【Windows】バックアップ中に「指定されたパスが見つかりません」が出る時の環境変数修正手順 | エラーコード:0x80070003

【Windows】バックアップ中に「指定されたパスが見つかりません」が出る時の環境変数修正手順 | エラーコード:0x80070003
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Windowsのバックアップ中に「指定されたパスが見つかりません」というエラーメッセージが表示され、業務が滞ってしまうことがあります。

このエラーコード0x80070003は、システムがバックアップに必要な一時ファイルやディレクトリを見つけられないことが主な原因です。

この記事では、この問題を解決するための環境変数修正手順を詳しく解説し、スムーズなバックアップ再開を支援します。

【要点】バックアップエラー0x80070003の解決策

  • レジストリバックアップ: 環境変数を変更する前に、システム設定を安全に保存できます。
  • 環境変数の確認と修正: TEMPやTMPパスの不正な設定を修正し、バックアップ処理が正しく動作するようにします。
  • システムファイルチェッカー: 環境変数修正後も問題が続く場合に、システムファイルの破損を修復できます。

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バックアップ中に0x80070003エラーが発生する原因

Windowsのバックアップ中にエラーコード0x80070003「指定されたパスが見つかりません」が表示される主な原因は、システムが一時ファイルを作成する場所や、特定のプログラムを探すためのパス情報に問題があるためです。

特に「環境変数」と呼ばれる設定が不正な値を保持していると、バックアップ処理が一時ファイルを置くべき場所を見つけられず、エラーが発生します。環境変数とは、Windowsが動作するために必要なファイルやディレクトリの場所を示す情報のことです。

具体的には、TEMPおよびTMPという一時ファイルを格納する環境変数のパスが、存在しないディレクトリを指している場合や、アクセス権限がないディレクトリを指している場合にこのエラーが起きやすいです。

環境変数TEMPとTMPの役割

TEMPとTMPは、プログラムが一時的にデータを保存するために使用するディレクトリのパスを指定する環境変数です。

バックアップ処理もこれらの変数に指定された場所に一時ファイルを作成することがあります。そのため、これらのパスが正しく設定されていないと、必要なファイルを作成できずにエラーとなります。

環境変数を修正してエラー0x80070003を解決する手順

このセクションでは、エラーコード0x80070003を解決するために、環境変数を修正する具体的な手順を解説します。

レジストリの編集が含まれるため、万一に備えて最初にレジストリのバックアップを行うことを強く推奨します。Windows 10でも同様の手順で対応できます。

レジストリのバックアップ手順

レジストリはWindowsの重要な設定情報が格納されているデータベースです。編集前に必ずバックアップを取得してください。

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押します。「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左側ペインで「コンピューター」を選択します。上部メニューの「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選択します。
  3. バックアップファイルを保存する
    エクスポート範囲で「すべて」が選択されていることを確認します。任意の保存場所とファイル名を指定し、「保存」ボタンをクリックします。これにより、現在のレジストリ状態がREGファイルとして保存されます。

環境変数TEMPとTMPの修正手順

環境変数を修正し、バックアップエラーの原因となっている不正なパスを解消します。

  1. システムプロパティを開く
    スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。開いた設定画面の右側にある「システムの詳細設定」をクリックします。
  2. 環境変数ダイアログを開く
    「システムのプロパティ」ダイアログが表示されたら、「詳細設定」タブを選択します。下部にある「環境変数」ボタンをクリックします。
  3. ユーザー環境変数を確認する
    「環境変数」ダイアログの上部「ユーザー環境変数」セクションを確認します。変数名「TEMP」と「TMP」を探し、それぞれの「変数値」が「%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp」となっているか確認します。
  4. ユーザー環境変数を修正する
    もしTEMPまたはTMPの変数値が異なる場合、該当する変数を選択し、「編集」ボタンをクリックします。「変数値」に「%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp」と入力し、「OK」をクリックします。
  5. システム環境変数を確認する
    「環境変数」ダイアログの下部「システム環境変数」セクションを確認します。変数名「TEMP」と「TMP」を探し、それぞれの「変数値」が「%SystemRoot%\TEMP」となっているか確認します。
  6. システム環境変数を修正する
    もしTEMPまたはTMPの変数値が異なる場合、該当する変数を選択し、「編集」ボタンをクリックします。「変数値」に「%SystemRoot%\TEMP」と入力し、「OK」をクリックします。
  7. 変更を適用してダイアログを閉じる
    すべての「環境変数」ダイアログと「システムのプロパティ」ダイアログを「OK」をクリックして閉じます。
  8. PCを再起動する
    環境変数の変更をシステムに反映させるため、PCを再起動します。
  9. バックアップを再実行する
    PCの再起動後、再度バックアップ処理を実行し、エラーが解消されたか確認します。

