、内部の精密部品が損傷することで発生します。

ハードディスク内部では、データを読み書きするヘッドが高速回転するプラッタ上をわずかな隙間を保ちながら移動しています。

ヘッドの損傷、プラッタの表面傷、またはヘッドを動かすアームの異常などが発生すると、ヘッドがプラッタに接触し、カチカチ、ガリガリといった異音が発生します。

この接触は「ヘッドクラッシュ」とも呼ばれ、データの破損やハードディスクの認識不良につながります。

また、ハードディスク内部のベアリング劣化も、異音の原因となる場合があります。

電力不足が異音を引き起こす仕組み

ハードディスクは、起動時やデータアクセス時に瞬間的に大きな電力を必要とします。

パソコンの電源ユニットの劣化、容量不足、電源ケーブルの接触不良などが原因で、ハードディスクに十分な電力が供給されないことがあります。

電力が不足すると、ヘッドが正常な位置を維持できず、読み書き動作を中断してヘッドが退避する動作を繰り返します。

この退避動作が繰り返される際に、ヘッドが所定の位置に戻れず衝突音を発生させることがあります。

特に、起動時や高負荷時に異音が発生する場合は、電力不足が原因である可能性が高いです。

ハードディスクの異音原因を切り分ける手順

ハードディスクの異音が発生した場合、以下の手順で原因を特定し、適切な対処法を見つけます。

ハードディスクの状態を診断する手順

ハードディスクの自己監視・分析・レポート技術であるSMART情報確認ツールを使用します。

ここでは「CrystalDiskInfo」というフリーソフトウェアを使った手順を説明します。

  1. CrystalDiskInfoをダウンロードする
    Webブラウザを開き、「CrystalDiskInfo」と検索して公式サイトにアクセスします。最新版のインストーラ版またはポータブル版をダウンロードしてください。
  2. CrystalDiskInfoをインストール・起動する
    ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、画面の指示に従いインストールを進めます。インストール完了後、CrystalDiskInfoを起動します。
  3. SMART情報を確認する
    CrystalDiskInfo起動後、画面上部に表示されるハードディスクの一覧から、異音が発生しているドライブを選択します。選択したドライブの「健康状態」の項目を確認し、「正常」以外が表示されている場合は物理的故障の可能性が高いです。
  4. 詳細なSMART項目をチェックする
    「健康状態」が「注意」や「危険」と表示されている場合、具体的な異常項目を確認します。「代替処理済みのセクタ数」「回復不能セクタ数」「保留中のセクタ数」などが異常値を示していないか確認してください。これらの数値がしきい値を超えている、または増加している場合は、ハードディスクの寿命が近づいている兆候です。

電力供給状況を確認・改善する手順

ハードディスクへの電力供給が適切かを確認し、必要に応じて改善します。

  1. 電源ケーブルの接続を確認する
    パソコン本体の電源ケーブルがコンセントや電源タップにしっかりと差し込まれているか確認します。デスクトップパソコンの場合、ハードディスクに接続されているSATA電源ケーブルが抜けかけていないか、または緩んでいないか確認してください。
  2. 不要な周辺機器を取り外す
    USB接続の外部ストレージ、プリンター、スマートフォンの充電ケーブルなど、電力消費の大きい周辺機器を一時的にパソコンから取り外します。これにより、電源ユニットへの負荷を軽減し、ハードディスクへの電力供給を安定させます。
  3. 電源プランの設定を確認する
    Windowsの省電力設定が、ハードディスクの電源を頻繁に切る設定になっていると、異音の原因となることがあります。以下の手順で設定を変更します。
    Windows 11の場合:
    1. 「設定」を開き、「システム」をクリックします。
    2. 「電源とバッテリー」をクリックし、「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に設定します。
    3. 「関連設定」の下にある「電源の追加設定」をクリックします。
    4. 現在選択されている電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。
    5. 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
    6. 「ハードディスク」を展開し、「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」の値を「なし」または「0」に設定し、「適用」をクリックします。
    Windows 10の場合:
    1. 「設定」を開き、「システム」をクリックします。
    2. 「電源とスリープ」をクリックします。
    3. 「関連設定」の下にある「電源の追加設定」をクリックします。
    4. 現在選択されている電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。
    5. 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
    6. 「ハードディスク」を展開し、「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」の値を「なし」または「0」に設定し、「適用」をクリックします。
  4. 別のSATA電源ケーブルを使用する
    デスクトップパソコンの場合、電源ユニットから複数のSATA電源ケーブルが供給されていることがあります。現在使用しているケーブルを別のSATA電源ケーブルに付け替えてみてください。これにより、ケーブル自体の不良やコネクタの接触不良による電力不足を排除できます。ノートパソコンではこの作業は困難です。

