Windowsの自動サインインを設定したにもかかわらず、起動時にパスワードの相違エラーが発生してしまい、スムーズな作業開始を妨げられているビジネスマンは少なくありません。
この問題は、主に自動サインイン設定後にWindowsアカウントのパスワードを変更した際に、システムが古い認証情報を参照し続けることで発生します。
この記事では、自動サインイン時のパスワード相違エラーを修正し、Windows 11を快適に利用するための具体的な手順を解説します。
【要点】自動サインイン時のパスワード相違エラーを解決する手順
- 現在の自動サインイン設定を無効化: 誤ったパスワード情報がシステムに保持されないよう、一度設定をリセットします。
- 資格情報マネージャーの確認と削除: 古いパスワード情報が保存されている資格情報マネージャーから、問題の原因となるエントリを削除します。
- 自動サインインの再設定: 正しい現在のパスワードを用いて自動サインインを再設定し、スムーズなPC起動を実現します。
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目次
自動サインイン時にパスワード相違エラーが発生する仕組み
Windowsで自動サインインを設定した後、パスワード相違のエラーが発生する主な原因は、保存されている認証情報と実際のパスワードとの間に不一致が生じることです。
この状況は、ユーザーが自動サインインを設定した後に、Microsoftアカウントまたはローカルアカウントのパスワードを変更した場合によく見られます。Windowsは、自動サインインのために古いパスワード情報を記憶していますが、実際のパスワードが更新されると、システムはその古い情報を使ってサインインを試み、結果としてエラーが発生します。
特にMicrosoftアカウントの場合、パスワード変更がシステムに完全に反映されるまでに時間がかかる、または手動での更新が必要となる場合があります。この古い認証情報は、Windowsの資格情報マネージャーに保存されていることが多く、これを更新または削除することで問題が解決できます。
パスワード相違エラーを修正する具体的な手順
自動サインイン時のパスワード相違エラーを修正するには、現在の自動サインイン設定を一度リセットし、保存されている古い認証情報を削除した上で、再度設定し直すことが重要です。
現在の自動サインイン設定を無効にする
- ファイル名を指定して実行を開く
キーボードの Windowsキー と Rキー を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。 - ユーザーアカウントの設定を開く
「名前」欄にnetplwizと入力し、「OK」ボタンをクリックします。「ユーザーアカウント」ウィンドウが表示されます。 - 自動サインインを一時的に無効化する
「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」というチェックボックスがオンになっていることを確認します。もしオフになっている場合は、一度チェックを入れて「適用」ボタンをクリックします。その後、再度チェックを外し、「適用」ボタンをクリックします。 - パスワード入力とウィンドウを閉じる
「自動サインイン」ダイアログが表示されたら、現在使用しているアカウントのパスワードを正確に入力し、「OK」ボタンをクリックします。その後、「ユーザーアカウント」ウィンドウも「OK」ボタンで閉じます。
資格情報マネージャーから保存されたパスワードを削除する
- 設定アプリを開く
「スタート」ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「設定」を選択します。 - サインインオプションに移動する
左側のナビゲーションペインから「アカウント」を選択し、次に「サインインオプション」をクリックします。 - 資格情報マネージャーを開く
関連設定の項目にある「資格情報マネージャー」をクリックします。Windows 10の場合も同様に「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」から「資格情報マネージャー」に進めます。 - Windows資格情報を確認する
「Web資格情報」タブと「Windows資格情報」タブが表示されますので、「Windows資格情報」タブを選択します。 - 古い資格情報を削除する
「汎用資格情報」セクションを展開します。現在Windowsにサインインしているアカウント名に関連する古い資格情報、例えばMicrosoftAccount:user=の形式の項目や、問題のアカウントに関連する汎用資格情報を探します。見つけたら、クリックして詳細を展開し、「削除」ボタンをクリックします。確認メッセージが表示されたら「はい」を選択します。
自動サインインを再設定する
- ファイル名を指定して実行を開く
再度、キーボードの Windowsキー と Rキー を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。 - ユーザーアカウントの設定を開く
「名前」欄にnetplwizと入力し、「OK」ボタンをクリックします。「ユーザーアカウント」ウィンドウが表示されます。 - 自動サインインを再有効化する