環境変数修正後もエラーが続く場合の追加対処法

環境変数を修正してもバックアップエラー0x80070003が解消されない場合、他の要因が影響している可能性があります。

以下の追加対処法を試してみてください。

レジストリバックアップを忘れてしまった場合

レジストリのバックアップをせずに環境変数を変更し、さらに問題が発生してしまった場合は、Windowsの復元ポイントを利用できる可能性があります。

  1. システム復元を開く
    スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。開いた設定画面の右側にある「システムの詳細設定」をクリックします。「システムのプロパティ」ダイアログで「システムの保護」タブを選択し、「システムの復元」ボタンをクリックします。
  2. 復元ポイントを選択する
    表示されるウィザードに従い、問題が発生する前の日付の復元ポイントを選択します。システム復元は、レジストリを含むシステム設定を以前の状態に戻します。

環境変数のパスが正しくてもエラーが出る場合

TEMPやTMPのパスが正しく設定されていてもエラーが続く場合、一時ディレクトリへのアクセス権限が不足している可能性があります。

  1. 一時ディレクトリの存在と権限を確認する
    エクスプローラーで「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp」と「C:\Windows\Temp」のパスが存在するか確認します。存在しない場合は手動で作成してください。
  2. アクセス権限を付与する
    該当するTempフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「セキュリティ」タブを開き、現在使用しているユーザーアカウントに「フルコントロール」の権限があるか確認します。権限がない場合は「編集」から追加・変更します。

システムファイル破損の可能性

環境変数だけでなく、Windowsのシステムファイル自体が破損していると、バックアップ処理が正常に実行できないことがあります。

システムファイルチェッカー(SFC)とDeployment Image Servicing and Management(DISM)ツールを使用して、システムファイルを修復できます。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」を選択します。
  2. SFCスキャンを実行する
    コマンドプロンプトウィンドウで「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。システムファイルの整合性がチェックされ、破損が検出された場合は自動的に修復されます。
  3. DISMコマンドを実行する
    SFCスキャンで問題が解決しない場合、続けて「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力し、Enterキーを押します。これはWindowsイメージの修復を試みます。
  4. PCを再起動して確認する
    すべてのコマンドが完了したらPCを再起動し、バックアップを再度実行してエラーが解消されたか確認します。

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環境変数修正とその他のバックアップエラー対処法の比較

バックアップエラー0x80070003の解決策として、環境変数の修正は特定の原因に有効です。

ここでは、環境変数修正とその他の一般的なバックアップエラー対処法を比較します。

項目 環境変数修正 システムファイルチェッカー ディスクチェック
主な対象 不正なTEMP/TMPパス設定 Windowsシステムファイルの破損 ディスクの物理的・論理的エラー
解決効果 パス関連のエラーを直接解消 システムファイル起因のエラーを修復 ディスク上のデータ読み書き問題を改善
実施難易度 中(レジストリ操作を含む) 低(コマンド実行) 低(コマンド実行)
事前準備 レジストリバックアップ推奨 特になし 特になし
適用場面 「指定されたパスが見つかりません」エラー 広範なシステムエラー、不安定動作 ファイル破損、読み書きエラー

環境変数修正は、エラーメッセージが示す「パスが見つかりません」という状況に直接対応する効果的な方法です。

しかし、他の要因も考えられるため、状況に応じて複数の対処法を組み合わせることが重要となります。

まとめ

この記事では、Windowsのバックアップ中に発生するエラーコード0x80070003「指定されたパスが見つかりません」の解決策として、環境変数の修正手順を詳しく解説しました。

レジストリのバックアップから、TEMPやTMP環境変数の正しい設定方法、そしてシステムファイル破損時の追加対処法までを確認できました。

これらの手順を実行することで、バックアップエラーを解消し、業務を円滑に進めることが可能です。

今後同様のエラーに遭遇した際は、環境変数の設定を見直し、必要に応じてシステムファイルチェッカーの実行を検討してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。