【Windows】バックアップソフトのアンインストール後も残る「VSSライター」の残骸をクリーンアップする手順 | システム安定化

【Windows】バックアップソフトのアンインストール後も残る「VSSライター」の残骸をクリーンアップする手順 | システム安定化
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バックアップソフトをアンインストールしたにもかかわらず、システムイベントログにVSSライター関連のエラーが表示され続ける場合があります。

これは、不要なVSSライターの登録情報がシステムに残存していることが原因です。

この記事では、システムに残るVSSライターの残骸を特定し、安全にクリーンアップする手順を解説します。

この手順を実行することで、システムエラーの解消と安定性の向上が期待できます。

【要点】VSSライターの残骸を安全に除去しシステムを安定させる

  • VSSライターの状態確認: 不要なVSSライターを特定し、システム安定性の問題を解消します。
  • レジストリバックアップ: 重要なシステム設定を保護し、万一の事態に備えて安全な状態を維持します。
  • VSSライターのレジストリ削除: 不要なVSSライターの登録情報をシステムから完全に除去し、エラーを解消します。

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バックアップソフトのアンインストール後にVSSライターの残骸が残る原因

ボリュームシャドウコピーサービス VSS は、動作中のファイルやフォルダーのバックアップを可能にするWindowsの機能です。

VSSライターは、アプリケーションがVSSと連携し、整合性の取れたバックアップを作成するためのコンポーネントです。

多くのバックアップソフトは、VSSライターをシステムに登録して利用します。

しかし、ソフトのアンインストールプロセスが不完全な場合、VSSライターの登録情報がレジストリに残存することがあります。

この残骸は、イベントログにエラーID 12292、0x80042306、0x8004230FなどのVSS関連エラーを頻繁に記録する原因となります。

また、他のバックアップソフトとの競合やシステムパフォーマンスの低下を引き起こす可能性もあります。

VSSライターの残骸をクリーンアップする手順

不要なVSSライターの残骸を削除する手順を解説します。

レジストリの編集を含むため、必ず事前のバックアップを行ってください。

ステップ1: 現在のVSSライターの状態を確認する

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    スタートメニューを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。
  2. VSSライターの一覧を表示する
    コマンドプロンプトに `vssadmin list writers` と入力し、Enterキーを押します。
    表示される一覧から、Stateが「Failed」または「[8] Stable」以外で、認識できないVSSライターの名前をメモしてください。特に、以前使用していたバックアップソフトに関連するライターに注目します。

ステップ2: システムの復元ポイントを作成する

  1. 「システムの保護」設定を開く
    Windowsの検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、検索結果から「復元ポイントの作成」を選択します。
  2. 復元ポイントを作成する
    「システムのプロパティ」ウィンドウで「システムの保護」タブを開き、「作成」ボタンをクリックします。
    復元ポイントの名前を入力し、「作成」をクリックします。例えば、「VSSライター削除前」と入力します。
    復元ポイントの作成が完了するまで待ちます。

ステップ3: レジストリをバックアップする

  1. レジストリエディターを開く
    Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、検索結果から「レジストリエディター」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
    保存場所とファイル名を指定し、「エクスポート範囲」で「すべて」を選択して「保存」をクリックします。
    例えば、「reg_backup_yyyymmdd.reg」のような名前で保存します。
  3. VSSライター関連のキーを個別にバックアップする
    レジストリエディターで、次のパスに移動します。
    `HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\VSS\Providers`
    この「Providers」キーを右クリックし、「エクスポート」を選択します。
    ファイル名を指定し、「選択されたブランチ」が選択されていることを確認して「保存」をクリックします。
    このバックアップは、特定のVSSライター関連設定のみを復元したい場合に役立ちます。

ステップ4: 不要なVSSライターをレジストリから削除する

  1. VSSライターのGUIDを特定する
    ステップ1でメモしたVSSライターの名前と、`vssadmin list writers` コマンド出力に表示される「Writer Id」のGUID グローバルユニーク識別子 を比較し、削除対象のGUIDを特定します。
  2. レジストリパスに移動する
    レジストリエディターで、次のパスに移動します。
    `HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\VSS\Providers`
  3. 不要なVSSライターのキーを削除する
    「Providers」キーの下に、複数のGUID形式のサブキーが表示されます。
    ステップ4-1で特定したGUIDに一致するサブキーを右クリックし、「削除」を選択します。
    確認のメッセージが表示されたら、「はい」をクリックして削除を確定します。

