Windowsのファイル履歴機能は、大切なファイルを自動でバックアップしてくれる便利な機能です。しかし、特定のフォルダ内のファイルがバックアップ対象にならず、お困りのビジネスマンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この問題の主な原因は、ファイル履歴がバックアップ対象とするフォルダの範囲にあります。この記事では、ファイル履歴が意図したファイルを確実にバックアップできるよう、対象フォルダを正しく設定し、ライブラリに登録する手順を解説します。
【要点】ファイル履歴のバックアップ対象を正しく設定する
- ライブラリへのフォルダ追加: ファイル履歴のバックアップ対象に特定のフォルダを含めることができます。
- ファイル履歴の対象フォルダ確認: 現在バックアップされているフォルダの範囲を確認できます。
- バックアップの強制実行: 設定変更後に手動でバックアップを開始できます。
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目次
ファイル履歴が特定のフォルダをバックアップしない理由
Windowsのファイル履歴は、ユーザープロファイル内の標準的なフォルダを主なバックアップ対象とします。具体的には「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」「デスクトップ」フォルダや、これらのフォルダを含む「ライブラリ」に登録された内容が自動的にバックアップされます。
そのため、Cドライブ直下にあるカスタムフォルダや、ネットワークドライブ上の共有フォルダなど、標準のユーザープロファイルパスや既存のライブラリに含まれていないフォルダは、初期設定ではファイル履歴のバックアップ対象になりません。これらの重要なファイルを保護するには、対象となるフォルダを既存のライブラリに追加するか、新しいライブラリを作成して登録する必要があります。
ファイル履歴のバックアップ対象にフォルダを追加する手順
ここでは、ファイル履歴のバックアップ対象を正確に設定し、必要なフォルダをライブラリに追加する具体的な手順を説明します。この操作により、意図したファイルが確実にバックアップされるようになります。
- ファイル履歴の設定画面を開く
Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
左側のナビゲーションペインで「システム」を選択し、「記憶域」をクリックします。
「高度な記憶域の設定」を展開し、「ファイル履歴でバックアップ」をクリックします。
Windows 10の場合、「設定」から「更新とセキュリティ」を選択し、「バックアップ」をクリックして「ファイル履歴の設定」を開きます。 - 現在のバックアップ対象フォルダを確認する
ファイル履歴の画面で「フォルダの除外」または「フォルダの追加」の項目を確認します。
これにより、現在ファイル履歴がバックアップ対象としているフォルダの範囲を把握できます。 - バックアップしたいフォルダを既存のライブラリに追加する
ファイルエクスプローラーを開きます。
左側のナビゲーションペインで「ライブラリ」を展開します。
バックアップしたいファイルを保存しているフォルダの種類に合う既存のライブラリ(例: ドキュメント、ピクチャ)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」ウィンドウで「追加」ボタンをクリックします。
バックアップしたいフォルダを選択し、「フォルダーを含める」をクリックします。
複数のフォルダを追加したい場合は、この手順を繰り返します。
「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。 - 新しいライブラリを作成してフォルダを追加する(任意)
ファイルエクスプローラーの「ライブラリ」を右クリックし、「新規作成」→「ライブラリ」を選択します。
作成するライブラリに分かりやすい名前を付けます。
作成した新しいライブラリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「追加」ボタンをクリックし、バックアップしたいフォルダを選択して「フォルダーを含める」をクリックします。
「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。 - ファイル履歴のバックアップを手動で実行する
ファイル履歴の設定画面に戻ります。
「今すぐバックアップ」ボタンをクリックし、手動でバックアップを開始します。
この操作により、ライブラリに追加したフォルダ内のファイルがファイル履歴のバックアップ対象に含まれるようになります。
ファイル履歴のバックアップがうまくいかない場合の追加チェック
上記のライブラリ登録手順を試してもファイル履歴のバックアップが正常に機能しない場合、以下の点を確認してみてください。これらの状況は、ファイル履歴が期待通りに動作しない一般的な原因となります。
ネットワークドライブやクラウドストレージ上のフォルダがバックアップされない
ファイル履歴は、通常、ローカルディスク上のフォルダを主な対象とします。ネットワークドライブやOneDriveなどのクラウドストレージ上のフォルダは、直接ライブラリに追加してもバックアップされない場合があります。
