【Windows】「ping」コマンドで接続先サーバーとの応答速度とパケットロス率を確認する手順

【Windows】「ping」コマンドで接続先サーバーとの応答速度とパケットロス率を確認する手順
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ネットワーク接続が不安定で、業務中のサーバーアクセスやWebサイト表示に問題が生じることはありませんか。

「ping」コマンドは、指定した接続先サーバーとの通信状態を即座に確認できる便利なツールです。

この記事では、Windows 11とWindows 10でpingコマンドを使って、ネットワークの応答速度とパケットロス率を調べる具体的な手順を解説します。

ネットワークトラブルの初期診断に役立つ基本操作を習得できます。

【要点】pingコマンドでネットワーク接続を診断する

  • コマンドプロンプトの起動: pingコマンドを実行するための準備が整います。
  • 基本的なpingの実行: 接続先サーバーへの疎通状況と応答速度が確認できます。
  • オプションを使った詳細確認: 連続pingやパケットサイズの変更により、より詳細なネットワーク状態を把握できます。

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pingコマンドとは?ネットワーク診断の基本

pingコマンドは、ネットワーク上でデータが正しく送受信できるかを確認するコマンドです。インターネットプロトコルICMPのエコー要求とエコー応答というメッセージを利用して、指定したIPアドレスやホスト名のサーバーにデータパケットを送信し、応答があるかを確認します。

pingコマンドでできること

pingコマンドを実行すると、主に以下の情報を確認できます。

  • 疎通確認: 対象のサーバーがネットワーク上に存在し、通信可能かを確認します。
  • 応答速度の測定: データパケットが往復するのにかかる時間(ラウンドトリップタイム)をミリ秒単位で測定し、ネットワークの応答速度を把握できます。
  • パケットロス率の確認: 送信したデータパケットのうち、どれくらいの割合が失われたかを確認できます。パケットロスが多い場合、ネットワークの品質に問題がある可能性があります。

pingコマンドを利用する前提条件

pingコマンドを利用するには、Windowsパソコンが正常に動作し、コマンドプロンプトまたはPowerShellを開ける状態である必要があります。また、通信状況を確認したい接続先サーバーのIPアドレスまたはホスト名が分かっていることが前提です。

Windowsでpingコマンドを実行し接続状況を確認する手順

ここでは、Windows 11を基準にpingコマンドの基本的な実行方法と、よく使うオプションについて解説します。Windows 10でも同じ手順で実行できます。

コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動する

  1. スタートメニューを開く
    タスクバーのスタートボタンを右クリックします。または、WindowsキーとXキーを同時に押します。
  2. ターミナルを起動する
    表示されたメニューから「ターミナル Windows管理者」または「Windows PowerShell管理者」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示された場合は「はい」をクリックして許可します。

基本的なpingコマンドを実行する

コマンドプロンプトまたはPowerShellが起動したら、以下の形式でpingコマンドを入力し、Enterキーを押します。

ping 接続先のIPアドレスまたはホスト名

例として、GoogleのDNSサーバー8.8.8.8にpingを打つ場合は、ping 8.8.8.8と入力します。Webサイトのホスト名にpingを打つ場合は、ping google.comのように入力します。

pingコマンドの実行結果を読み取る

pingコマンドを実行すると、以下のような結果が表示されます。

8.8.8.8 からの ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 10ms、最大 = 12ms、平均 = 11ms
  • 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失): これは、4つのパケットを送信し、すべて正常に受信され、パケットロスが0%であったことを示します。パケットロスが発生している場合、その割合が表示されます。
  • 最小 = 10ms、最大 = 12ms、平均 = 11ms: これは、データパケットの往復にかかった時間の最小値、最大値、平均値です。この値が小さいほど、応答速度が速いことを意味します。

よく使うpingコマンドのオプション

pingコマンドには、より詳細な情報を得るためのオプションがあります。

連続してpingを送信する「-t」オプション

ネットワークの安定性を継続的に監視したい場合に利用します。

  1. コマンドを入力する
    ping -t 接続先のIPアドレスまたはホスト名と入力し、Enterキーを押します。
  2. 実行を停止する
    CtrlキーとCキーを同時に押すと、pingの実行が停止し、統計情報が表示されます。

送信回数を指定する「-n」オプション

デフォルトの4回ではなく、特定の回数だけpingを実行したい場合に利用します。

  1. コマンドを入力する
    ping -n 回数 接続先のIPアドレスまたはホスト名と入力し、Enterキーを押します。例えば、10回pingを送信する場合は、ping -n 10 8.8.8.8と入力します。