ステップ5: サービスを再起動する

  1. サービス管理ツールを開く
    Windowsの検索ボックスに「サービス」と入力し、検索結果から「サービス」アプリを選択します。
  2. 関連サービスを再起動する
    サービス一覧から「Volume Shadow Copy」を右クリックし、「再起動」を選択します。
    もし「COM+ Event System」サービスもリストに表示され、問題解決に関連する可能性がある場合は、同様に再起動します。

ステップ6: VSSライターの状態を再確認する

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    ステップ1と同様に、コマンドプロンプトを管理者として開きます。
  2. VSSライターの一覧を再表示する
    `vssadmin list writers` と入力し、Enterキーを押します。
    削除したVSSライターが一覧から消えていることを確認します。
    すべてのVSSライターが「[1] Stable」と表示されていれば、正常な状態です。

VSSライターのクリーンアップでやりがちなミスと対処

削除すべきVSSライターの特定が難しい場合

原因: `vssadmin list writers` コマンドで表示されるVSSライター名だけでは、どのバックアップソフトに関連しているか判断できないことがあります。

対処法: 削除対象のVSSライターを特定できない場合は、無理に削除しないでください。

インターネットでGUIDを検索すると、関連するソフトウェアの情報が見つかる場合があります。

不確かなVSSライターを削除すると、システムに予期せぬ問題が発生する可能性があります。

レジストリ削除後にシステムが不安定になる場合

原因: 誤って必要なVSSライターを削除してしまったり、レジストリの他の部分に影響を与えてしまったりした可能性があります。

対処法: ステップ2で作成したシステムの復元ポイントを利用して、システムを以前の状態に戻します。

  1. 「システムの保護」設定を開く
    Windowsの検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、「復元ポイントの作成」を選択します。
  2. システムの復元を開始する
    「システムのプロパティ」ウィンドウで「システムの保護」タブを開き、「システムの復元」ボタンをクリックします。
    ウィザードに従って、作成した復元ポイントを選択し、復元を実行します。

または、ステップ3でエクスポートしたレジストリファイル `.reg` をダブルクリックして、レジストリを元の状態に戻すこともできます。

VSSライターの削除後もイベントログエラーが続く場合

原因: VSSライターの残骸以外の要因でVSS関連のエラーが発生している可能性があります。

システムファイルが破損している、または他のサービスとの競合が起きている場合もあります。

対処法: まず、イベントログの詳細を確認し、エラーメッセージから具体的な原因を特定します。

システムファイルチェッカー `sfc /scannow` やDISMコマンド `dism /online /cleanup-image /restorehealth` を実行し、システムファイルの整合性を確認します。

これらのコマンドは、破損したシステムファイルを修復するのに役立ちます。

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Windows 11とWindows 10の操作の違い

項目 Windows 11 Windows 10
コマンドプロンプトの起動 スタートメニュー右クリックで「ターミナル 管理者」を選択 スタートメニュー右クリックで「コマンドプロンプト 管理者」を選択
検索ボックス タスクバー中央の検索アイコンから利用 タスクバー左端の検索ボックスまたは虫眼鏡アイコンから利用
レジストリエディター 「regedit」で検索し起動 「regedit」で検索し起動
サービス管理ツール 「サービス」で検索し起動 「サービス」で検索し起動
基本操作 ほとんどのVSSライター関連の操作手順は共通 ほとんどのVSSライター関連の操作手順は共通

この手順で不要なVSSライターの残骸をシステムから削除し、イベントログのエラーを解消できたはずです。

システムの安定性が向上し、他のバックアップ操作もスムーズに実行できるようになります。

定期的に `vssadmin list writers` コマンドでVSSライターの状態を確認し、クリーンなシステム環境を維持しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。