Boxで共有フォルダを他のユーザーに招待したものの、誤ったアカウントに送ってしまった、プロジェクトメンバーの異動があった、あるいは外部パートナーとの契約が終了したなどの理由で、その招待を取り消したいケースは少なくありません。招待を取り消す方法は、招待がまだ承認されていないのか、既にユーザーがフォルダにアクセスしているのか、また自分がフォルダのオーナーなのか管理者なのかによって異なります。本記事では、Boxの共有フォルダの招待を確実に取り消すための手順を、権限や状況別に詳しく解説します。招待取り消しで困ったときに、適切な対応を選択できるようになることを目的としています。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Box Web版のフォルダ共有設定画面、または管理コンソールのユーザー管理・フォルダ管理画面
- 切り分けの軸: 招待が未承認(保留中)か既にアクセス権が付与されているか、自分がフォルダオーナーか共同オーナーか管理者か
- 注意点: 招待取り消しは招待リンクを無効化するだけで、既にアクセス権があるユーザーの権限は別途削除する必要がある場合がある。また、会社のポリシーによっては管理者しか操作できない設定も存在する。
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目次
1. 共有フォルダの招待を取り消す前に確認すること
招待の状態を確認する
招待を取り消す前に、その招待がどのような状態かを把握する必要があります。Boxでは、フォルダを共有する方法として「ユーザーを招待してアクセス権を付与する」(招待ベース)と「共有リンクを発行する」(リンクベース)の2種類があります。この記事で扱うのは、前者の「ユーザーを招待してアクセス権を付与する」方法における招待の取り消しです。招待の状態には主に以下の二つがあります。
- 保留中: 招待メールが送信されたが、相手がまだ招待を受け入れていない(Boxに招待を表示しても「保留中」と表示される)。この場合、招待を取り消すと、相手はそのフォルダにアクセスできなくなります。
- 承認済み: 相手が招待を受け入れ、既にフォルダへのアクセス権を持っている。この場合、単に招待を取り消すだけではアクセス権が残る可能性があるため、アクセス権そのものを削除する必要があります。
自分に取り消し権限があるか確認する
招待を取り消せるのは、フォルダのオーナーまたは共同オーナー(編集者で権限管理が許可されている場合)です。また、Box管理コンソールを持つ管理者は、組織内のすべてのフォルダに対して招待の取り消しやユーザーのアクセス権削除を行うことができます。自分がどの立場にあるかを確認しましょう。以下の表に権限ごとの取り消し可否をまとめます。
| 権限ロール | 招待の取り消し(保留中) | アクセス権の削除(承認済み) | 備考 |
|---|---|---|---|
| オーナー | 〇 | 〇 | フォルダ作成者がオーナー。譲渡も可能。 |
| 共同オーナー(権限管理可) | 〇 | 〇 | 権限設定画面で「ユーザーを招待・管理できる」がONの場合 |
| 編集者(権限管理不可) | × | × | 招待・権限管理はできない |
| アップロード者・閲覧者 | × | × | 権限管理は不可 |
| 管理者(管理コンソール) | 〇 | 〇 | 組織全体のフォルダ・ユーザーを管理可能 |
自分に権限がない場合は、フォルダのオーナーまたは管理者に依頼する必要があります。特に業務で使用するBoxアカウントでは、個人の判断で招待を取り消せない設定になっていることもあるため、まずは自社のBox運用ルールを確認してください。
2. Box Web版で招待を取り消す手順(個人オーナー向け)
自身がフォルダのオーナーまたは権限管理ができる共同オーナーである場合、Box Webブラウザ版(app.box.com)から直接招待を取り消すことができます。手順は以下の通りです。
- Boxにログインし、取り消したい招待が関連するフォルダを開きます。
- フォルダ名の右側にある共有アイコン(人物マーク)をクリックします。
- 表示されたパネルで「ユーザーの管理」または「共有相手の管理」セクションを探します。ここに招待済みのユーザー一覧が表示されます。
- 一覧から取り消したいユーザーを見つけ、その行の右端にある三点リーダー(…)をクリックします。
- メニューから「アクセス権を削除」または「招待を取り消し」を選択します。保留中の招待の場合は「招待を取り消し」、既にアクセス権がある場合は「アクセス権を削除」という表示になります。
- 確認ダイアログが表示されるので、「削除」または「取り消し」をクリックして確定します。
これで招待が取り消され、該当ユーザーはフォルダにアクセスできなくなります。既にアクセス権があるユーザーの場合は、アクセス権が即座に剥奪され、フォルダを開けなくなります。ただし、ユーザーが既にフォルダ内のファイルをダウンロードしている場合、そのファイル自体は削除されませんので注意が必要です。
招待取り消し後もアクセス権が残るケース
まれに、招待を取り消したにもかかわらず、ユーザーが依然としてフォルダにアクセスできるように見えることがあります。これは、そのユーザーが別の共有リンク経由でフォルダにアクセスしている場合や、親フォルダから継承したアクセス権を持っている場合です。このようなときは、フォルダの共有設定で「すべての共有リンクを無効にする」、または「すべての共同作業者を削除」などの措置を取る必要があります。また、フォルダの権限を確認し、該当ユーザーがグループとして追加されていないかも確認してください。
3. Box管理コンソールで管理者が招待を取り消す手順
管理者(Box管理コンソールにアクセスできるユーザー)は、組織内の任意のフォルダに対して招待の取り消しやアクセス権の削除を行うことができます。これは、ユーザーが退職した場合や、誤った招待を大量に行ってしまった場合などに便利です。以下に管理コンソールを使用した手順を示します。
- Box管理コンソール(admin.box.com)に管理者権限でログインします。
