【Teams】「会議のレコーディング」の有効期限を変更する!自動削除されるのを防ぐ保存期間設定

【Teams】「会議のレコーディング」の有効期限を変更する!自動削除されるのを防ぐ保存期間設定
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ストレージの「自動クレンジング」を制御し、重要なナレッジ資産を物理的な消失から守る

Teams会議のレコーディング機能は、議事録の補完や不参加者への情報共有に極めて有効ですが、作成された動画ファイルには『有効期限』が存在することを見落としがちです。ある日突然、過去の重要な会議動画が消えてしまい、「リンクが無効です」というエラーに直面するのは、Microsoft 365のガバナンス機能による自動削除(パージ)が実行されたためです。
技術的な視点では、Teamsのレコーディングは作成された瞬間、組織全体のデフォルトポリシー(通常は60日〜120日)に基づいて『失効日』がメタデータとして書き込まれます。この期限が来ると、ファイルは自動的にゴミ箱へ移動されます。しかし、この期限はファイルごとに個別に上書き(オーバーライド)することが可能です。本記事では、保存期間を延長または無期限化するための具体的な操作手順から、ストレージ管理の技術的背景、そして万が一削除されてしまった場合の復旧プロトコルについて詳説します。

結論:レコーディングの消失を防ぐ3つの技術的対策

  1. ファイル個別の期限変更:OneDrive/SharePoint上の動画詳細パネルから、有効期限を直接書き換える。
  2. 「期限なし」への設定:重要なアーカイブについては有効期限を削除し、手動で消去するまで永続保持させる。
  3. ゴミ箱からのリストア:削除から90日以内であれば、各ストレージのゴミ箱からバイナリデータを復元する。

1. 技術仕様:M365におけるレコーディングの保存構造

Teamsレコーディングは、会議の形態によって保存される物理的な場所と適用されるポリシーが異なります。

ストレージとポリシーの相関

OneDrive for Business:通常のチャット会議や1対1の通話録画が保存されます。録画を開始したユーザーの個人領域に格納されます。
SharePoint Online:チームのチャネル内で開催された会議の録画が保存されます。チャネル内の「Recordings」フォルダに格納されます。
自動削除フラグ(Auto-Expiration):Microsoft Searchエンジンが定期的にファイルをスキャンし、現在の日付がメタデータの MediaExpirationDate を超えている場合、削除命令を発行します。これはテナント全体のストレージ容量を最適化するための自動化(オートメーション)です。

エンジニアリングの視点では、有効期限の変更は「ファイルの保持プロパティ(Retention Property)を編集し、クレンジング・エンジンのスキャン対象から除外する」操作に相当します。

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2. 実践:特定のレコーディングの有効期限を変更・解除する手順

会議の主催者または録画を開始したユーザーが、動画の寿命を延ばすための具体的な操作ステップです。

具体的な設定手順

  1. Teamsのチャット履歴、またはOneDrive/SharePointから、対象の動画ファイルを開きます(ブラウザで再生画面が開きます)。
  2. 画面右上にある「(i) 詳細(あるいは情報)」アイコンをクリックします。
  3. 表示されたパネル内の「有効期限」という項目を確認します。ここに「〇日後に期限切れ」といった表示があります。
  4. 日付をクリックし、カレンダーから新しい期限を選択するか、「期限を削除する(期限なし)」を選択します。

※これにより、システム側の削除タイマーがリセットされます。変更直後に通知メールが届くことがありますが、設定した新しい日付が正当なメタデータとして受理された証拠です。

3. 技術的洞察:組織全体の「デフォルト設定」とユーザー権限

なぜ勝手に期限が決まるのか、そのガバナンス構造を理解しておくことがリスク管理に繋がります。

管理者ポリシーの優先順位:IT管理者はTeams管理センターにて、全ユーザーに一律の保存期間(例:120日)を強制できます。ただし、多くの場合、ユーザーにはこの期限を個別に延長する権限が与えられています。
通知プロトコル:ファイルが削除される2週間ほど前に、所有者には「まもなく期限切れになります」というアラートメールが送信されます。このメール内のリンクから直接期限を延ばすことも技術的に可能です。
容量不足への影響:無期限の動画を増やしすぎると、OneDrive/SharePointのクォータ(割当容量)を圧迫します。1時間の会議録画は約400MB〜1GBを消費するため、不要なものは消すという「クリーンアップの規律」がシステム運用には不可欠です。

4. 高度な修復:消えてしまったレコーディングを復元する方法

期限が過ぎて自動削除されてしまった動画を、システム的に救出するためのプロトコルです。

ゴミ箱からのリストア手順

  1. OneDriveの場合:Web版OneDriveの左メニューから「ごみ箱」を開き、対象の.mp4ファイルを探して「復元」を実行します。
  2. SharePointの場合:該当するサイトの「ごみ箱」を確認します。サイト管理権限があれば、さらに深い「第2段階のごみ箱」からも復旧を試みることができます。
  3. 復元後の注意:復元されたファイルは、再度「有効期限」が設定された状態で戻ることがあります。復元直後に必ず前述の「詳細」パネルから期限を再延長してください。

5. 運用の知恵:ナレッジの「アーカイブ」と「一時保管」の分離設計

動画をTeams内に置き続けることのリスクを回避するための、エンジニアリング思考を提示します。

恒久的な保存には「Stream」や「YouTube」の活用:Teamsの録画フォルダはあくまで「共有と一時保管」の場所です。永続的に残すべき研修動画などは、Microsoft Streamの正式なビデオポータルへ移動させる、あるいは社内Wikiに埋め込むことで、有効期限の管理から解放された「静的な資産」へと変換できます。
命名規則による識別: [永続]20260111_プロジェクトA会議 のように、ファイル名に保存ポリシーを明記しておくことで、他の共同編集者が誤って期限を設定したり削除したりするのを防ぐ「ヒューマンエラー防止策」を導入します。
自動化の検討:Power Automateを使用し、「Recordingsフォルダに新しい動画が作成されたら、自動的に有効期限を+365日する」というワークフローを構築することで、手動操作を一切排除した「不沈のアーカイブ環境」を作ることも技術的に可能です。

このように、レコーディングの有効期限を制御することは、デジタル情報の「エントロピー(増大する無秩序)」を食い止め、必要な時に必要な情報へ確実にアクセスできるインフラを維持する行為です。

まとめ:レコーディング保存設定の比較表

設定内容 技術的メリット リスクと注意点
デフォルト(120日など) ストレージを自動で節約できる。 重要な動画が気づかぬうちに消える。
有効期限を延長 プロジェクト完了まで確実に保持。 将来的な削除忘れ(ゴミの蓄積)。
期限を削除(無期限) 永続的なアーカイブとして活用。 ストレージ容量を占有し続ける。
外部へ移動 Teamsの制限を受けない。 アクセスコントロールの再設定が必要。

Teamsの会議レコーディングの有効期限を変更することは、システムの自動化という「便利な刃」から、あなたの大切なナレッジを守るための防衛策です。すべての録画を無期限にするのではなく、情報の価値を見極め、適切な保存期間をメタデータとして定義すること。この規律あるデータマネジメントが、情報の洪水の中でも「本当に必要な記録」を確実に手元に残し、チームの知的な連続性を担保するための鍵となります。まずは直近の重要な会議動画を開き、詳細パネルからその『寿命』を適切にアップデートすることから始めてみてください。

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この記事の監修者

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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。