【Windows】スマホのテザリングに繋ぐと「制限あり」になる時のDNS手動設定手順

【Windows】スマホのテザリングに繋ぐと「制限あり」になる時のDNS手動設定手順
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スマートフォンのテザリング機能を使ってWindowsパソコンをインターネットに接続する際、「制限あり」と表示されて困ることはありませんか。この状態は、多くの場合、DNSサーバーの設定に問題があることで発生します。この記事では、安定したインターネット接続を確保するため、Windows 11でのDNS手動設定手順を詳しく解説します。

この設定を行うことで、テザリング接続時の不安定さを解消し、ビジネスシーンでの作業効率低下を防ぐことが可能です。手順に従って設定を進めれば、スムーズにインターネットを利用できるようになります。

【要点】テザリング時の「制限あり」をDNS手動設定で解決する

  • ネットワークアダプターの設定変更: テザリング接続のネットワークプロパティ画面を開きます。
  • インターネットプロトコルバージョンの設定: 優先DNSサーバーと代替DNSサーバーのアドレスを手動で入力します。
  • DNSキャッシュのクリア: コマンドプロンプトからDNS情報を更新し、設定をシステムに反映させます。

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なぜテザリング接続が「制限あり」になるのか

スマートフォンのテザリング接続時にWindowsで「制限あり」と表示される主な原因は、DNSサーバーのアドレス解決に問題があるためです。DNSは、ウェブサイトのアドレスをインターネット上のIPアドレスに変換する役割を担います。この変換がうまくいかないと、インターネットに接続できません。

テザリング接続では、スマートフォンがDNSサーバー情報を提供しますが、その情報がWindows側で正しく認識されない場合があります。また、通信環境によっては、スマートフォンのDNSサーバーへの応答が遅延したり、失敗したりすることもあります。このような状況で、手動で信頼できるDNSサーバーアドレスを設定すると、問題が解決できます。

DNSサーバーの役割

DNSサーバーは、インターネット上の住所録のようなものです。例えば、ウェブサイトのアドレス「example.com」を入力すると、DNSサーバーがそのドメイン名に対応する「192.0.2.1」のようなIPアドレスを教えてくれます。WindowsはこのIPアドレスを使って、目的のウェブサイトにアクセスします。

テザリング接続で「制限あり」となる場合、このDNSサーバーからのIPアドレス情報が適切に取得できていない可能性が高いです。手動で信頼性の高いパブリックDNSサーバーを設定することで、この問題を回避できます。

テザリング接続のDNSを手動設定する手順

ここでは、Windows 11でのテザリング接続のDNSを手動で設定する手順を解説します。この設定を行うことで、インターネット接続の安定性が向上します。

  1. 設定アプリを開く
    スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. ネットワークとインターネットを開く
    設定画面の左側メニューで「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. 詳細なネットワーク設定を開く
    「ネットワークとインターネット」画面の右側にある「詳細なネットワーク設定」をクリックします。
  4. ネットワークアダプターのオプションを変更する
    「関連設定」の下にある「ネットワークアダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  5. テザリング接続のプロパティを開く
    表示されたネットワーク接続の一覧から、現在使用しているスマートフォンのテザリング接続(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  6. IPv4の設定を変更する
    「プロパティ」ウィンドウで「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4 」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。
  7. DNSサーバーアドレスを手動で入力する
    「次のDNSサーバーアドレスを使う」を選択し、以下のパブリックDNSサーバーアドレスを入力します。
    優先DNSサーバー: 8.8.8.8
    代替DNSサーバー: 8.8.4.4
    これはGoogle Public DNSのアドレスです。入力後、「OK」をクリックします。
  8. IPv6の設定を変更する(任意)
    IPv6も使用している場合は、同様に「インターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6 」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。「次のDNSサーバーアドレスを使う」を選択し、以下のパブリックDNSサーバーアドレスを入力します。
    優先DNSサーバー: 2001:4860:4860::8888
    代替DNSサーバー: 2001:4860:4860::8844
    入力後、「OK」をクリックします。
  9. 設定を適用する
    すべての「プロパティ」ウィンドウを「OK」で閉じます。
  10. DNSキャッシュをクリアする
    スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者 」または「Windows PowerShell 管理者 」を選択します。開いたウィンドウで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
    ipconfig /flushdns
    「DNSリゾルバーキャッシュが正常にフラッシュされました。」と表示されれば完了です。