- 左側メニューから「コンテンツ」→「フォルダ」を選択し、目的のフォルダを検索して開きます。
- フォルダの詳細画面で「アクセス権」タブをクリックします。
- アクセス権の一覧から、招待を取り消したいユーザーまたはグループを見つけます。保留中の招待は「招待中」と表示されます。
- 該当ユーザーの行で「アクセス権を削除」または「招待を取り消し」をクリックします。複数のユーザーを選択して一括削除することも可能です。
- 確認画面で「削除」をクリックして完了です。
管理者の場合は、ユーザー単位でアクセス権を管理することもできます。「ユーザー」メニューから該当ユーザーを選択し、そのユーザーがアクセスしているフォルダ一覧から権限を削除する方法もあります。こちらは、特定のユーザーに付与されたすべての招待を一括で取り消したい場合に有効です。
管理者にしかできない操作:招待の無効化と制限
管理コンソールでは、招待の取り消しだけでなく、以下のような設定も可能です。
- フォルダ全体の共有設定を変更し、新規招待を禁止する。
- 特定のユーザーのBoxアカウントを停止することで、すべての招待とアクセス権を一括無効化する。
- 招待メールの再送信を抑制する。
これらの操作は一般ユーザーにはできないため、招待取り消しに関するトラブルが解決しない場合は管理者に問い合わせましょう。
4. 招待取り消しがうまくいかない場合の失敗パターン
パターン1:「招待を取り消し」がグレーアウトしている
招待を取り消そうとしてもメニューが選択できない場合、自分に権限がない可能性が高いです。特に、フォルダのオーナーが別の人であり、自分は編集者などの権限しか持っていないと操作できません。この場合はオーナーに連絡するか、管理者に依頼してください。また、所属するBoxアカウントが会社の管理ポリシーで制限されている場合もあります。
パターン2:招待を取り消したのに相手がまだアクセスできる
招待を取り消したはずのユーザーがまだフォルダにアクセスできる場合、以下の原因が考えられます。
- 招待ではなく共有リンク経由でアクセスしている:共有リンクの設定で「リンクを知っている全員」などの公開設定になっていると、招待を取り消してもリンクがあればアクセス可能です。この場合は共有リンクの設定を変更するか、リンクを無効にしてください。
- グループ経由でアクセス権を継承している:ユーザーが何らかのグループに所属しており、そのグループに対してフォルダのアクセス権が付与されている場合があります。グループのアクセス権を削除しない限り、ユーザーのアクセスは残ります。
- 権限の反映に時間がかかっている:通常は即時ですが、Boxのサーバー設定によっては数分かかることもあります。キャッシュをクリアして再確認してください。
パターン3:招待メールが再送されてしまう
招待を取り消した後、誤って再度同じユーザーを招待してしまうケースです。これを防ぐには、フォルダの共有設定で「外部ユーザーによる招待」を禁止するか、ユーザー管理で該当ユーザーをブロックリストに追加する方法があります。また、Boxの監査ログを確認して、誰がいつ招待を再送したかを追跡することも可能です。
5. 招待を取り消した後の影響と注意点
招待を取り消すと、該当ユーザーはそのフォルダにアクセスできなくなります。ただし、以下の点に注意してください。
- 既にダウンロードしたファイルはそのままです。Boxはアクセス権の管理は行いますが、ローカルに保存されたファイルまで削除することはできません。機密情報を含むフォルダの招待を取り消す場合は、事前にファイルのダウンロード履歴を監査ログで確認することを推奨します。
- 共同作業者が作成したコンテンツは残ります。そのユーザーがフォルダ内にアップロードしたファイルやコメントは、ユーザーのアクセス権が削除されてもフォルダに残ります。必要に応じて別途削除してください。
- 招待取り消しは復元できません。一度取り消した招待を「元に戻す」機能はありません。再度招待する必要があります。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 招待を取り消した相手に通知は届きますか?
Boxは、招待を取り消したこと自体を相手に通知する機能はありません。ただし、相手がフォルダを開こうとするとアクセス権がない旨のエラーが表示されるため、結果的に取り消しが認識されます。また、招待が保留中だった場合は、招待メール内のリンクが無効になり、承諾できなくなります。
Q2. 招待の取り消しは外部ユーザー(Box以外のメールアドレス)でも同じ手順ですか?
はい、同じです。Boxアカウントを持たないユーザーに招待メールを送った場合も、管理画面から該当ユーザーを削除することで招待を取り消せます。外部ユーザーの場合、招待が保留中であれば、そのユーザーがアカウントを作成する前でも取り消しが可能です。
Q3. 招待を取り消す代わりに、フォルダを削除しても良いですか?
フォルダを削除すると、すべてのアクセス権がなくなり、フォルダ内のファイルもゴミ箱に移動されます。ただし、他のユーザーがそのフォルダを必要としている場合は影響が大きいため、招待取り消しで対応するほうが適切です。フォルダを削除する場合は、事前に全員に周知し、バックアップを取るようにしてください。
7. まとめ
Boxの共有フォルダの招待を取り消す方法は、ユーザーの権限や招待の状態によって適切な手順を選ぶ必要があります。一般ユーザーはフォルダの共有設定画面から、管理者は管理コンソールから操作できます。招待が保留中か承認済みかで操作が異なること、招待を取り消しても共有リンクやグループ権限が残っていないか確認することが重要です。招待取り消し後は監査ログを確認し、不正アクセスがなかったかチェックする習慣をつけると良いでしょう。本記事を参考に、Boxの共有管理を適切に行ってください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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