ビジネスシーンでNASネットワーク接続ストレージへのバックアップ時に「バックアップの場所が使用できません」というエラーメッセージが表示され、業務が滞ることはありませんか。
この問題は、Windowsに保存されているNASへの認証資格情報ログイン情報が古くなったり、NAS側の設定と一致しなくなったりすることが主な原因です。
この記事では、Windows 11を基準にNASの認証資格情報を正確に登録し直す手順を詳しく解説しますので、バックアップエラーを解消し、安定したデータ保護環境を取り戻しましょう。
【要点】NASバックアップエラーを解消するための重要ポイント
- 資格情報マネージャー: Windowsに保存されたNASへの認証資格情報を削除し、最新の情報に更新します。
- ネットワークドライブの再接続: 古い接続情報をリセットし、NASへのネットワーク接続を再確立します。
- バックアップ設定の確認: Windowsバックアップの設定を再確認し、NASのパスや認証情報が正しく適用されているか確かめます。
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目次
NASへのバックアップで「バックアップの場所が使用できません」エラーが発生する原因
Windowsのシステムイメージバックアップやファイル履歴機能を利用してNASにデータを保存する際、「バックアップの場所が使用できません」というエラーに遭遇することがあります。
このエラーは主に、WindowsがNASへアクセスするために使用する認証資格情報が、NAS側の設定と一致していない場合に発生します。
具体的には、NASのパスワードが変更された、NASのユーザーアカウントが削除または変更された、あるいはWindowsが誤った資格情報をキャッシュしているなどの状況が考えられます。
また、NAS自体のネットワーク設定変更や、一時的なネットワーク障害も原因となることがあります。
認証資格情報の不一致と期限切れ
Windowsは、ネットワーク上の共有リソースにアクセスするために、ユーザー名とパスワードを資格情報マネージャーに保存します。
NASのパスワードやユーザー名が変更されたにもかかわらず、Windowsの資格情報マネージャーが更新されていない場合、アクセス権の問題が発生します。
古い認証情報が残っていると、NASへの接続が拒否され、バックアップの場所が見つからないというエラーにつながります。
NAS側の設定変更やネットワークの問題
NASのIPアドレスが変更されたり、共有フォルダの設定が変更されたりすると、Windowsが以前に設定したパスでNASを見つけられなくなります。
ネットワークケーブルの断線やルーターの不調など、物理的なネットワーク接続の問題もNASへのアクセスを妨げる原因です。
これらの問題は、WindowsがNASの存在を認識できない状況を作り出し、結果として「バックアップの場所が使用できません」というエラーが表示されます。
NASへのバックアップ認証資格情報を登録し直す手順
NASへのバックアップエラーを解消するため、Windowsに保存されている認証資格情報を一度削除し、最新の情報で再登録します。
この手順を行うことで、NASとの接続が正しく確立され、バックアップが可能になります。
既存のNAS関連資格情報を削除する
- コントロールパネルを開く
Windowsのスタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「コントロールパネル」を選択します。 - 資格情報マネージャーへ進む
コントロールパネルの表示方法が「カテゴリ」の場合は「ユーザーアカウント」をクリックし、次に「資格情報マネージャー」を選択します。表示方法が「大きいアイコン」または「小さいアイコン」の場合は、直接「資格情報マネージャー」をクリックします。 - Windows資格情報を選択する
資格情報マネージャーの画面で「Windows資格情報」タブをクリックします。 - NAS関連のエントリを探す
「Windows資格情報」セクションに表示されるリストの中から、NASの名前やIPアドレスに関連するエントリを探します。通常、「永続的」と表示されている項目の中にあります。 - 資格情報を削除する
見つけたNAS関連のエントリをクリックして詳細を展開し、「削除」ボタンをクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」を選択し、資格情報を削除します。NASへの接続が複数ある場合は、関連するすべてのエントリを削除してください。
新しい認証資格情報を登録する
- 汎用資格情報を追加する
資格情報マネージャーの「Windows資格情報」タブで、「Windows資格情報の追加」をクリックします。 - NASのネットワークアドレスを入力する
インターネットまたはネットワークのアドレス欄に、NASのネットワークパスを入力します。例として「\\NASのIPアドレス\共有フォルダ名」または「\\NASの名前\共有フォルダ名」のように入力します。NASのIPアドレスが分からない場合は、NASの管理画面で確認するか、コマンドプロンプトで「ping NASの名前」と入力して表示されるIPアドレスを使用します。 - NASのユーザー名を入力する
ユーザー名欄に、NASにアクセスするための正しいユーザー名を入力します。 - NASのパスワードを入力する
パスワード欄に、NASにアクセスするための正しいパスワードを入力します。 - 資格情報を保存する
入力が完了したら「OK」をクリックして、新しい認証資格情報を保存します。
ネットワークドライブを再接続する
NASをネットワークドライブとして割り当てている場合は、一度切断してから再接続することで、新しい認証資格情報が適用されます。
- エクスプローラーを開く
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「エクスプローラー」を選択します。 - ネットワークドライブを切断する
左側のナビゲーションペインで「PC」または「このPC」をクリックし、右側の「ネットワークの場所」セクションにあるNASのネットワークドライブを右クリックします。表示されるコンテキストメニューから「切断」を選択します。 - ネットワークドライブを再割り当てする
