【Windows】特定のドメインだけ解決できない時のブラウザ側での名前解決の修正手順

【Windows】特定のドメインだけ解決できない時のブラウザ側での名前解決の修正手順
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業務中に特定のWebサイトや社内システムにアクセスできず、困っている方もいるでしょう。このような状況では、ブラウザ側の名前解決に問題が発生している可能性があります。

多くの場合、DNSキャッシュの不整合やブラウザのDNS設定、プロキシ設定が原因です。

この記事では、特定のドメインだけが解決できない時のブラウザ側での名前解決の修正手順を詳しく解説します。問題解決のための具体的なステップを理解できます。

【要点】特定のドメインが解決できない時の対処法

  • WindowsのDNSキャッシュクリア: 古いまたは破損したDNS情報をシステムから削除し、名前解決を正常化します。
  • ブラウザのDNS設定変更: ブラウザ独自のDNS設定が原因で問題が発生している場合、これを修正してアクセスを可能にします。
  • ブラウザのプロキシ設定確認: 不適切なプロキシ設定を修正し、特定のドメインへのアクセス問題を解消します。

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特定のドメインへのアクセスができない原因

特定のWebサイトやサービスにアクセスできない場合、名前解決のプロセスに問題があることが多いです。これは複数の要因が絡み合って発生します。

主にDNSキャッシュの不整合、ブラウザのDNS設定、プロキシサーバーの設定が挙げられます。

DNSキャッシュの不整合

WindowsやWebブラウザは、名前解決の速度を上げるためにDNS情報を一時的に保存します。これをDNSキャッシュと呼びます。

このキャッシュが古くなったり、破損したりすると、特定のドメインに対して誤ったIPアドレスを参照してしまうことがあります。結果として、アクセスが失敗する原因となります。

ブラウザのDNS設定またはセキュアDNS機能

EdgeやChromeなどのWebブラウザは、OSのDNS設定とは別に独自のDNS設定を持つことがあります。特にDNS over HTTPS DoH の機能が有効になっている場合、ブラウザが直接DNSサーバーと通信します。

これにより、社内ネットワークのDNSサーバーを参照せずに名前解決を行うため、特定の社内ドメインにアクセスできないなどの問題が発生する可能性があります。

プロキシサーバーの設定

企業ネットワークでは、インターネットアクセスを制御するためにプロキシサーバーを使用することが一般的です。

プロキシ設定が誤っている場合や、プロキシサーバー自体に問題がある場合、特定のドメインへのアクセスがブロックされることがあります。特に、プロキシの例外設定が正しくない場合に問題が起きやすいです。

ブラウザ側の名前解決を修正する具体的な手順

特定のドメインへのアクセス問題を解決するためには、以下の手順を順番に試すことが推奨されます。

これらの手順は、Windows 11を基準に解説しています。

WindowsのDNSキャッシュをクリアする

  1. コマンドプロンプトを開く
    Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックします。「管理者として実行」を選択してください。
  2. DNSキャッシュをクリアするコマンドを実行する
    開いたコマンドプロンプト画面で、ipconfig /flushdns と入力し、Enterキーを押します。「DNSリゾルバーキャッシュが正常にフラッシュされました。」と表示されれば完了です。

ブラウザのDNS設定を確認・変更する

ブラウザのセキュアDNS機能が有効になっていると、特定のドメインの名前解決を妨げることがあります。一時的に無効にして試します。

EdgeのDNS設定

  1. Edgeの設定を開く
    Edgeブラウザを開き、右上にある「…」メニューをクリックします。「設定」を選択してください。
  2. プライバシー、検索、サービスへ移動する
    左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリックします。
  3. セキュリティ設定を変更する
    「セキュリティ」セクションまでスクロールし、「セキュアDNSを使用する」の項目を見つけます。
  4. セキュアDNSを無効にするか、OSのDNSを使用する設定に変更する
    「セキュアDNSを使用する」をオフにするか、「現在のサービスプロバイダーを使用する」が選択されている場合は「システム既定値を使用する」に変更します。

ChromeのDNS設定

  1. Chromeの設定を開く
    Chromeブラウザを開き、右上にある「︙」メニューをクリックします。「設定」を選択してください。
  2. プライバシーとセキュリティへ移動する
    左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
  3. セキュリティ設定を変更する
    「セキュリティ」をクリックし、「セキュアDNSを使用」の項目を見つけます。
  4. セキュアDNSを無効にするか、OSのDNSを使用する設定に変更する
    「セキュアDNSを使用」をオフにするか、「別のプロバイダ」が選択されている場合は「現在のサービスプロバイダーを使用する」に変更します。