対処法として、ネットワークドライブをローカルフォルダとしてマッピングするか、クラウドストレージの同期フォルダをライブラリに追加します。OneDriveの場合は、PC上の同期フォルダをライブラリに追加することでバックアップ対象にできます。
ファイル履歴が有効になっていない
ファイル履歴機能自体が無効になっていると、バックアップは実行されません。
対処法: ファイル履歴の設定画面で「オンにする」ボタンが表示されている場合は、クリックして機能を有効にします。
バックアップドライブの空き容量が不足している
バックアップ先のドライブに十分な空き容量がない場合、ファイル履歴のバックアップは中断されます。
対処法: バックアップドライブの容量を確認し、不要なファイルを削除するか、別の容量の大きいドライブに変更します。ファイル履歴の設定画面で「ドライブの選択」から変更できます。
「ファイル履歴が動作していません」と表示される
このメッセージは、ファイル履歴が正常に機能していないことを示します。原因は多岐にわたりますが、サービスの状態を確認することが重要です。
対処法: まずはバックアップドライブが正しく接続されているか確認します。次に、ファイル履歴サービスが実行中か確認します。
- サービス管理ツールを開く
Windowsの検索ボックスに「サービス」と入力し、サービス管理ツールを開きます。 - ファイル履歴サービスを確認する
サービスの一覧から「File History」を探します。 - サービスを開始する
「File History」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。スタートアップの種類が「自動」になっていることを確認し、「開始」ボタンをクリックします。
ファイル履歴のバックアップ期間が短い
ファイル履歴は、バックアップされたファイルのバージョンを一定期間保持します。この期間が短いと、古いバージョンがすぐに削除される可能性があります。
対処法: ファイル履歴の設定画面で「詳細設定」をクリックし、「バージョンの保存」の設定を確認します。必要に応じて「永続的に」またはより長い期間を選択し、重要なファイルの履歴が長く保持されるようにします。
除外設定に重要なフォルダが含まれている
意図せず、バックアップしたいフォルダがファイル履歴の除外リストに追加されている場合があります。
対処法: ファイル履歴の設定画面で「フォルダの除外」を確認します。バックアップしたいフォルダがリストに含まれている場合は、そのフォルダを選択して「削除」ボタンをクリックし、除外設定を解除します。
ファイルシステムエラーが発生している
バックアップ元またはバックアップ先のドライブでファイルシステムエラーが発生している場合、ファイル履歴が正常に動作しないことがあります。
対処法: エラーチェックを実行します。ファイルエクスプローラーで問題のあるドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ツール」タブをクリックし、「エラーチェック」セクションの「チェック」ボタンをクリックしてスキャンと修復を行います。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損していると、ファイル履歴を含む様々な機能に問題が発生する可能性があります。
対処法: システムファイルチェッカー(SFC)を実行します。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。スキャンが完了するまで待ち、破損したシステムファイルが修復されるか確認します。
セキュリティソフトウェアによる干渉
インストールされているセキュリティソフトウェアが、ファイル履歴のプロセスをブロックしている可能性があります。
対処法: 一時的にセキュリティソフトウェアを無効にして、ファイル履歴のバックアップを試します。これにより問題が解決する場合は、セキュリティソフトウェアの設定でファイル履歴を許可する設定を追加するか、例外として登録します。
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Windows 11とWindows 10のファイル履歴設定画面の違い
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 設定画面へのアクセス | 設定 > システム > 記憶域 > 高度な記憶域の設定 > ファイル履歴でバックアップ | 設定 > 更新とセキュリティ > バックアップ > ファイル履歴の設定 |
| インターフェース | 新しい設定アプリのデザインに統合されている | コントロールパネル形式の専用ウィンドウが開く |
| 機能の名称 | 「ファイル履歴でバックアップ」として表示される | 「ファイル履歴」として表示される |
この記事では、ファイル履歴が特定のファイルをバックアップしない問題の原因を解明し、ライブラリへのフォルダ登録を通じてその解決策を解説しました。
これらの手順を実行することで、重要な業務ファイルが確実にバックアップされ、万が一のデータ損失から保護できます。
定期的にファイル履歴の設定を確認し、意図したファイルが確実にバックアップされているか検証し、必要に応じてバックアップドライブの空き容量も確認しましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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