【Windows】リモートデスクトップで保存された資格情報を削除して再入力を促す手順

【Windows】リモートデスクトップで保存された資格情報を削除して再入力を促す手順
🛡️ 超解決

リモートデスクトップ接続時に、古い資格情報が原因で接続できない、または間違ったアカウントで接続される状況に直面していませんか。

これは、Windowsが過去に利用した認証情報を保存しているために発生します。

この記事では、保存されたリモートデスクトップの資格情報を削除し、新しい認証情報を正しく入力できるようになる手順を解説します。

【要点】リモートデスクトップの資格情報トラブルを解決するポイント

  • 資格情報マネージャーの利用: 保存されたユーザー名とパスワードを個別に削除し、接続時の再入力を促します。
  • RDPファイルの編集: 特定の接続設定ファイルから資格情報の自動保存設定を解除し、毎回入力させるようにします。
  • レジストリの確認と修正: リモートデスクトップ接続履歴をクリアし、接続の安定性を向上させます。

ADVERTISEMENT

リモートデスクトップの資格情報が保存される仕組みと問題点

Windowsはリモートデスクトップ接続の利便性向上のため、資格情報マネージャーに認証情報を自動保存します。これにより、次回以降の接続時にユーザー名やパスワードを再入力する手間が省けます。

しかし、接続先サーバーのパスワードが変更されたり、ドメインが変更されたりした場合、古い認証情報が残ったままになることがあります。この古い情報が原因で、正しいユーザー名とパスワードを入力しても接続が拒否される問題が発生します。

特に、複数のリモートデスクトップ接続先があり、それぞれ異なる資格情報を使用している場合に、意図しない認証情報が使われて接続エラーとなるケースが見られます。

保存されたリモートデスクトップ資格情報を削除する手順

ここでは、リモートデスクトップ接続時に保存された資格情報を削除し、再入力を促すための具体的な手順を解説します。

資格情報マネージャーで削除する手順

Windowsの資格情報マネージャーを利用して、保存されているリモートデスクトップの認証情報を削除します。これにより、次回接続時に新しい資格情報の入力を求められます。

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「control」と入力し、「OK」をクリックします。
  2. 資格情報マネージャーを開く
    コントロールパネルが開いたら、表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に設定し、「資格情報マネージャー」をクリックします。
  3. Windows資格情報セクションを開く
    資格情報マネージャーのウィンドウで、「Windows資格情報」タブをクリックします。
  4. リモートデスクトップの資格情報を削除する
    「汎用資格情報」の項目に、リモートデスクトップ接続先のコンピューター名やIPアドレスに関連する資格情報が表示されます。削除したい項目をクリックして展開し、「削除」をクリックします。確認のメッセージが表示されたら「はい」を選択し、削除を実行します。

Windows 10の場合も、同様にコントロールパネルから資格情報マネージャーを開き、Windows資格情報から該当する項目を削除できます。

リモートデスクトップ接続設定を編集する手順

リモートデスクトップ接続の設定ファイルであるRDPファイルを編集して、資格情報の保存設定を解除します。これにより、特定の接続設定で常に新しい資格情報の入力を促せます。

  1. リモートデスクトップ接続を開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「mstsc」と入力し、「OK」をクリックします。
  2. オプションを表示する
    「リモートデスクトップ接続」ウィンドウが開いたら、「オプションの表示」をクリックします。
  3. 資格情報保存のチェックを外す
    「全般」タブを選択します。「ユーザー名」の項目で、もしチェックボックス「資格情報を保存できるようにする」にチェックが入っている場合、このチェックを外します。
  4. RDPファイルを保存する
    「接続設定」の項目にある「名前を付けて保存」をクリックし、任意の場所にRDPファイルを保存します。既存のRDPファイルがある場合は、それを上書き保存することもできます。
  5. 保存したRDPファイルを編集する
    保存したRDPファイルを右クリックし、「プログラムから開く」から「メモ帳」などのテキストエディターを選択して開きます。ファイル内の「cred:s:」で始まる行を探し、その行を削除してファイルを保存します。この設定は、保存された資格情報を利用しないことを強制します。