異音発生時に想定される注意点と対処法

ハードディスクの異音は深刻な問題につながる可能性があるため、以下の点に注意し、適切に対処してください。

SMART情報が正常でも異音が発生してしまう場合

CrystalDiskInfoで「健康状態」が「正常」と表示されても、異音が発生する場合は、物理的故障の初期段階である可能性があります。

SMART情報にまだ現れない微細な問題が、ヘッドの動作に影響を与えているかもしれません。

異音の種類や頻度、音量に変化がないか注意深く観察し、定期的なデータバックアップを継続することが非常に重要です。

システムが不安定になったり、読み書きエラーが増えたりする場合は、ハードディスクの交換を検討してください。

電源ユニットの劣化や容量不足で異音が発生してしまう場合

古いパソコンや、高性能なグラフィックボードなど多くの電力を消費するパーツを搭載している場合、電源ユニットの容量が不足している可能性があります。

電源ユニット自体が劣化していると、安定した電力供給ができなくなり、ハードディスクの異音につながります。

電源ユニットの交換が必要になる場合がありますが、これは専門知識を要する作業です。

自信がない場合は、パソコン修理の専門業者への相談を強く推奨します。

異音を放置した場合のデータ損失リスク

ハードディスクの異音は、データ損失の危険信号です。

異音を放置すると、ハードディスクの故障が進行し、最終的にデータにアクセスできなくなる可能性が高まります。

データが失われてしまうと、専門のデータ復旧サービスに依頼する必要があり、高額な費用がかかる場合があります。

異音を確認したら、速やかに重要なデータのバックアップを取り、新しいハードディスクやSSDへの交換を検討してください。

HDDとSSDの違いによる異音の有無

SSD ソリッドステートドライブ は、物理的な駆動部品を持たないため、ハードディスクのようなカチカチ音やガリガリ音は発生しません。

もしSSD搭載のパソコンで異音がある場合、その音は別の部品から発生している可能性が高いです。

例えば、冷却ファン、光学ドライブ、または電源ユニットからの音などが考えられます。

異音の原因を特定するため、パソコン内部の構成を確認し、どの部品から音が出ているのかを特定することも重要です。

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ハードディスクの物理的故障と電力不足の比較

ハードディスクの異音原因をより明確に理解するため、物理的故障と電力不足のそれぞれの特徴を比較します。

項目 物理的故障 電力不足
主な音の種類 カチカチ、ガリガリ、カリカリといった断続的な音 カチカチ、カタカタといった起動時やアクセス時の不安定な音
SMART情報 「健康状態」が「注意」「危険」または特定の項目が異常値を示す 「健康状態」は「正常」の場合が多いが、不安定な動作を示すこともある
症状の進行 進行するとデータアクセス不可、OS起動不可になる 電力供給が安定すれば一時的に改善するが、不安定な動作が続く可能性がある
対処法 速やかなデータバックアップ、ハードディスク交換、専門業者への相談 電源ケーブルの確認、周辺機器の取り外し、電源プランの変更、電源ユニットの交換

まとめ

Windowsパソコンから発生するハードディスクの異音は、物理的故障か電力不足が主な原因です。

CrystalDiskInfoでSMART情報を確認し、電源供給状況を見直すことで原因を正確に切り分けできます。

異音を確認したら、データの損失を防ぐため速やかにバックアップを行い、必要に応じてハードディスクの交換や専門業者への相談を検討してください。

これらの手順を実行することで、ハードディスクの問題に早期に対処し、データの安全を確保できます。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。