【Teams】動作が異様に重い!メモリ消費を抑えてPCを軽くする「WebView2」対策

【Teams】動作が異様に重い!メモリ消費を抑えてPCを軽くする「WebView2」対策
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「Teamsが重い」という慢性的な課題を、基盤エンジンの最適化で解消する

ビジネスのコミュニケーションを支えるMicrosoft Teamsですが、「起動するだけでPC全体の動きが鈍くなる」「タスクマネージャーを見るとメモリを数GBも占有している」といったパフォーマンス不足は、多くのユーザーが抱える切実な悩みです。特に「新しいTeams(Version 24000番台以降)」への移行後、動作の不安定さや過度なメモリ消費を訴えるケースが増えています。
この動作遅延の主因は、新しいTeamsの描画エンジンとして採用されている「Microsoft Edge WebView2」の挙動にあります。本記事では、WebView2がなぜ大量のリソースを消費するのかという技術的背景を解説し、ハードウェアアクセラレーションの制御やキャッシュの物理削除といった、PCの快適さを取り戻すための具体的な対策を詳説します。マシンスペックの限界をソフトウェアの設定で克服するための、実務的な最適化ガイドとしてご活用ください。

結論:Teamsを軽量化するための3つの必須対策

  1. GPUレンダリングの停止:Windowsの設定またはTeamsのシステム設定から、ハードウェア加速をオフにしてビデオメモリへの負荷を分散させる。
  2. WebView2プロセスのクレンジング:Teamsを一度完全に終了し、WebView2が生成した一時的な作業フォルダを削除してメモリリークをリセットする。
  3. バックグラウンド実行の無効化:Teamsを閉じた後もプロセスが残り続ける設定を解除し、CPUリソースの無駄遣いを根絶する。

1. 技術仕様:新しいTeamsを支える「WebView2」の構造と功罪

以前のTeamsは「Electron」というフレームワークで構築されていましたが、新しいTeams(Teams 2.0/2.1)は、Edgeブラウザのコンポーネントである「WebView2」を基盤に再設計されました。これにより、メモリ使用量は従来の50%に削減されたと発表されていますが、実際の設定環境によっては、依然として多くのプロセスが立ち上がる仕様になっています。

WebView2が重くなるメカニズム

マルチプロセス・アーキテクチャ:WebView2は、一つのウィンドウに対して、描画用、通信用、プラグイン用など複数の「msedgewebview2.exe」プロセスを生成します。これらが並列で動作することで高速化を実現していますが、メモリの総使用量は増大する傾向にあります。
共有ランタイムの負荷:ブラウザのEdgeとTeamsが同じWebView2ランタイムを共有するため、ブラウザで大量のタブを開いていると、Teamsの動作にも影響が波及することがあります。
VRAMの枯渇:ビデオ会議中の背景ぼかしや画面共有などのグラフィック処理が、OSのウィンドウ描画と競合し、描画パイプラインが渋滞を起こします。

エンジニアリングの視点では、Teamsを軽くするためには「アプリの再インストール」ではなく、「描画リソースの配分」を最適化することが最も合理的な解となります。

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2. 実践:ハードウェアアクセラレーションの「無効化」手順

PCのスペックがそれほど高くない場合、Teamsが良かれと思って実行している「GPUによる高速化」が、逆に全体の首を絞めていることがあります。これをオフにすることで、描画の安定性を向上させます。

設定変更のステップ

  1. Teams画面右上の「…(設定など)」から「設定」を開きます。
  2. 左メニューから「システム(または外観とアクセシビリティ)」を選択します。
  3. 「GPUハードウェアアクセラレーションを無効にする」の項目を探し、スイッチをオン(またはチェック)にします。
  4. 設定を反映させるため、Teamsを一度完全に閉じて再起動してください。

※補足:この項目がTeamsの設定内に見当たらない場合は、Windowsの設定 > システム > ディスプレイ > 「グラフィック」からTeamsを選択し、オプションを「省電力(内蔵GPU)」に固定することで、同様の軽量化効果が得られます。

3. 技術的洞察:WebView2キャッシュの物理クレンジング

Teamsの動作が日に日に重くなる原因として、WebView2が蓄積する「シェーダーキャッシュ」や「IndexedDB」のデータ肥大化があります。これらが数GBに達すると、ファイルの読み書き(ディスクI/O)が発生するたびにアプリがプチフリーズを起こします。

WebView2関連ファイルの削除手順

  1. Teamsを完全に終了します(タスクマネージャーで「msedgewebview2.exe」が消えていることを確認)。
  2. [Win] + [R] キーを押し、%LocalAppData%\Packages\MSTeams_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Microsoft\MSTeams を入力して[Enter]を押します。
  3. フォルダ内にある EBWebView というフォルダを探し、これを右クリックして削除します。

このフォルダにはTeamsの描画履歴や一時ファイルが格納されており、削除してもサインイン情報などの重要なデータは消えません。再起動時にクリーンな状態で描画エンジンが立ち上がるため、驚くほど動作が軽快になる場合があります。

4. 高度な最適化:「バックグラウンド実行」とスタートアップの制御

「Teamsを使っていない時までPCが重い」という状況を打破します。デフォルトではTeamsを「×」で閉じても、裏側でWebView2プロセスが生き残る仕様になっています。

プロセスを完全に停止させる設定

1. Teamsの「設定」>「システム」へ進みます。
2. 「アプリケーションの閉鎖時に、アプリケーションを実行し続けます」のチェックを外します。
3. さらに、Windowsの「タスクマネージャー」>「スタートアップ」タブから、Microsoft Teamsの状態を「無効」にします。

これにより、必要な時だけTeamsを立ち上げ、会議が終われば完全にリソースを解放するという「メリハリのある運用」が可能になります。常時待機させる必要がない環境であれば、この設定が最もPCのメモリ負担を減らす実利的なハックとなります。

5. 運用の知恵:ブラウザ版Teamsへの「一時退避」という戦略

どうしてもアプリ版が重くて仕事にならない場合、ブラウザ版Teams(Web版)を使用するという代替案があります。

Web版の優位性:ブラウザ(EdgeやChrome)がすでに使用しているリソース内で動作するため、新しいアプリプロセスを立ち上げる負荷がかかりません。
機能制限の理解:以前はWeb版だと画面共有が不便でしたが、現在はほぼ全ての機能がアプリ版と同等に利用可能です。特に低スペックのノートPCを外出先で使用する際は、アプリ版を一度も立ち上げず、Web版のみで運用するほうがバッテリ持ちも格段に向上します。

まとめ:Teams軽量化のためのチェックリスト

対策項目 期待される効果 推奨度
GPU加速オフ 画面共有時やビデオ通話時のプチフリーズ解消 ★★★(必須)
EBWebView削除 蓄積された不要データの一掃によるレスポンス向上 ★★☆(定期推奨)
バックグラウンド停止 不使用時のメモリ・CPU消費をゼロにする ★★☆(環境次第)
Web版への移行 アプリ特有の重さから解放され、バッテリを節約 ★☆☆(緊急時)

Teamsの動作遅延は、基盤技術であるWebView2の「リソースの使いすぎ」をいかに制御するかにかかっています。マシンスペックを疑う前に、GPU設定の変更やキャッシュフォルダの清掃といった、ソフトウェアレイヤーでのメンテナンスを試みることが、最もコストのかからない解決策です。これらの設定を自分仕様に最適化することで、Teamsという重厚なツールを「軽快な仕事の相棒」へと変貌させ、日々の業務効率を飛躍的に高めることができるはずです。

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この記事の監修者

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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。