Windows 10での操作の違い

Windows 10の場合、ステップ1から3までの手順が少し異なります。「設定」アプリを開いた後、「ネットワークとインターネット」→「状態」→「アダプターのオプションを変更する」の順に進みます。それ以降のテザリング接続のプロパティを開き、DNSサーバーを設定する手順はWindows 11と同様です。

テザリング接続が不安定な場合の追加確認事項

DNSを手動設定してもテザリング接続が不安定な場合や、「制限あり」が解消されない場合は、以下の点を確認してください。

スマートフォンのテザリング設定が適切でない

スマートフォンのテザリング機能自体に問題がある可能性があります。スマートフォンの設定画面で、テザリングが正しく有効になっているか、接続台数制限に達していないか、データ通信量が上限に達していないかを確認してください。スマートフォンの再起動も有効な場合があります。

ネットワークドライバーに問題がある

WindowsパソコンのWi-Fiまたはイーサネットアダプターのドライバーが古い、または破損していると、接続が不安定になることがあります。デバイスマネージャーを開き、ネットワークアダプターのドライバーを更新するか、一度削除して再インストールを試してください。

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ネットワークアダプターを展開する
    「ネットワークアダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
  3. ドライバーを更新または再インストールする
    使用しているWi-Fiまたはイーサネットアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」を選択します。アンインストールした場合は、パソコンを再起動するとドライバーが自動的に再インストールされます。

IPアドレスの競合が発生している

ごく稀に、テザリング接続で割り当てられるIPアドレスが、ネットワーク内の他のデバイスと競合することがあります。この場合、WindowsパソコンのIPアドレスを自動取得に設定し直してから、再度テザリング接続を試すことで解決できる場合があります。

ファイアウォールやセキュリティソフトが影響している

Windows標準のファイアウォールや、インストール済みのセキュリティソフトがテザリング接続をブロックしている可能性も考えられます。一時的にこれらの機能を無効にして、インターネットに接続できるかを確認してください。ただし、セキュリティ上のリスクがあるため、問題が解決したらすぐに元に戻すか、適切な設定に変更してください。

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Windows 11とWindows 10のネットワーク設定画面アクセス方法の比較

DNS設定を行うためのネットワークアダプター設定画面へのアクセス方法は、Windows 11とWindows 10で一部異なります。以下の比較表で確認してください。

項目 Windows 11 Windows 10
初期アクセス スタートボタン右クリック → 設定 スタートボタン右クリック → 設定
ネットワーク設定の選択 設定 → ネットワークとインターネット 設定 → ネットワークとインターネット
アダプターオプションへの経路 詳細なネットワーク設定 → 関連設定 → ネットワークアダプターのオプションを変更する 状態 → アダプターのオプションを変更する
プロパティ画面 同じ操作でプロパティを開く 同じ操作でプロパティを開く

まとめ

スマートフォンのテザリング接続時に発生する「制限あり」の問題は、DNSサーバーの手動設定で多くの場合解決できます。この記事で解説した手順に従い、優先DNSサーバーと代替DNSサーバーのアドレスを入力し、DNSキャッシュをクリアすることで、安定したインターネット接続を確立できます。

もし問題が解決しない場合でも、ネットワークドライバーの確認やスマートフォンのテザリング設定の見直しなど、追加の確認事項を試してください。これらの手順を実践し、ビジネスシーンでの快適なネットワーク環境を維持しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。