Zoomの映像をOBS Studioや他のNDI対応ソフトにリアルタイムで送出したいと考えている方は多いです。NDI(Network Device Interface)を利用すれば、IPネットワーク経由で低遅延かつ高品質にZoomの映像を外部ソフトに取り込めます。この記事では、ZoomでNDI送出を有効にする手順と、実際にOBSで受け取る方法までを詳しく解説します。
【要点】ZoomでNDI送出を有効にする3ステップ
- 設定→録画→詳細設定: 「ミーティング中にNDIを使用する」にチェックを入れてNDI機能を有効にします。
- ミーティング中の画面共有メニュー: 「詳細」→「NDI出力」を選択し、送出したい参加者または画面を選びます。
- 受信ソフト(OBSなど): NDIソースとして「Zoom-NDI」または該当するソースを追加して映像を受信します。
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目次
NDI送出の仕組みと必要なもの
NDIは、ビデオ信号を圧縮せずにIPネットワークで伝送するプロトコルです。Zoomでは、ホストまたは共同ホストがNDI送出を有効にすることで、ミーティング内の映像を個別のNDIストリームとして出力できます。これを使うと、OBS StudioやvMixなどのソフトにZoomの画面や参加者映像を直接取り込み、配信や録画に活用できます。必要なのは、Zoomデスクトップクライアント(Windows/macOS)、NDI対応の受信ソフト、そして安定したネットワーク環境です。なお、NDI機能はZoomの設定で明示的に有効にする必要があります。
NDI送出を有効にする手順
以下では、ZoomでNDI機能を有効化し、ミーティング中に映像を送出する具体的な手順を説明します。
手順1:Zoomの設定でNDIを有効にする
- Zoomデスクトップクライアントを開く
Zoomを起動し、画面右上の歯車アイコンをクリックして「設定」を開きます。 - 「録画」タブに移動
左側のメニューから「録画」を選択します。 - 詳細設定を開く
一番下の「詳細設定」をクリックします。 - 「ミーティング中にNDIを使用する」をオンにする
チェックボックスにチェックを入れて、NDI機能を有効にします。
手順2:ミーティング中にNDI送出を開始する
- ミーティングに参加または開始する
ホストとしてミーティングを開始します(共同ホストも可能です)。 - 画面共有メニューを開く
下部のツールバーにある「画面の共有」ボタンをクリックします。 - 「詳細」タブを選択
共有画面の選択肢の中から「詳細」タブをクリックします。 - 「NDI出力」をクリック
表示されたメニューから「NDI出力」を選択します。すると、ZoomがNDIストリームの送出を開始します。 - 送出するソースを選ぶ
「NDI出力」のサブメニューで、以下のいずれかを選びます。
– 「カメラ」:自分のカメラ映像を送出
– 「画面」:現在共有している画面を送出(画面共有中の場合)
– 「参加者名」:特定の参加者の映像を個別に送出(最大4つまで選べます)
※「参加者名」は、その参加者がビデオをオンにしている場合に表示されます。
手順3:受信ソフトでNDIソースを追加する
ここでは代表的なOBS Studioでの追加手順を説明します。
- OBS Studioを開く
OBSを起動し、ソースリストの「+」ボタンをクリックします。 - 「NDIソース」を選択
リストから「NDIソース」を選び、新しいソースを作成します(NDIプラグインがインストールされていない場合は、公式サイトからプラグインを入手してください)。 - ソース名を設定
任意の名前(例「Zoom-NDI」)を入力して「OK」をクリックします。 - NDIストリームを選択
プロパティ画面で「ソース名」ドロップダウンを開き、Zoomから送出されているNDIストリームを選択します。通常は「Zoom-NDI」や「Zoom [参加者名]」のような名前で表示されます。 - 必要に応じて設定を調整
「バッファリング」や「帯域幅」などの設定はデフォルトのままで構いません。映像が表示されることを確認します。
NDI送出の注意点とよくある失敗
映像が受信ソフトに表示されない
まず、Zoomの設定でNDIが有効になっているか確認してください。有効になっていない場合は、手順1をやり直します。また、受信ソフトがNDI対応であること、ネットワークが同じセグメントにあることを確認します。ファイアウォールがNDIのポート(通常5960)をブロックしていないかもチェックします。
音声が送出されない
ZoomのNDI機能は、デフォルトでは映像のみを送出します。音声も含めたい場合は、Zoomの設定で「コンピューターオーディオ」をNDI出力に含めるオプションがありません。代わりに、Zoomの音声をPCの仮想ケーブルなどでOBSに送る必要があります。または、NDIを受信するソフト側でZoomのオーディオを直接キャプチャする方法もありますが、別途設定が必要です。
送出できる参加者数に制限がある
一度にNDI送出できる参加者は最大4名までです。また、ホストまたは共同ホストのみがNDI送出を開始できます。参加者は自分自身のNDI送出を有効にできません。
遅延が気になる場合
NDIはネットワーク負荷によって遅延が発生することがあります。無線LANよりも有線LANを使用し、ネットワーク帯域に余裕を持たせてください。受信ソフトのバッファ設定を調整(小さくする)と遅延が改善する場合があります。
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NDI送出と画面共有の比較
| 項目 | NDI送出 | 画面共有 |
|---|---|---|
| 目的 | 外部ソフトへのリアルタイム取り込み | ミーティング参加者に表示 |
| 解像度 | 最大1080p(ソースによる) | 最大1080p(Zoom設定に依存) |
| 遅延 | 比較的低い(ネットワーク依存) | やや高め(エンコード処理あり) |
| 音声 | 映像のみ(別途対応が必要) | 共有時に音声を含められる |
| 外部ソフト連携 | 容易(NDI対応ソフト) | 仮想Webカメラなどが必要 |
| ライセンス | すべてのZoomプランで使用可能 | すべてのZoomプランで使用可能 |
まとめ
ZoomのNDI送出機能を使えば、OBS Studioなどの外部ソフトに高品質な映像を簡単に送り出せます。設定はZoomの「録画」詳細設定でNDIを有効にし、ミーティング中に「詳細」→「NDI出力」を選ぶだけです。受信側ではNDIソースとしてZoomのストリームを追加すれば完了します。この機能を活用して、Zoom映像の配信や録画、合成など、より高度な映像制作に役立ててください。特に、複数の参加者映像を個別に扱いたい場合に便利です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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