エクスプローラーのリボンメニューにある「…」をクリックし、「ネットワークドライブの割り当て」を選択します。「ネットワークドライブの割り当て」ダイアログで、NASのパスとドライブ文字を指定し、「サインイン時に再接続」にチェックを入れて「完了」をクリックします。必要に応じて、新しい認証情報を入力するよう求められる場合があります。
Windowsバックアップの設定を確認する
最後に、Windowsバックアップの設定が正しくNASを参照しているか確認します。
- バックアップと復元を開く
コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」カテゴリの下にある「バックアップと復元 Windows 7」をクリックします。これはWindows 11やWindows 10でも利用できる従来のバックアップ機能です。 - バックアップ設定を変更する
「バックアップと復元」ウィンドウで「設定の変更」または「バックアップの管理」をクリックします。 - バックアップの場所を再指定する
バックアップウィザードの指示に従い、バックアップ先としてNASの共有フォルダを再度選択します。この際、先ほど登録した新しい認証資格情報が使用されることを確認してください。
資格情報登録後もエラーが解消しない場合の追加確認点
認証資格情報を再登録しても「バックアップの場所が使用できません」エラーが解消しない場合は、他の要因が影響している可能性があります。
以下の点を確認し、問題の切り分けと解決を試みてください。
NASの共有設定が変更されている場合
NAS側の共有フォルダ設定やアクセス権限が意図せず変更されていると、Windowsからのアクセスが拒否されます。
- NASの管理画面にログインする
ウェブブラウザでNASのIPアドレスまたはホスト名を入力し、管理画面にログインします。 - 共有フォルダのパスを確認する
「共有フォルダ」や「ファイルサービス」などの設定項目から、バックアップ先に指定しているフォルダの正確なネットワークパスを確認します。 - ユーザーのアクセス権限を確認する
バックアップに使用するユーザーアカウントが、その共有フォルダに対して「読み取り/書き込み」権限を持っていることを確認します。必要であれば、権限を付与または修正します。
ネットワーク接続自体に問題がある場合
NASとWindows PC間のネットワーク接続が不安定、または途絶えている場合もバックアップは失敗します。
- NASの電源とLANケーブルを確認する
NASの電源がオンになっているか、LANケーブルがNASとルーターまたはスイッチにしっかりと接続されているかを確認します。 - Pingコマンドで疎通確認を行う
Windows PCでコマンドプロンプトを開き、「ping NASのIPアドレス」と入力してEnterキーを押します。例えば「ping 192.168.1.100」のように入力します。応答がある場合はネットワーク接続は正常です。応答がない場合は、NASまたはネットワーク機器に問題があります。 - IPアドレスの競合を確認する
ネットワーク内でNASのIPアドレスが他のデバイスと重複していないか確認します。ルーターのDHCP設定やNASのネットワーク設定を見直します。
Windowsファイアウォールが通信を妨げている場合
Windows Defenderファイアウォールやサードパーティ製のセキュリティソフトが、NASとのネットワーク通信をブロックしている可能性があります。
- ファイアウォールの一時的な無効化を試す
一時的にWindows Defenderファイアウォールを無効にして、バックアップが成功するか試します。コントロールパネルの「Windows Defender ファイアウォール」から「Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化」を選択し、無効にします。問題が解決した場合は、ファイアウォールの設定にNASへのアクセスを許可するルールを追加してください。 - セキュリティソフトの設定を確認する
使用しているセキュリティソフトの設定画面を開き、NASのIPアドレスやネットワークパスを信頼済みゾーンに追加するか、ネットワーク監視機能を一時的に無効にして試します。
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Windows 11とWindows 10の資格情報マネージャーの違い
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| アクセス方法 | スタートボタン右クリックメニューから「コントロールパネル」経由でアクセス | スタートボタン右クリックメニューから「コントロールパネル」経由でアクセス |
| インターフェース | 基本的なレイアウトや機能はWindows 10とほぼ同じ | 基本的なレイアウトや機能はWindows 11とほぼ同じ |
| 機能の差 | 認証情報の追加、削除、編集といった基本機能に大きな変更はない | 認証情報の追加、削除、編集といった基本機能に大きな変更はない |
| 操作上の注意点 | 「コントロールパネル」の探し方が異なる場合があるが、機能自体は同一 | 「コントロールパネル」は比較的見つけやすい配置だが、機能は同一 |
Windows 11とWindows 10では、資格情報マネージャーの基本的な機能や操作方法はほとんど同じです。
「コントロールパネル」へのアクセス方法や、一部のUIデザインに若干の違いがある程度です。
そのため、上記の手順はWindows 10でも同様に実行できます。
まとめ
NASへのバックアップ時に発生する「バックアップの場所が使用できません」エラーは、Windowsの資格情報マネージャーに保存された認証情報の不一致が主な原因です。
この記事で解説した手順に従い、既存の資格情報を削除し、正しいユーザー名とパスワードで再登録することで、多くの場合この問題は解決します。
ネットワークドライブの再接続や、Windowsバックアップ設定の確認も忘れずに行いましょう。
もし問題が解決しない場合は、NAS側の共有設定、ネットワーク接続、またはWindowsファイアウォールの設定も確認し、安定したバックアップ環境を維持してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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