業務でプリンターのスキャン機能が突然使えなくなり、困っている方もいるでしょう。
この問題はWindows Defenderファイアウォールがプリンターとパソコン間の通信をブロックしていることが主な原因です。
この記事では、必要な通信窓口を許可し、プリンターの読み取り機能を復旧させる具体的な手順を解説します。
記事を読むことで、スキャン機能が正常に動作するようになり、業務を円滑に進められます。
【要点】プリンターの読み取り機能を復旧させる主な手順
- Windows Defenderファイアウォール設定: プリンターのスキャン通信を許可します。
- ネットワークプロファイルの確認: プライベートネットワーク設定で通信を円滑にします。
- プリンタードライバーの再インストール: ドライバーの問題を解決し、通信を正常化します。
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目次
プリンターの読み取り機能が停止する主な原因
プリンターの読み取り機能、つまりスキャン機能だけが動作しない場合、いくつかの原因が考えられます。
最も一般的なのは、Windows Defenderファイアウォールやセキュリティソフトが、プリンターとパソコン間の通信をブロックしていることです。
スキャンは双方向通信を必要とするため、特に影響を受けやすい機能です。
Windows Defenderファイアウォールによる通信ブロック
Windows Defenderファイアウォールは、不正なアクセスからパソコンを保護する機能です。
しかし、設定によってはプリンターのスキャンに必要な通信まで遮断してしまうことがあります。
特に、スキャンデータをパソコンに送るための特定のポートやプログラムの通信がブロックされると、読み取り機能は動作しません。
ネットワークプロファイルが「パブリック」になっている場合
Windowsのネットワークプロファイルには「プライベート」と「パブリック」があります。
「パブリック」は公共の場で安全性を高めるための設定で、外部からのアクセスが厳しく制限されます。
自宅やオフィスで「パブリック」になっていると、プリンターとの通信がブロックされる可能性があります。
プリンタードライバーの問題
プリンタードライバーの破損や古いバージョンが原因で、スキャン機能が正常に動作しないこともあります。
ドライバーはプリンターとパソコンを連携させるための重要なソフトウェアです。
これが正しく機能しないと、読み取り機能だけが使えなくなることがあります。
Windows Defenderファイアウォールで通信を許可する手順
プリンターの読み取り機能を復旧させるため、Windows Defenderファイアウォールの設定を見直します。
ここでは、特定のプログラムやポートを許可し、ネットワークプロファイルを調整する手順を説明します。
特定のプログラムをファイアウォールで許可する手順
- Windowsセキュリティを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選び、「Windowsセキュリティ」をクリックします。 - ファイアウォールとネットワーク保護へ進む
「Windowsセキュリティ」の画面で「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。 - アプリを許可する設定を開く
「ファイアウォールとネットワーク保護」の画面で「ファイアウォール経由でのアプリまたは機能を許可」をクリックします。 - 設定を変更する
「許可されたアプリ」の画面で「設定の変更」ボタンをクリックします。これにより、一覧の項目を変更できるようになります。 - プリンター関連のプログラムを許可する
一覧からお使いのプリンターメーカー名や「Scanner」「プリンターユーティリティ」などの項目を探します。その項目にチェックを入れ、「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックが入っていることを確認します。 - 許可するプログラムを追加する
もし一覧にプリンター関連のプログラムがない場合、「別のアプリを許可」ボタンをクリックします。プリンターメーカーのフォルダーや、プリンターに付属するスキャンソフトの実行ファイルを選択し、「追加」をクリックします。 - 変更を適用する
必要なプログラムの許可設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックして変更を適用します。
特定のポートをファイアウォールで許可する手順
プログラムの許可で解決しない場合、プリンターが使用するポートを直接許可します。
お使いのプリンターメーカーのウェブサイトで、スキャン機能が使用するポート番号を確認してください。
- 詳細設定を開く
「ファイアウォールとネットワーク保護」の画面に戻り、「詳細設定」をクリックします。 - 受信の規則を作成する
「セキュリティが強化されたWindows Defenderファイアウォール」のウィンドウが開きます。左ペインで「受信の規則」を選択し、右ペインの「新しい規則」をクリックします。 - ポート規則を選択する
「新規の受信の規則ウィザード」が開始されます。「規則の種類」で「ポート」を選択し、「次へ」をクリックします。 - プロトコルとポートを指定する
「TCP」または「UDP」を選択し、「特定のローカルポート」にプリンターのスキャン機能が使用するポート番号を入力します。「次へ」をクリックします。 - 接続を許可する
「操作」で「接続を許可する」を選択し、「次へ」をクリックします。 - プロファイルを指定する
「プロファイル」で「ドメイン」「プライベート」「パブリック」のすべてにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。 - 規則の名前と説明を入力する
規則の名前を「プリンタースキャン許可」など分かりやすい名前に設定します。必要に応じて説明も入力し、「完了」をクリックします。
ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更する手順
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - ネットワークとインターネットへ進む
左側のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。 - 接続中のネットワークのプロパティを開く
