Webサイトの表示が遅いと感じることはありませんか。業務中にページの読み込みに時間がかかると、作業効率が低下してしまいます。
DNS設定をGoogle Public DNSに変更することで、Webサイトの名前解決が高速化し、Web閲覧の体感速度が向上します。
この記事では、Windows 11でGoogle Public DNSを設定し、Web閲覧のレスポンスを改善する詳細な手順を解説します。
【要点】Google Public DNSでWeb閲覧を高速化する
- Google Public DNS設定: Webサイトの名前解決を高速化し、Web閲覧の体感速度を向上させます。
- ネットワークアダプター設定: DNSサーバーのアドレスを個別に設定し、より安定したWeb接続を確立します。
- DNSキャッシュクリア: 古いDNS情報を削除し、新しい設定が即座に反映されるようにします。
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目次
Google Public DNSでWeb閲覧が高速化する仕組み
Webサイトを閲覧する際、パソコンはまずドメイン名からIPアドレスを特定する「名前解決」を行います。この名前解決を行うのがDNSドメインネームシステムサーバーです。
通常、このDNSサーバーはインターネットサービスプロバイダーから自動的に割り当てられます。しかし、プロバイダーのDNSサーバーが混雑している場合、名前解決に時間がかかり、Webサイトの表示が遅くなることがあります。
Google Public DNSは、Googleが提供する無料の公開DNSサービスです。世界中に分散配置された高速なDNSサーバーを利用することで、名前解決の速度を向上させ、Web閲覧のレスポンスを改善できます。IPv4では「8.8.8.8」と「8.8.4.4」、IPv6では「2001:4860:4860::8888」と「2001:4860:4860::8844」がそのアドレスです。
この設定変更には、Windowsの管理者権限が必要です。企業ネットワーク環境では、ネットワーク管理者に確認してから実施することが推奨されます。
Google Public DNSを設定する手順
Windows 11でGoogle Public DNSを設定し、Web閲覧の速度を向上させる具体的な手順を解説します。Windows 10の場合の補足も記載しています。
- ネットワークとインターネット設定を開く
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「設定」をクリックします。
設定ウィンドウの左側メニューで「ネットワークとインターネット」を選択します。 - ネットワークアダプターのオプションを開く
「ネットワークとインターネット」画面を下にスクロールし、「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
「関連設定」セクションの下にある「ネットワークアダプターのオプションの詳細」をクリックします。【Windows 10の場合の補足】
Windows 10では、「ネットワークとインターネット」画面で「状態」を選択し、「アダプターのオプションを変更」をクリックします。 - プロパティを開く
表示された「ネットワーク接続」ウィンドウで、設定を変更したいネットワークアダプターアイコンを右クリックします。Wi-Fi接続の場合は「Wi-Fi」、有線LAN接続の場合は「イーサネット」を選択します。
右クリックメニューから「プロパティ」を選択します。 - IPv4のDNSサーバーアドレスを設定する
ネットワークアダプターのプロパティウィンドウで、「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4 」を選択します。
「プロパティ」ボタンをクリックします。
「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4 のプロパティ」ウィンドウで、「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。
「優先DNSサーバー」の欄に「8.8.8.8」と入力します。
「代替DNSサーバー」の欄に「8.8.4.4」と入力します。
入力が完了したら「OK」ボタンをクリックします。 - IPv6のDNSサーバーアドレスを設定する
引き続きネットワークアダプターのプロパティウィンドウで、「インターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6 」を選択します。
「プロパティ」ボタンをクリックします。
「インターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6 のプロパティ」ウィンドウで、「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。
「優先DNSサーバー」の欄に「2001:4860:4860::8888」と入力します。
「代替DNSサーバー」の欄に「2001:4860:4860::8844」と入力します。
入力が完了したら「OK」ボタンをクリックします。 - 設定を適用し閉じる
ネットワークアダプターのプロパティウィンドウに戻ったら、再度「OK」ボタンをクリックして変更を適用します。
開いている全てのプロパティウィンドウを閉じます。 - DNSキャッシュをクリアする
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「ターミナル管理者」または「Windows PowerShell管理者」を選択します。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして許可します。
コマンドプロンプトまたはPowerShellのウィンドウが開いたら、ipconfig /flushdnsと入力し、Enterキーを押します。
「DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されれば、DNSキャッシュのクリアは完了です。
これにより、古いDNS情報が削除され、新しいGoogle Public DNSの設定がすぐに反映されます。
Google Public DNS設定時の注意点とよくある問題
Google Public DNSの設定はWeb閲覧の高速化に有効ですが、いくつかの注意点や問題が発生する場合があります。それぞれの対処法を確認しましょう。
Webサイトにアクセスできない、または遅くなる
DNSサーバーの設定を誤って入力した場合や、一時的なGoogle Public DNS側の障害、あるいは利用環境との相性により、Webサイトにアクセスできなくなったり、かえって遅くなったりする場合があります。
対処法:
- 入力値の確認: 設定したDNSサーバーのアドレス「8.8.8.8」「8.8.4.4」「2001:4860:4860::8888」「2001:4860:4860::8844」に誤りがないか再度確認します。
- 元のDNS設定に戻す: 問題が解決しない場合は、DNSサーバーの設定を「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」に戻します。これにより、プロバイダーから自動的にDNSサーバーが割り当てられます。
- ルーターの再起動: ネットワーク機器の一時的な不具合の場合、ルーターやモデムの電源を入れ直すと改善することがあります。
- 別の公開DNSサーバーを試す: Google Public DNS以外のCloudflare DNS「1.1.1.1」やOpenDNS「208.67.222.222」などを試すことも有効です。
インターネット接続が不安定になる
特定のネットワーク環境や、ファイアウォール、セキュリティソフトとの相性により、インターネット接続が不安定になることがあります。
対処法:
- ファイアウォール設定の確認: Windows Defenderファイアウォールやサードパーティ製ファイアウォールの設定を確認し、DNS通信がブロックされていないか確認します。
- セキュリティソフトの一時停止: 一時的にセキュリティソフトを無効にして、問題が解決するかどうかをテストします。問題が解決した場合は、セキュリティソフトの設定を見直す必要があります。
- 元のDNS設定に戻す: 問題が解決しない場合は、元のDNS設定に戻して安定性を確認します。
特定のサービスが利用できない
企業ネットワークやVPNバーチャルプライベートネットワーク環境では、セキュリティやアクセス制御のために特定のDNSサーバーが指定されている場合があります。この場合、Google Public DNSに設定を変更すると、社内システムや特定のWebサービスにアクセスできなくなる可能性があります。
対処法:
- ネットワーク管理者に確認: 企業ネットワークで作業している場合は、DNS設定変更の可否についてネットワーク管理者に確認してください。
- 元のDNS設定に戻す: 企業ネットワーク環境で問題が発生した場合は、速やかに元のDNS設定に戻すことが重要です。
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DNSサーバーの種類と特徴の比較
DNSサーバーには、プロバイダーから提供されるもの以外にも、いくつかの公開DNSサービスが存在します。それぞれの特徴を比較し、自身の利用環境に最適なものを選ぶ際の参考にしてください。
| 項目 | プロバイダー提供DNS | Google Public DNS | Cloudflare DNS |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 契約プロバイダーから自動的に割り当てられるDNSサーバー | Googleが提供する高速で信頼性の高い公開DNSサービス | Cloudflareが提供する高速でプライバシー保護を重視した公開DNSサービス |
| 速度 | 中程度、プロバイダーのインフラに依存 | 世界中に分散配置されたサーバーにより高速な名前解決が可能 | 高速な名前解決と低遅延を実現 |
| プライバシー | プロバイダーのプライバシーポリシーに依存 | 匿名化されたログデータを収集し、サービス改善に利用する可能性がある | ログを原則として保持せず、プライバシー保護を重視する |
| 安定性 | プロバイダーのインフラに依存、障害時には影響を受ける可能性がある | 世界的なインフラにより高い安定性と冗長性を確保 | 広範囲に分散されたサーバーにより高い安定性を維持 |
| 設定難易度 | 通常は自動設定のため不要 | 手動でのDNSサーバーアドレス設定が必要 | 手動でのDNSサーバーアドレス設定が必要 |
| IPv4アドレス | プロバイダーにより異なる | 8.8.8.8, 8.8.4.4 | 1.1.1.1, 1.0.0.1 |
| IPv6アドレス | プロバイダーにより異なる | 2001:4860:4860::8888, 2001:4860:4860::8844 | 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001 |
まとめ
この記事で解説した手順により、Windows 11でGoogle Public DNSを設定し、Web閲覧のレスポンスを改善できるようになったことでしょう。
DNSキャッシュのクリアも合わせて行うことで、新しい設定がすぐに適用されます。もし問題が発生した場合は、元のDNS設定に戻すことも簡単にできます。
Web閲覧の体感速度をさらに向上させるために、Cloudflare DNSなど他の公開DNSサービスも検討してみましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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