ブラウザのプロキシ設定を確認する

ブラウザのプロキシ設定は、Windowsの設定と連動していることが多いです。

  1. Windowsの設定を開く
    スタートメニューから「設定」をクリックします。
  2. ネットワークとインターネットへ移動する
    左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. プロキシ設定を開く
    「プロキシ」をクリックします。
  4. 自動プロキシ設定を確認する
    「設定を自動的に検出する」がオンになっていることを確認します。また、「セットアップスクリプトを使用する」がオンの場合、正しいスクリプトアドレスが設定されているか確認してください。
  5. 手動プロキシ設定を確認する
    「プロキシサーバーを使う」がオンになっている場合、正しいアドレスとポート番号が設定されているか確認します。通常、社内ネットワークで指定された設定を使用します。

ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする

ブラウザに保存された古いキャッシュやCookieが、特定のWebサイトへのアクセスを妨げることがあります。

Edgeのキャッシュクリア手順

  1. 閲覧履歴データの削除を開く
    Edgeの設定メニューから「プライバシー、検索、サービス」へ移動します。「閲覧データをクリア」セクションの「クリアするデータの選択」をクリックしてください。
  2. データを選択して削除する
    「時間の範囲」を「すべての期間」に設定し、「キャッシュされた画像とファイル」および「Cookieおよびその他のサイトデータ」にチェックを入れます。「今すぐクリア」をクリックしてください。

Chromeのキャッシュクリア手順

  1. 閲覧履歴データを削除を開く
    Chromeの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」へ移動します。「閲覧履歴データを削除」をクリックしてください。
  2. データを選択して削除する
    「期間」を「全期間」に設定し、「キャッシュされた画像とファイル」および「Cookieとサイトデータ」にチェックを入れます。「データを削除」をクリックしてください。

修正後も問題が解決しない場合の追加確認点

上記の手順を試しても問題が解決しない場合、ブラウザ以外の要因が関係している可能性があります。以下の点を確認してください。

DNSサーバー自体の問題

使用しているDNSサーバー自体に問題がある場合があります。ルーターの再起動や、OS側のDNS設定を一時的にパブリックDNSに変更して試すことで確認できます。

  1. Windowsの設定を開く
    スタートメニューから「設定」をクリックします。
  2. ネットワークとインターネットへ移動する
    「ネットワークとインターネット」をクリックし、使用している接続タイプ 例: イーサネット、Wi-Fi を選択します。
  3. DNSサーバー設定を変更する
    「DNSサーバーの割り当て」の「編集」をクリックします。「手動」を選択し、IPv4の優先DNSに8.8.8.8、代替DNSに8.8.4.4 Google Public DNS を入力して保存します。

ファイアウォールやセキュリティソフトウェアによるブロック

Windows Defender Firewallや他社製のセキュリティソフトウェアが、特定のドメインへの通信をブロックしている可能性があります。一時的にこれらのソフトウェアを無効にして、アクセスできるか確認してください。

確認後には必ずセキュリティソフトウェアを有効に戻してください。

ホストファイルの誤った設定

Windowsのホストファイルは、特定のドメイン名をIPアドレスにマッピングする役割を持ちます。このファイルに誤った情報が記載されていると、名前解決が正しく行われません。

  1. メモ帳を管理者として実行する
    Windowsの検索ボックスに「メモ帳」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  2. ホストファイルを開く
    メモ帳で「ファイル」メニューから「開く」を選択します。ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更し、C:\Windows\System32\drivers\etc\hostsのパスに移動して「hosts」ファイルを開きます。
  3. 内容を確認・修正する
    ファイル内に、アクセスできないドメイン名と誤ったIPアドレスの記述がないか確認します。もしあれば、その行を削除するか、行頭に#を付けてコメントアウトし、ファイルを保存してください。

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Windows 11とWindows 10でのDNS設定の違い

項目 Windows 11 Windows 10
OSのDNS設定変更場所 設定 > ネットワークとインターネット > イーサネットまたはWi-Fi > DNSサーバーの割り当て 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 > アダプターのオプションを変更 > 接続のプロパティ > インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4 のプロパティ
ブラウザのDNS設定 Edge/Chromeともに「設定」内の「プライバシー、検索、サービス」または「プライバシーとセキュリティ」から「セキュアDNS」の項目を操作 Edge/Chromeともに「設定」内の「プライバシー、検索、サービス」または「プライバシーとセキュリティ」から「セキュアDNS」の項目を操作
プロキシ設定場所 設定 > ネットワークとインターネット > プロキシ 設定 > ネットワークとインターネット > プロキシ

特定のドメインへのアクセス問題は、DNSキャッシュのクリア、ブラウザのDNS設定変更、プロキシ設定の確認で解決できることが多いです。

これらの手順を順に実行することで、Webサイトや社内システムへのアクセスを復旧させることが可能です。

もし問題が解決しない場合は、OS側のDNS設定の見直しや、ファイアウォール、ホストファイルの設定を確認してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。