パケットサイズを指定する「-l」オプション

大きなデータパケットを送信して、ネットワークの負荷状況やMTU最大転送単位の確認を行いたい場合に利用します。

  1. コマンドを入力する
    ping -l サイズ 接続先のIPアドレスまたはホスト名と入力し、Enterキーを押します。例えば、1500バイトのパケットを送信する場合は、ping -l 1500 8.8.8.8と入力します。

pingコマンド利用時の注意点と結果の解釈

pingコマンドの結果はネットワークの状態を判断する重要な手がかりですが、表示されるメッセージや数値には様々な意味があります。ここでは、よくある結果とその解釈、対処法を解説します。

「要求がタイムアウトしました」と表示される場合

このメッセージは、ping要求を送信したが、指定された時間内に応答がなかったことを意味します。

原因:

  • 接続先サーバーが停止している、または存在しない。
  • 接続先サーバーのファイアウォールがpingに応答しない設定になっている。
  • ネットワーク機器ルーターやスイッチに問題がある。
  • 経路途中のネットワークに障害が発生している。

対処法:

  • ping対象のIPアドレスまたはホスト名が正しいか再確認します。
  • 接続先サーバーの管理者に問い合わせ、稼働状況を確認します。
  • 自分のPCやネットワーク機器ルーターを再起動し、状況が改善するか確認します。
  • pingコマンドのオプションでタイムアウト時間を長くする「-w」オプションを試すこともできます。

「宛先ホストに到達できません」と表示される場合

このメッセージは、自分のPCが対象のIPアドレスへの経路を見つけられないことを意味します。

原因:

  • 自分のPCのIPアドレス設定が間違っている。
  • デフォルトゲートウェイの設定が間違っている。
  • ローカルネットワーク内の問題例えば、ケーブル接続の不良やルーターの不具合。

対処法:

  • 自分のPCのIPアドレス設定やサブネットマスク、デフォルトゲートウェイの設定を再確認します。
  • ネットワークケーブルが正しく接続されているか確認します。
  • ルーターやモデムなどのネットワーク機器を再起動します。

応答速度が遅い、またはパケットロスが発生する場合

pingは成功するものの、応答時間が長い、またはパケットロス率が高い場合、ネットワークのパフォーマンスに問題があります。

原因:

  • ネットワーク帯域の混雑。
  • 無線LAN接続の場合、電波干渉や信号強度の低下。
  • ルーターやモデムの処理能力不足。
  • 接続先サーバーの負荷が高い。

対処法:

  • 可能であれば、有線LAN接続に切り替えて状況が改善するか確認します。
  • ネットワーク機器ルーター、モデムを再起動します。
  • 同時に多くのデバイスがネットワークを利用している場合は、利用を控える時間帯を試します。
  • プロバイダーや接続先サーバーの管理者に問い合わせ、広域ネットワークやサーバーの状態を確認します。

pingが通ってもサービスが使えない場合

pingコマンドはICMPプロトコルを利用した疎通確認です。pingが成功しても、特定のアプリケーションやWebサービスが利用できない場合があります。

原因:

  • ファイアウォールが特定のポート番号をブロックしている。
  • アプリケーション層での問題サービス自体の不具合。

対処法:

  • ファイアウォールの設定を確認し、必要なポートが開放されているか確認します。
  • アプリケーションのログを確認し、エラーメッセージがないか調べます。
  • 利用しているサービスの公式発表や障害情報を確認します。

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pingコマンドの主要オプション比較

pingコマンドには様々なオプションがあり、状況に応じた使い分けが可能です。ここでは、特に利用頻度の高いオプションを比較します。

項目 -t オプション -n オプション -l オプション
機能 指定した接続先へ連続してpingを送信する 指定した回数だけpingを送信する 送信するパケットのサイズを指定する
利用シーン ネットワークの安定性を長時間監視したい場合 特定の回数で平均応答速度やパケットロス率を測定したい場合 大きなデータ転送時のネットワーク負荷やMTUの確認をしたい場合
停止方法 Ctrlキー + Cキーを押す 指定回数実行後に自動停止 指定回数実行後に自動停止
表示情報 連続的な応答時間とTTL 指定回数分の応答時間と最終統計 指定サイズでの応答時間と最終統計

まとめ

この記事では、Windowsでpingコマンドを使って、接続先サーバーとの応答速度とパケットロス率を確認する手順を解説しました。

コマンドプロンプトやPowerShellから基本的なpingを実行し、その結果を読み取ることで、ネットワークの疎通状況や性能を把握できます。

また、-t、-n、-lなどのオプションを使いこなすことで、より詳細なネットワーク診断が可能になります。

ネットワークトラブルが発生した際には、pingコマンドを初期調査に活用し、問題の切り分けに役立ててください。

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この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。