資格情報削除後も接続できない場合の追加対処

上記の資格情報削除手順を試してもリモートデスクトップに接続できない場合、以下の追加対処法を試してください。複数の要因が絡む場合があるため、一つずつ確認することが重要です。

別のユーザー名形式で接続を試す

ユーザー名の入力形式が間違っていると接続できません。特にドメイン環境では、以下の形式を試してみてください。

  1. ドメインユーザーの場合
    「ドメイン名\ユーザー名」または「ユーザー名@ドメイン名」の形式で入力します。例: `CONTOSO\john.doe`
  2. ローカルユーザーの場合
    「コンピューター名\ユーザー名」または単に「ユーザー名」で入力します。

ネットワークレベル認証NLAの確認

リモートデスクトップホスト側でネットワークレベル認証NLAが有効になっている場合、クライアント側もNLAに対応している必要があります。NLAは、接続前にユーザー認証を行うセキュリティ機能です。

ホスト側の設定を確認し、必要に応じてNLAを一時的に無効にするか、クライアントがNLAに対応していることを確認します。NLAを無効にする場合は、セキュリティリスクを理解した上で慎重に判断してください。

リモートデスクトップキャッシュのクリア

リモートデスクトップ接続には、過去の接続情報や設定がキャッシュとして残ることがあります。このキャッシュが原因で接続問題が発生する場合、レジストリを編集してクリアします。

レジストリを編集する際は、必ず事前にバックアップを取ってください。誤った編集はWindowsの動作に重大な影響を与える可能性があります。

  1. レジストリエディターを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」をクリックします。
  2. レジストリのバックアップを取る
    レジストリエディターのメニューから「ファイル」→「エクスポート」を選択します。「エクスポート範囲」で「すべて」を選択し、任意のファイル名と場所を指定して保存します。
  3. 該当するキーに移動する
    左側のツリービューで、以下のパスに移動します。
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Terminal Server Client
  4. MRU*エントリを削除する
    「Terminal Server Client」の下にある「Default」または「Servers」キーを展開します。右側のペインに表示される「MRU」で始まるエントリ(例: MRU0, MRU1)は、過去の接続履歴です。これらのエントリを右クリックし、「削除」を選択します。
  5. レジストリエディターを閉じる
    削除が完了したら、レジストリエディターを閉じ、リモートデスクトップ接続を再試行します。

ホスト名ではなくIPアドレスで接続を試す

DNSの名前解決に問題がある場合、ホスト名での接続が失敗することがあります。この場合、接続先のIPアドレスを直接指定して接続を試すことで、名前解決の問題を切り分けできます。

リモートデスクトップ接続の「コンピューター」欄に、ホスト名ではなくIPアドレスを入力して接続を試してください。

ADVERTISEMENT

Windows 11とWindows 10のリモートデスクトップ操作の違い

項目 Windows 11 Windows 10
リモートデスクトップ接続の起動 スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「mstsc」と入力 スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「mstsc」と入力
資格情報マネージャーへのアクセス コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を選択 コントロールパネルから「資格情報マネージャー」を選択
RDPファイルの保存と編集 標準のリモートデスクトップ接続クライアントで設定、メモ帳でファイル編集 標準のリモートデスクトップ接続クライアントで設定、メモ帳でファイル編集
レジストリエディターの起動 スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力 スタートボタン右クリックから「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力

Windows 11とWindows 10におけるリモートデスクトップ関連の基本的な操作や設定方法に大きな違いはありません。今回紹介した手順は、両方のOSで同様に実施できます。

この記事では、リモートデスクトップ接続時に保存された資格情報を削除し、再入力を促すための具体的な手順を解説しました。

資格情報マネージャーやRDPファイルの設定変更、さらにはレジストリのキャッシュクリアにより、古い認証情報による接続問題を解決できます。

今後は、リモートデスクトップ接続で認証エラーが発生した際も、適切な資格情報でスムーズに接続できるようになるでしょう。

接続できない場合は、ネットワークレベル認証の設定や、ユーザー名の形式も改めて確認してみてください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。