現在接続しているWi-Fiまたはイーサネットの項目をクリックします。 - ネットワークプロファイルを変更する
「ネットワークプロファイルの種類」の項目で、「プライベートネットワーク」を選択します。
プリンターの読み取り機能が復旧しない場合の追加確認
上記の手順で問題が解決しない場合、他の原因が考えられます。
ここでは、さらに確認すべき点と対処法を解説します。
セキュリティソフトのファイアウォール機能を確認する
もしサードパーティー製のセキュリティソフトを導入している場合、そのソフトが独自のファイアウォール機能を持っていることがあります。
Windows Defenderファイアウォールの設定とは別に、セキュリティソフト側でプリンターの通信がブロックされている可能性を考慮します。
対処法: セキュリティソフトの設定画面を開き、プリンター関連のプログラムやポートが許可されているか確認します。一時的にセキュリティソフトのファイアウォール機能を無効にして、スキャン機能が動作するか試すことも有効です。動作する場合は、セキュリティソフトの設定で適切な例外を追加してください。
プリンタードライバーの再インストールを試す
ドライバーが破損している、または古いバージョンのために正しく機能しないことがあります。
ドライバーを一度削除し、最新版を再インストールすることで問題が解決する場合があります。
- プリンターを削除する
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。「Bluetoothとデバイス」をクリックし、「プリンターとスキャナー」を選びます。対象のプリンターをクリックし、「削除」をクリックします。 - デバイスマネージャーからドライバーを削除する
スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。「印刷キュー」または「イメージングデバイス」を展開し、該当するプリンターを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選びます。「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れて「アンインストール」をクリックします。 - 最新ドライバーをダウンロードする
プリンターメーカーの公式ウェブサイトにアクセスし、お使いのプリンターモデルに合った最新のドライバーソフトウェアをダウンロードします。 - ドライバーをインストールする
ダウンロードしたドライバーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。
ネットワーク診断ツールを実行する
Windowsにはネットワーク接続の問題を診断するツールが搭載されています。
このツールを使用することで、隠れたネットワークの問題が発見できることがあります。
対処法: スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。「システム」をクリックし、「トラブルシューティング」を選びます。「その他のトラブルシューティングツール」をクリックし、「ネットワークアダプター」または「プリンター」の項目にある「実行」ボタンをクリックします。画面の指示に従って診断を進めます。
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Windows 11とWindows 10のファイアウォール設定画面の違い
Windows 11とWindows 10では、ファイアウォール設定へのアクセス方法や一部の表示が異なります。
基本的な設定項目は共通ですが、操作の入り口が変わることに注意が必要です。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 設定アプリからのアクセス | 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」>「ファイアウォールとネットワーク保護」の順に進む | 「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」>「ファイアウォールとネットワーク保護」の順に進む |
| コントロールパネルからのアクセス | スタートボタンを右クリック>「検索」で「コントロールパネル」と入力>「システムとセキュリティ」>「Windows Defenderファイアウォール」の順に進む | スタートボタンを右クリック>「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「Windows Defenderファイアウォール」の順に進む |
| 「ファイアウォール経由でのアプリまたは機能を許可」の表示 | 「ファイアウォールとネットワーク保護」画面内に直接表示される | 「ファイアウォールとネットワーク保護」画面内に直接表示される |
| ネットワークプロファイル変更 | 「設定」>「ネットワークとインターネット」>接続中のネットワークのプロパティから変更する | 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「状態」>「プロパティ」から変更する |
Windows 11では、セキュリティ関連の設定が「プライバシーとセキュリティ」に集約されています。
Windows 10では、「更新とセキュリティ」に配置されている違いがあります。
しかし、コントロールパネル経由でのアクセスは両OSで共通のルートをたどれます。
まとめ
プリンターの読み取り機能が動作しない問題は、Windows Defenderファイアウォールの設定が原因であることがほとんどです。
この記事で解説したファイアウォールでのプログラムやポートの許可、ネットワークプロファイルの調整により、スキャン機能は復旧できます。
それでも解決しない場合は、セキュリティソフトの設定確認やプリンタードライバーの再インストールを試してみてください。
これらの手順を通じて、業務で必要なプリンターのスキャン機能が正常に動作するようになります。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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