「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」というチェックボックスからチェックを外します。 - ユーザーを選択しパスワードを入力する
自動サインインを設定したいユーザーアカウントを選択し、「適用」ボタンをクリックします。「自動サインイン」ダイアログが表示されたら、現在使用しているアカウントの正しいパスワードを「パスワード」と「パスワードの確認入力」の両方に正確に入力します。 - 設定を完了し再起動する
「OK」ボタンをクリックし、再度「ユーザーアカウント」ウィンドウも「OK」ボタンで閉じます。PCを再起動して、自動サインインが正しく機能するかどうかを確認してください。
その他のサインイン関連トラブルと対処法
上記の手順で解決しない場合や、別のサインイン問題に直面している場合は、以下の対処法を試してみてください。
パスワードを忘れてしまった場合
パスワード自体を忘れてしまった場合は、以下の方法でリセットを試みます。
- Microsoftアカウントの場合
別のデバイスからMicrosoftアカウントのパスワードリセットページにアクセスし、画面の指示に従ってパスワードを再設定します。 - ローカルアカウントの場合
サインイン画面でパスワード入力欄の下に表示される「パスワードをリセット」リンクをクリックします。事前に設定したセキュリティの質問に答えることでパスワードをリセットできます。もしセキュリティの質問を設定していない場合や忘れてしまった場合は、別の管理者アカウントでサインインし、そのアカウントのパスワードをリセットする必要があります。
PINサインインが優先されてしまう場合
自動サインインを設定してもPINサインイン画面が表示されてしまう場合は、PIN設定を調整します。
- 設定アプリを開く
「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - サインインオプションに移動する
「アカウント」→「サインインオプション」を選択します。 - PINを削除する
「PIN Windows Hello」の項目をクリックし、「削除」ボタンが表示されたらクリックします。現在のパスワードの入力を求められたら入力し、PINを削除します。PINを削除することで、自動サインインが機能するようになる場合があります。
ドメイン環境での自動サインイン設定
会社などのドメイン環境でPCを使用している場合、netplwizでの自動サインイン設定がグループポリシーによって制限されることがあります。この場合、個人の設定では自動サインインができない可能性があります。
ドメイン環境での自動サインイン設定は、レジストリを編集する必要があるため、システム管理者にご相談ください。安易なレジストリ編集はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。
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Windows 11とWindows 10の自動サインイン設定における違い
Windows 11とWindows 10では、自動サインインの設定方法の基本的な流れは同じですが、設定画面のレイアウトや一部のアクセス方法にわずかな違いがあります。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
netplwizコマンド |
共通して使用可能 | 共通して使用可能 |
| 設定アプリのアクセス | スタートボタン右クリックメニューから「設定」 | スタートボタン右クリックメニューから「設定」またはスタートメニューから歯車アイコン |
| 資格情報マネージャーへのパス | 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」→「関連設定」内の「資格情報マネージャー」 | 「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」→「関連設定」内の「資格情報マネージャー」 |
| ユーザーアカウント管理画面 | netplwizで開く「ユーザーアカウント」ウィンドウのUIが若干異なる場合がある |
netplwizで開く「ユーザーアカウント」ウィンドウのUIが若干異なる場合がある |
どちらのOSでも、netplwizコマンドは自動サインインの設定において中心的な役割を果たします。設定アプリのUIは多少異なりますが、「資格情報マネージャー」へのアクセスパスはほぼ同じです。
まとめ
この記事で解説した手順を実行することで、Windowsの自動サインイン設定後に発生するパスワード相違エラーを修正し、PC起動時のサインインをスムーズにできるようになります。
特に、資格情報マネージャーに保存された古い認証情報を削除することが、問題解決の鍵となります。
今後は、パスワードを変更した際には、本記事の手順を参考に自動サインイン設定を再確認し、快適なPC利用を継続してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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